サッカー少年少女のママたちを悩ませる「ソックスにつく人工芝取れない」問題。子どもがサッカーを始めてすぐにぶち当たる壁と言っても過言ではありませんよね。サカイクでもインスタグラムで「子どものサッカーでの悩みに」ついてアンケートを実施したところ、約6割が人工芝の洗濯と回答。そこで、サカイクアンバサダーの皆さんはどう対応しているのか聞いてみました。練習、試合後の「取る」作業だけでなく、そもそも人工芝がつきにくくする方法も教えていただきましたので参考にしてみてください。ママたちを悩ますソックスに着いた人工芝サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>■ソックスだけでなく気付けば床や壁にも......子どもがサッカーを始めると、練習着やソックスの洗濯が増えますよね。その際に困るのがソックスに絡みつく人工芝。気付けば床や壁など家の中にも付着している人工芝にイライラさせられる方もいるのでは?サカイクInstagramのアンケート結果着いてしまった後の処置だけでなく「予防」も実践して、子どものサッカーに関わる親の負担を減らすことで、今よりサッカーが楽しめるはずです。■ユニフォームやソックスに着いた人工芝、どうやって取ってますか?アンバサダーの皆さんが人工芝を取るのに使っている道具は・ガムテープ・コロコロ(※カーペットクリーナー)・毛玉取り・特にない、手で取ってる・濡れた手で払うといった回答で、テープにくっつけて剥がすという方が多かったです。意外に感じる方もいるかもしれませんが、毛玉取りで絡め取るのもかなりキレイになるようです。ほとんど取れたら洗濯ネットに入れ、他の洗濯ものに芝がつかないように気を付けているという声も聞かれました。人工芝を床や壁に付けないための洗濯以外の対策としては、家に入る前に子ども自身で落としてもらう、というのがありました。外である程度払うことでその後の手間が省けるのだとか。■そもそも人工芝を付けない予防策がある多くの方は「ついてしまった人工芝」の対策に苦心していますが、アンバサダーの中には「つかないように予防」しているという声も。人工芝がソックスにくっつく主な理由は静電気。人工芝はプラスチック素材からできているためです。ですので、アンバサダーの中には「市販の静電気防止スプレーを使うことで予防している」というお母さんもいました。さすがに全くつかないというのは難しくても、だいぶ軽減されるそうです。スーパーやドラッグストアで簡単に手に入るので、ぜひやってみてはいかがでしょうか。柔軟剤にも静電気防止効果があるので、「サッカーのアイテムに?」と思うかもしれませんが、洗濯するときに柔軟剤を使うのもおすすめのようです。■練習前の準備だけでなく、帰ってからの片付けまでがサッカーちなみに、人工芝を取る作業を子ども自身にさせている家庭も多く、「自分のことは自分で行う、を意識させているから」と、まずは本人に対応させて気になる部分があったら親が仕上げをするというママたちもいました。練習前の準備だけでなく、帰宅後に洗濯物を洗濯機に入れるまでがサッカーだ、と小学生のころから認識させるのは自立の一歩かもしれません。■あまり細かく気にしない、だいたい取れたらOKの気持ちも大事今回教えてくれたママたちからも、「だいたい取れたら後は洗濯ネットに入れて、見えないふりをする」「私はあまり細かい性格でもないので、子ども自身がある程度取れるようになったから自分がチェックせずに洗濯することが増えた」など、おおらかに対応している声も聞かれました。親御さんたちも日々仕事に家事育児に忙しいので、ラクできるところはラクをして心に余裕を持つことが大事です。先輩ママたちの経験を参考にして、人工芝取りのストレスを減らし、お子さんのサッカーを楽しんでくださいね。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>
2024年05月09日サッカー選手の身体作りのメソッド株式会社カンゼンは、これまでになかったサッカー選手のための自重をコントロールする「基礎体力」の型を言語化した『サッカー フィジカルのプレーモデル』(三浦哲哉 著、須佐徹太郎 監修)を2024年4月16日に刊行いたします。『サッカー フィジカルのプレーモデル』書影これまでになかったサッカー選手のための自重をコントロールする「基礎体力」の型世界で活躍するトップ・オブ・トップのサッカー選手の動作的特徴として、「スプリント」「減速・加速」「方向転換」の速さが挙げられる。それらを支えているのが、「弾むバネ」「沈むバネ」「しなるバネ」の3つのバネである。また、身体的特徴として、「上半身の姿勢の良さ」「腹~腰回り、下腹部の筋群の発達」「自由度の高い股関節」がある。本書では、現代サッカーを制するために必要不可欠な3つのバネの作り方を中心に、中学生年代から大学生年代かつプロ選手まで適用できる、これまでになかったサッカー選手のための自重をコントロールする「基礎体力」の型を提示する。サンプルページ1章身体作りへの興味須佐の眼「基礎体力」=「身体支配力」2章トップ選手の共通点3章「サッカー フィジカルのプレーモデル」と「型」5章上半身の機能とサッカーエクササイズ集エクササイズ集目次『サッカー フィジカルのプレーモデル』目次①『サッカー フィジカルのプレーモデル』目次②はじめに監修者はじめに1章身体作りへの興味須佐の眼「基礎体力」=「身体支配力」2章トップ選手の共通点3章「サッカー フィジカルのプレーモデル」と「型」須佐の眼唐手から「型」を考える須佐の眼ステレオタイプ化と鋳型化の問題4章「弾むバネ」「沈むバネ」「しなるバネ」須佐の眼「姿勢」「アジリティ」「受け方」「ドリブル」「タックル」5章上半身の機能とサッカー須佐の眼「骨盤と肩甲骨のリズム」「前傾姿勢(上体の前屈)」「胸の入れ替え」6章「基礎体力」のトレーニングは何歳から?コラム「基礎体力」の観戦術エクササイズ集おわりにプロフィール著者:三浦哲哉(みうら・てつや)1980年4月25日生まれ、岩手県出身。理学療法士、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。大船渡高校、順天堂大学、専門学校社会医学技術学院卒。整形外科クリニックでの理学療法士業務と並行し、サッカーを中心にトレーナー活動を経験。タマリバクラブ(ラグビー、2005~08年)、慶應義塾体育会ソッカー部(10~20年)、全日本大学選抜(13~15年)、ユニバーシアード男子日本代表(15年)でトレーナーを務めた。監修者:須佐徹太郎(すさ・てつたろう)1955年11月11日生まれ、福岡県出身。阪南大学名誉教授。小倉高校、筑波大学体育専門学群を経て、同大学大学院体育科学研究科博士課程満期退学。86年から2021年まで阪南大学サッカー部監督。35年間で総理大臣杯優勝2回、関西学生リーグ優勝12回(春・秋含む)、石丸清隆(現・愛媛FC監督)、梁勇基(現・ベガルタ仙台クラブコーディネーター)、脇坂泰斗(現・川崎フロンターレ)など60人以上のJリーガーを輩出。15年ユニバーシアード男子日本代表チームリーダー。書誌情報書名:『サッカー フィジカルのプレーモデル』ISBN:978-4-86255-719-3著者:三浦哲哉監修者:須佐徹太郎ページ数:264P判型:A5判定価:2,310円(本体2,100円+税)発売日:2024年4月16日出版社:カンゼン商品URL: Amazon : Rakutenブックス : 【この件に関する問い合わせ先】株式会社カンゼン宣伝プロモーション部担当:伊藤真TEL:03-5295-7723MAIL: ito@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月12日『パリオリンピック2024』への最後にして最大の関門である。『FIFAワールドカップ2026』がアジア8.5枠に拡大するのに対して、『パリ五輪』のアジア枠は3.5枠。『AFC U23アジアカップ カタール2024』では各クラブに選手招集義務はなく、欧州クラブの協力は一部に限られた。しかも開催時期は1月から4月に変更となり、カタールの最高気温は30℃を超えてくる。ただでさえグループステージは中2日のタフな日程である。そんな厳しい戦いへ向けて4月4日、U-23日本代表メンバー発表記者会見が行われた。山本昌邦ナショナルチームダイレクター(NTD)と大岩剛監督はこのようにあいさつした。山本NTD「いよいよパリに向けての最終予選がスタートする。本来なら1月にカタールで決まっていたが、こういうイレギュラーな時期に中東でやるのは本当に厳しい予選が予想される。Jリーグ、大学連盟にご協力いただき、すべてのクラブ、連盟に感謝を申し上げたい。ありがとうございます。シーズン中にこういう予選があるということで、ファン・サポーターも自チームの心配もあると思うが、今回選出した選手に力を注いでほしい。1月の『アジア杯』もそうだったが、厳しいアウェイの状況が待っていると思うので、我々五輪チームを応援、サポートしていただければと思う」大岩監督「本日メンバーを決め、カタールの最終予選に向かう準備ができる。山本NTDからお礼の言葉があったが、私からも選手の派遣に協力いただいたクラブに感謝の念を伝えたい。ありがとうございます。そういう責任も含めて、カタールで『パリ五輪』の出場権を得られるようグループとして戦っていきたい。マスコミのみなさんにはこのグループを国民のみなさんに認識していただけるよう報道いただけると助かります。よろしくお願いします」山本昌邦ナショナルチームダイレクター■U-23日本代表のメンバー【GK】1小久保玲央ブライアン(ベンフィカ / ポルトガル)23山田大樹(鹿島アントラーズ)12野澤大志ブランドン(FC東京)【DF】16内野貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ / ドイツ)21大畑歩夢(浦和レッズ)3西尾隆矢(セレッソ大阪)5木村誠二(サガン鳥栖)2半田陸(ガンバ大阪)4関根大輝(柏レイソル)15鈴木海音(ジュビロ磐田)22高井幸大(川崎フロンターレ)【MF】20平河悠(FC町田ゼルビア)11山田楓喜(東京ヴェルディ)10佐藤恵允(ヴェルダー・ブレーメン / ドイツ)6川﨑颯太(京都サンガF.C.)7山本理仁(シントトロイデンVV / ベルギー)8藤田譲瑠チマ(シントトロイデンVV / ベルギー)14田中聡(湘南ベルマーレ)17松木玖生(FC東京)【FW】9藤尾翔太(FC町田ゼルビア)19細谷真大(柏レイソル)13荒木遼太郎(FC東京)18内野航太郎(筑波大)大岩監督は『U23アジア杯』へ向けての自信をコメントした。「アジアを勝ち抜く難しさを理解した中でこのグループを色んなものを積み重ねてきた。積み重ねたものへの自信、23名でタフな戦いを戦い抜く自信、選手とグループ一丸となって一戦一戦戦っていきたい」チームのキーマンを問われると。「今の時点で誰誰と挙げることはできないが、一戦一戦中2日で行われるので、一戦一戦キーマンに出てきてほしいし、こういう大会なので、チームを前進させるラッキーボーイに出てきてほしい」メンバーはいつ決めたのか。また3月不参加だった山田、木村、内野航の評価について指揮官はこう答えた。「決断のタイミングは昨日Jリーグがあったので、試合を見て、試合後の選手の状況を確認し、昨日の夜メンバーを決めた。各選手、今回初めて呼ぶわけではなく、我々のグループで活動してきた選手なので、この3人に関しても、我々のグループでタフな予選でしっかり戦ってくれると判断して決断した」各クラブ3名までの人数制限があり、悩んだ点などを大岩監督はこう明かした。「人数制限だったり、悩みだったり、こういう大会でメンバー選考するのには起こり得ること。各クラブ、同じような条件のもと、選手を派遣してくれるということだったので、どこのクラブを優先するしないではなく、我々はお願いベースなので、しっかりコミュニケーションを取った上で選手を選んだ。このメンバーでしっかり戦い抜けると思っているので、感謝とともに責任を胸に戦いに臨みたい」大岩剛U-23日本代表監督FWに求めた点は?「抽象的だが総合的に判断した。我々のタスクのこと、得点を取ること、チームのために守備すること、組み合わせも含めて、我々が積み上げてきたものを総合的に判断して選んだ」唯一の大学生、内野航の評価を求められると。「さきほどFWの話でも言ったが、3月の活動だけではなく、彼の姿勢、オン・ザ・ピッチの彼のプレー、彼のパーソナリティなど、色んな面を考慮して、しっかり活躍できると信頼して彼を招集した」佐藤、荒木については?「ふたりとも得点をフォーカスされがちだが、得点を含めてポジションの役割をしっかり理解してプレーしてくれるし、チームメイトに信頼されているので、そういう面を評価して招集している」佐藤恵允(C)スエイシナオヨシ3月の記者会見で山本NTDが「危機感しかない」とコメントした点を質問されると、ふたりはこう答えた。大岩監督「厳しい戦いになるのは間違いないので、危機感というワードが正しいかわからないが、しっかり準備して、色んなことを想定して、我々の強みを発揮し、一戦一戦戦うという気持ちしかないので、そこをブラさず揺るがず、しっかり戦っていきたいと思う」山本NTD「私の危機感という言葉がインパクトがあって申し訳なく思うが、この世代ではU20の世界大会がコロナ禍でなくなり、2023年の『U20W杯』はグループステージで敗退し、ほかの世代に比べて経験、成長、自信を詰めなかった。4月の中東での大会という環境や気候も含めて、前例のない予選を戦わなくてもいけないことを表現したもの」改めて、『パリ五輪』への出場権を獲得する自信を訊ねられると、大岩監督は「当然我々の目標はパリに出場し、勝ち抜くことにあるが、まずは最終予選にしっかり勝ち抜くことにフォーカスしているので、しっかり足元を見て、最終予選に向かっていきたい」とキッパリ。各クラブが発表した選手コメントは次の通り。山田「自分が求められていること、やらなければならないことは、もうはっきりとしているので、それを最初からチームのために全力で出していきます!」田中「U-23日本代表に選出していただき、とてもうれしく思います。チームに少しでも貢献できるようにがんばります!」関根「前回の代表戦やJリーグでいいパフォーマンスが出せていると思っているので、そういうところを評価してもらって選ばれたのはとてもうれしく思います。チームのために自分の持っているものを全て出して、『パリ五輪』への出場権を取るというのが一番のミッションだと思っているので、そこに少しでも貢献できるように戦いたいと思います」細谷「選んでいただいたからにはしっかり結果を残して、『パリ五輪』への切符を掴み取りたいと思います。タフな試合が続くと思いますし、大舞台でもあるので、そういった舞台でも輝けるというところを自分自身で証明したいと思っているので、しっかりと戦っていきたいと思います」松木「選出していただきうれしく思います。自分自身の力を最大限発揮し、『パリ五輪』の出場権を獲得できるようにがんばります。日本から応援よろしくお願いします」野澤「今回もFC東京の選手として代表に選出されたことに喜びと誇りを感じています。その感情を忘れず、仲間のために戦い、パリ五輪出場を決め、優勝してきます! 応援よろしくお願いします」荒木「代表に選出していただきうれしく思います。日本の誇りを持って戦い、『パリ五輪』の出場権を獲得できるようがんばります。応援よろしくお願いします」荒木遼太郎(C)スエイシナオヨシ『U23アジア杯』のグループステージ組み合わせ【グループA】カタール、オーストラリア、ヨルダン、インドネシア【グループB】日本、韓国、UAE、中国【グループC】サウジアラビア、イラク、タイ、タジキスタン【グループD】ウズベキスタン、ベトナム、クウェート、マレーシア『パリ五輪』のグループステージ組み合わせ【グループA】フランス、アメリカ、U23アジア杯4位×ギニアの勝者、ニュージーランド【グループB】アルゼンチン、モロッコ、U23アジア杯3位、ウクライナ【グループC】U23アジア杯2位、スペイン、エジプト、ドミニカ共和国【グループD】U23アジア杯1位、パラグアイ、マリ、イスラエルU-23日本代表は『U23アジア杯』で4月16日(火)・中国、19日日(金)・UAE、22日(月)・韓国と対戦し、グループBの上位2位までを目指す。決勝トーナメントは25日(木)・準々決勝、29日(月・祝)・準決勝、5月2日(木)・3位決定戦、3日(金・祝)・決勝を開催。3位までが『パリ五輪』へ出場し、4位は大会直後にパリで『2023 U23 アフリカネイションズカップ』4位のギニアと大陸間プレーオフを行う予定。中国戦・韓国戦・準決勝はテレビ朝日系列、UAE戦・準々決勝・3位決定戦・決勝はNHK総合にて生中継。DAZNにて全試合ライブ配信。文=碧山緒里摩
2024年04月05日読者投票もスタート! あなたが選ぶ2023年、最も面白かったサッカー本は?株式会社カンゼンが創設し、第11回が開催される「サッカー本大賞」。選考委員による一次選考が終了し、優秀作品を選出した。サッカー本大賞2024 優秀作品が決定読者投票もスタート!カンゼンが創設し、4月に第11回の開催を予定している「サッカー本大賞」。本賞では、2023年度(※1/1~12/31)に発売されたサッカー本(※ただし読み物に限る。いわゆる技法書 、テクニック本は選考対象外。)すべてを対象に選考委員によって決定される。現在、選考委員による一次選考が終わり、下記11作品が優秀作品として選出ている。この中から最終選考を行い、大賞が決定。授賞式で発表される。現在、カンゼンが運営するフットボールチャンネル上では読者賞の投票も開始している。「読者賞」は読者の投票を行い、決定される。 読者賞受賞作はサッカー本大賞同様に授賞式にて発表される。※読者賞の投票締め切りは4/12(金)「サッカー本大賞2024」の優秀作品(発売日順)『戦術リストランテVII「デジタル化」したサッカーの未来』(ソル・メディア)西部謙司(著)戦術リストランテⅦ 「デジタル化」したサッカーの未来 : 『森保ストラテジーサッカー最強国撃破への長き物語』(星海社)五百蔵容(著)[新刊案内] 2023.02.09 | 森保ストラテジーサッカー最強国撃破への長き物語 | 星海社 : 『サッカー監督の決断と采配-傷だらけの名将たち-』(エクスナレッジ)ひぐらしひなつ(著)X-Knowledge | サッカー監督の決断と采配-傷だらけの名将たち- : 『スタジアムの神と悪魔――サッカー外伝・〔改訂増補版〕』(木星社)エドゥアルド・ガレアーノ(著/文)/飯島みどり(訳)mokusei publishers : 『オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)島沢優子(著)オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉|書籍|竹書房 -TAKESHOBO- : 『もえるバトレニ モドリッチと仲間たちの夢のカタール大冒険譚』(ソル・メディア)長束恭行(著)もえるバトレニモドリッチと仲間たちの夢のカタール大冒険譚 : 『フットボールヴィセラルトレーニング無意識下でのプレーを覚醒させる先鋭理論[導入編/実践編]』(カンゼン)ヘルマン・カスターニョス (著) / 進藤正幸(監) / 結城康平 (訳)フットボールヴィセラルトレーニング【導入編】 - 株式会社カンゼン : 『ドイツサッカー文化論』(東洋館出版社)須田芳正(著) / 福岡正高(著) / 杉崎達哉(著) / 福士徳文(著)ドイツサッカー文化論 : 『モダンサッカー3.0 「ポジショナルプレー」から「ファンクショナルプレー」へ』(ソル・メディア)アレッサンドロ・ビットリオ・フォルミサーノ (著) / 片野道郎 (著)モダンサッカー3.0「ポジショナルプレー」から「ファンクショナルプレー」へ : 『それでも前を向く』(朝日新聞出版)宮市亮(著)それでも前を向く : 『聞く、伝える、考える。〜私がサッカーから学び 人を育てる上で貫いたこと〜』(アスリートマガジン)今西和男(著)書籍「聞く、伝える、考える。〜私がサッカーから学び 人を育てる上で貫いたこと〜」 | 広島アスリートマガジン オンラインショップ : 【読者投票はこちらから!】『サッカー本大賞』読者投票! あなたが選ぶ2023年、最も面白かったサッカー本は? : サッカー本大賞2024【サッカー本大賞とは】良質なサッカー書籍が、日本のサッカー文化を豊かにする。2014年(平成26年)に設立された、サッカーに関する書籍を対象にした賞です。良い本はサッカーの見方を豊かにしてくれます。また、日本でサッカーがナンバー1スポーツになり、世界に誇れるサッカー文化を築いていくためには、高い志と情熱をもって作られた良質なサッカー書籍がもっともっと多く世に出て、多くの人に読まれて欲しいと思っています。サッカー本大賞の創設はそうした思いが出発点になっています。選考委員(五十音順、敬称略)金井真紀(かない・まき)1974年生まれ。文筆家・イラストレーター。任務は「多様性をおもしろがること」。著書に『パリのすてきなおじさん』(柏書房)、『サッカーことばランド』(ころから)、『世界はフムフムで満ちている』(ちくま文庫)、『聞き書き世界のサッカー民 スタジアムに転がる愛と差別と移民のはなし』(カンゼン)、『日本に住んでる世界のひと』(大和書房)、『おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行』(岩波書店)など。佐山一郎(さやま・いちろう)作家、編集者。アンディ・ウォーホルズ『Interview』誌と独占契約を結んでいた『Studio Voice』編集長を経て84年、独立。主著書に『東京ファッション・ビート』(新潮カラー文庫)、『「私立」の仕事』(筑摩書房)、『闘技場の人』(河出書房新社)、『サッカー細見 ’98~’99』(晶文社)、『デザインと人』(マーブルトロン)、『雑誌的人間』(リトル・モア)、『VANから遠く離れて −評伝石津謙介−』(岩波書店)、『夢想するサッカー狂の書斎−ぼくの採点表から−』(カンゼン)、『日本サッカー辛航紀 愛と憎しみの100年史』(光文社新書)。Instagram: @sayamabar陣野俊史(じんの・としふみ)1961年生まれ。文芸評論家、フランス語圏文学者。長崎生まれ。サッカー関連の著書に『フットボール・エクスプロージョン!』(白水社)、『フットボール都市論』(青土社)、『サッカーと人種差別』(文春新書)、翻訳書に『ジダン』(共訳、白水社)、『フーリガンの社会学』(共訳、文庫クセジュ)など。幅允孝(はば・よしたか)有限会社BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。人と本の距離を縮めるため、公共図書館や病院、学校、ホテル、オフィスなど様々な場所でライブラリーの制作をしている。安藤忠雄氏が設計・建築し、市に寄贈したこどものための図書文化施設「こども本の森中之島」では、クリエイティブ・ディレクションを担当。最近の仕事として「早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)」での選書・配架、札幌市図書・情報館の立ち上げや、ロンドン・サンパウロ・ロサンゼルスのJAPAN HOUSEなど。神奈川県教育委員会顧問。サッカー本大賞 受賞作品一覧【この件に関する問い合わせ先】株式会社カンゼン担当 :サッカー本大賞実行委員会伊藤 真TEL :03-5295-7723MAIL : soccerbook_award@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月21日息子のサッカーについて良く思っていない妻。本当はサッカーと無縁の芸術分野を愛する子にしたい理想があったのに、サッカーをしている息子が対極な事に心穏やかでなく、我が子と衝突ばかり。サッカーが好きじゃない妻と息子が折り合いをつけるにはどうしたらいい?と家族間の関係性に悩むお父さんからご相談をいただきました。子どものサッカーが原因で家庭が......、と言う悩みを持つ方、少なくないですよね。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、思春期を迎え手に負えなくなる前にやった方が良いことをアドバイスします。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<息子は補欠。私は若いママたちのノリについていけず孤独。サッカーが苦痛です問題<サッカーパパからの相談>5年生の息子と妻の関係について相談させてください。息子のサッカーについて、妻はあまり良く思っていません。理由としては、・クラブには、問題児とされている子や粗雑な子が多く、息子が悪影響を受けている・サッカーばかりになってしまい、勉強や他の習い事とのバランスが取れていない・試合が多すぎて、土日に家族全員で過ごす時間が取れない(息子は上級生の試合にも召集されている為、ほぼ毎週試合がある)・ママ友の人間関係が面倒くさい(○○君の方がうまいのに~、△△君は~、といった話に付き合わされるのが嫌)といったところです。それぞれに、そういった面があるのは事実ではありますが、本音は別のところにあります。妻は、息子を「芸術や音楽を愛する穏やかな子」にしたかったのですが、それとは対極のタイプに育ちつつある為、心穏やかではないのです。息子や私の前でそういったことを口にすることはありませんが、本音は隠せないもので、言動の端々に本音が垣間見えます。その影響もあってなのか、最近息子と妻の関係が急激に悪化しているように見えます。息子は妻の言う事について事あるごとに悪態をつき反抗し、聞き入れません。(ちなみに私の言う事は聞きます)また、そのような態度や言葉遣いはサッカーの友達が原因だと思っているので、ますますサッカーに否定的になる、という悪循環に陥っています。息子の言動にサッカーの友達関係が一定程度影響している事は間違いないと私も感じていますが、品行方正にというのも難しい年ごろではあるので、あまり細かいことに口を出しても......、とは思います。息子の言動は褒められたものではないですが、この年代の男の子としてはまぁこんなもんだろうというのが私の印象です。少なくとも自分が子どもの頃よりはまだ良いかなと......。前置きが長くなってしまいましたが、・サッカーが好きではない妻と息子がどう折り合いをつけるのが良いか・言葉遣いや立ち振る舞い等にはどの程度まで干渉すべきかといったところにアドバイスを頂ければ幸いです。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。短いご相談文の中で察するだけなので、間違っていることもあるかと思いますが、あくまで参考にしてください。■お父さんも不安だと思うが、息子さんもネガティブな感情を持っているお父さんが、息子さんとお母さんの関係性の悪さにこころを痛めている様子がメールから伝わってきました。お母さんがご自分の理想の息子像があるばかりにサッカーを快く思っていないことはよくわかりました。お母さんと息子さんの諍(いさか)いがあるため、家庭に波風が立っている。そこをお父さんはとても嫌な気持ちだし、不安なのだと思います。私にこうやって相談されるくらいかですから、家庭の外の誰かに話せないのでしょう。しかし、お父さん以上に息子さんがいかに不安でネガティブな感情を持ちながら過ごしているか。そこを重くとらえてください。子どもにとって家庭は安全基地です。特に日本の子どもは学校でもスポーツの現場でも「ちゃんとやれ」「真面目にやれ」と抑圧される傾向があります。そうではなく、自分の意見や気持ちを安心して表現できる状態である「心理的安全性」が健やかな成長には必須です。その点をよく考えて「わが家」として、わが子にとって安全基地であるかどうかを話し合いましょう。お母さんが悪いとか、お父さんにも責任があるといった責任のなすり合いではなく、ともに反省すべきは反省し「じゃあこうしていこう」と二人で具体的な方法を探しましょう。サカイク公式LINEアカウントでadidasの人気スパイクがあたる!■お父さん自身がどう育てたいか、自身の「子育ての根幹」を考えてみようまた、相談文のなかにお父さんの子育て観や教育観が書かれていませんでした。私はそこが気になりました。お父さんは息子さんのサッカーについてどう感じておられるのでしょうか?例えば「息子の人生なのだから、息子の好きなようにさせたい」と考えているのでしょうか?恐らく母子の様子を書くのに精一杯だったでしょうか。きっとお父さんなりの考えがおありかと思います。そこをまずはお母さんに伝える必要があります。話し合う際、お父さんはどうしたいのか?ここを明確にしましょう。相談文には「品行方正にというのも難しい年ごろではあるので、あまり細かいことに口を出しても」「息子の言動は褒められたものではないですが、この年代の男の子としてはまぁこんなもんだろうというのが私の印象」と、どちらかというと対処法について触れられています。無論、どう対処すればいいかという相談なのでそうなったのかもしれませんが、できれば枝葉末節ではなく子育ての幹をどうするかを考えましょう。まず幹のほうをお父さんなりに考えてください。そこから対処法も生まれるはずです。以下の五つを参考にしてください。■その①子どもは親の私物ではない。親の理想を押し付けるのではなく本人の意思を尊重してひとつめ。子どもは親の私物ではありません。親とは違う個性であり、子どもにも人権があります。お母さんも、お父さんも、ご自分の理想ではなく、本人の意思を尊重することがまずは重要です。そのなかで忘れてはいけないのは「小学生の本分は勉強」だということです。昨今、サッカーさえ上手ければ勉強できなくてもいいといった感覚で育てられている方は少なくありませんが、アスリートとしてあわよくばプロになったとしても、30歳前後で引退するのがサッカー選手です。自分のできる範囲で自分で計画を立てて勉強とサッカーを両立することが求められる。そのことをご両親がお子さんに伝えることが重要です。その際に感情的にならず「お父さんとお母さんはこう思うよ。ただし、君の人生だから自分で決めて自分から取り組もう」と主体性を育むことに軸を置きましょう。■その②家庭は安心安全に過ごせる場所にすべき二つめ。子育ての幹のひとつにありますが、家庭は安心安全に過ごせる場所にすべきだということ。親としての一番の役目は安全基地を用意することではないか。そのほうが子どもは意欲的に取り組みます。それは脳科学で立証されています。私たちの脳の中、大脳に「線条体」という大脳基底核の主要な構成要素のひとつがあります。意思決定(依存や快楽)などその他の神経過程にも関わると考えられています。その線条体は、他者から褒められたり、認められたりすると活発に動き、人は意欲的になります。逆にけなされたり、否定されたり、嫌なことを言われると、線条体はぴたりと止まってしまいます。子どもが親から小言ばかり言われると「そうやって言われるとやる気なくすんだよ!」とよく逆切れしますね。これは脳科学的に正解。当然の反応なのです。したがって、子どもの仲間を悪く言うのはやめることを夫婦のルールにしてください。息子さんも含め、子どもは全員成長の途中です。「社会で子どもを育てる」この言葉を知りませんか?そのためには、互いにどう振舞えばよいのかは、自ずとわかるはずです。■その③自分が親にされて嫌だと思っていたことを、知らずにわが子にもしがち三つめ。ご夫婦で、互いに自分がどう育てられたのかを情報共有しましょう。なぜならば、自分が育てられたように育てるケースが多いからです。私たちは、親にされたことが嫌だなと思っているのに、知らず知らずの間に似たような子育てをしてしまっています。例えば、過干渉を受けた人は自分もわが子を過度に干渉しがちです。■その④ここがダメ、なぜなら○○が悪いから、など子どもを「分析」しすぎている四つめ。相談文を読むと、とくにはお母さんになりますが両親ともに子どもに対するジャッジメントが非常に多いと感じます。うちの子はこう。うちの子はここがダメ。なぜならば友達が悪いから。そんなふうに何の根拠もない極めて主観的なジャッジを下します。そのように分析することに、実は意味はありません。必要なのは子どもの話を聞くことです。■その⑤家族の対話を増やす何が楽しいのか。何を難しく感じているのか。何に困っているのか。家族の中に対話を増やしましょう。これが五つめです。大人が冷静に、感情に乗っ取られずに、子どもに傾聴することがとても重要です。夫婦も家族も本音で話し合うことです。すでに伝えましたが、子どもは親とは別人格です。親が行動や思考をコントロールできると思わないこと。ジャッジするのではなく、わかろうと努力することが大切です。ただし、すべてわかることはあり得ません。わが子でもわからなくて当たり前です。なぜならば別人格なのですから。■今のままでは先が思いやられる、まず親が変わることから始めよう(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)そのうえで、君をわかりたいんだというメッセージを送り続けること。もう11歳。思春期はすぐそこまで来ています。今のままでは先が思いやられます。子どもを変えるのではなく、まず親が変わる。お母さんを変えるのではなく、まずお父さんが変わることです。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキルビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
2024年03月13日課題を制約主導アプローチで 解決するためのトレーニングデザイン入門株式会社カンゼンは、年代やレベルを問わずに活用できる!サッカー指導者に向けた『サッカー スモールサイドゲーム研究』を2024年3月14日に刊行いたします。この書籍は、ゲームを通じた学習を中心に、選手の成長を促進する方法に焦点を当てています。『サッカー スモールサイドゲーム研究』年代やレベルを問わずコーチングに 革新をもたらすミニゲーム大全エコロジカル・アプローチにもつながる本質的なサッカーコーチングバイブルトレーニングメニューを真似するだけでは選手の成長にはつながらないエコロジカル・アプローチにもつながるサッカー脳を鍛える全年代、全レベルに対応!トレーニングとしてのミニゲーム大全サンプルページ序スモールサイドゲームの導入対談1エコロジカル・アプローチとスモールサイドゲーム植田文也 × 内藤清志第2章Training Menu 01対談2他競技から学ぶサッカーの競技性吉村晃 × 内藤清志CONTENTS『サッカー スモールサイドゲーム研究』もくじはじめに序章スモールサイドゲームの導入特別対談 1エコロジカル・アプローチとスモールサイドゲーム植田文也×内藤清志第1章世界のスモールサイドゲーム第2章様々なスモールサイドゲームのオーガナイズ練習メニュー第3章スモールサイドゲーム実践レポート特別対談 2他競技から学ぶサッカーの競技性吉村 晃×内藤清志おわりにプロフィール内藤清志(ないとう・きよし)1983年6月15日生まれ。広島県出身。筑波大学サッカーコーチング論研究室所属。2008年から2012年まで筑波大学蹴球部トップチームのヘッドコーチを務める。2010年からは同部トップチームの指揮を執りながら、サッカースクールやジュニアユースチームの指導を経験。現在は筑波大学の『サッカーコーチング論研究室』の研究活動の他にサッカーの強化・育成・普及活動を行っている。書誌情報書名:『サッカー スモールサイドゲーム研究課題を制約主導アプローチで解決するためのトレーニングデザイン入門』ISBN:978-4-86255-717-9著者:内藤清志(筑波大学サッカーコーチング論研究室)ページ数:160P判型:A5判定価:2,200円(本体2,000円+税)発売日:2024年3月14日出版社:カンゼン商品URL: Amazon : Rakutenブックス : 【この件に関する問い合わせ先】株式会社カンゼン宣伝プロモーション部担当:伊藤真TEL:03-5295-7723MAIL: ito@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月12日「サッカーの後足の爪が痛い」「爪が黒ずんでいる」という経験がある子も少なくないと思います。サッカーのパフォーマンスを向上させるために、足の爪は大事なパーツ。ボールを蹴った後に痛いだけでなく、長くなりすぎて割れてしまい血がにじんだりはがれたりするとサッカーどころではなく日常にも影響が出ます。健康で練習が楽しめることこそサッカー上達のカギ。大事なパーツなのに意外と正しいケアが知られていない「足の爪」の役割やケアの方法などを医療と福祉を提供する株式会社スマイルズの代表であり「爪専科」を運営する高山定也さんに聞きました。(取材・文:前田陽子)中西哲生さんによるサッカー教室サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>■爪があるから物がつまめたり蹴れたりする手や足の指先の先端には、骨がありません。もし、爪がなくなってしまうと力を入れることが出来ず、何かをつまんだり、足を蹴り上げたりすることが出来なくなります。そのくらい爪は大切な体のパーツなのです。当然、サッカーのパフォーマンスにも影響を及ぼします。サッカーでは急に止まったり、方向転換をしたりという「ストップ&ゴー」を繰り返します。この動作の際に爪に負荷がかかります。そのために大切なのは「サイズが合っているシューズを履くこと」。小さい靴では爪が常に圧迫され、大きい靴では靴の中で足がズレてつま先がぶつかってしまいます。最近の子どもに多い「浮き指」なども爪にダメージを与える原因になります。足の爪に痛みを感じるようなら、まずはシューズのサイズを見直しましょう。【正しいサイズ】縦のサイズ、横幅、つま先の余裕ケガを予防してサッカー上達につながる正しい靴の選び方サンダルは足の爪に負担がかからないように思いますが、常にサンダルで足の指が開いたままの状態も良くないのです。全てのサンダルが、という訳ではないですが、長時間体重が踵にかかり足趾が浮いた状態になることは好ましくありません。サッカーの練習や試合の後など短時間であれば構いませんが、1日中サンダルというのも避けましょう。■巻き爪は自然治癒しないサッカー選手はボールを蹴るときに足の爪に強い衝撃が加わるので、主に足の親指の爪が割れる、爪がうっ血するなどのトラブルが良く起きます。その要因の多くは爪の長さです。長すぎる爪は靴のつま先に当たり爪が割れる原因になります。爪がはがれる要因にもなるので、長すぎる爪は危険です。定期的に長さを整えるようにしましょう。先ほど爪の役割を解説しましたが、深爪では爪がない状態に近く、足に力を入れることが難しくなります。また巻き爪の原因となるのも深爪です。一度巻き爪になると自然に治すことができません。日頃から、正しい長さをキープするようにしましょう。【正しい長さの爪】【深爪】各家庭の習慣や子どもの性格にもよりますが、10歳ぐらいまで親が切ってあげているかと思います。子どもへの意識付けのためにも、2週間に1回ぐらい、足の爪の長さについてお子さんに確認を促してみるのも良いでしょう。爪の長さは足も手も同様で、爪の白い部分を1㎜程度にするのが目安です。長すぎても短すぎても良くありません。また、特に足の親指の爪は深爪から巻き爪になる可能性があります。爪の角を落とし過ぎず、スクエアな状態にします。爪を健康に保つためには、清潔にすることも重要です。■足の爪にも保湿を、できればネイルオイルも使ってケアをしよう爪が割れる理由の一つには、乾燥もあります。冬になるとハンドクリームや全身の保湿をする方が増えると思いますが、足の爪も保湿クリームをつかって乾燥を防いでください。できればネイルオイルなども使って保湿していただけると尚良いですね。足の爪は身体の中でも非常に小さなパーツですが、サッカー選手にとって非常に大事なパーツです。痛みや外傷(割れたりはがれたり)があると、サッカーが楽しめません。学生時代、「爪は短く」と言われた経験を持つ保護者の方も少なくないと思いますが、足の健康においてそれは正しい事ではありません。情報をアップデートして、元気いっぱいサッカーをするためにも、親子共に足の爪のケアにも気を使いましょう。高山定也(たかやまさだなり)元サッカー選手。現在は医療・福祉系衛生用品を扱う株式会社スマイルズ代表取締役、一般社団法人日本爪技工士協会代表理事。「爪専科」を運営。現在はスポーツ分野でのサービス提供に向け準備中。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>
2024年03月08日FIFAランキングで10年以上最下位、2001年のワールドカップ予選では0-31で敗れ、得点差世界ワースト記録を塗り替えた、米領サモア・サッカーチームの奮闘を描くスポーツサクセスストーリー『ネクスト・ゴール・ウィンズ』が2月23日(金)、日本公開される。目指したのは予選での夢の1ゴール!けなげで、ひたむきな世界最弱チームの心意気と、彼らが起こした奇跡!この冬いちばんホットな映画です。『ネクスト・ゴール・ウィンズ』米領サモアは、人口5万5千の小国。南太平洋のハワイ、イースター島、ニュージーランドを結ぶ巨大な三角形「ポリネシアン・トライアングル」と呼ばれるエリアに位置する。そこにある島々は互いにかなりの距離があるにもかかわらず、芸術や伝統などを共有する広大な文化圏を形成している。本作の監督、タイカ・ワイティティもニュージーランド出身。ヒトラーを茶化したキャラクターが登場する異色作『ジョジョ・ラビット』で米アカデミー賞脚色賞を受賞するなど、いまやビッグネームのこの監督が米領サモアチームの奮闘に注目し、映画化を決めた。感動のドラマに映画人としての鼻がきいただけでなく、ポリネシアンとしての血が騒いだとでもいったところか。そのあたりが、この映画に独特の“おおらかさ”を吹き込み、従来のスポ根映画と一線を画している。「究極に爽快な敗者の物語なのです。常に(映画のために)インスピレーションになるものを探しているが、この作品に関してはすべてがそこにありました」と監督はいう。理屈なく、物語の進行に身を委ね、ゲラゲラ笑い、心躍り、心和み、観終わって幸せな気分で映画館をあとにできる。身も心も余裕がなくて、ちょっとささくれ立ち気味のおとなの気持ちに少しうるおいを与えてくれる、感動+α のある映画なのだ。さて、物語は、米領サモアのサッカー協会がアメリカ本国のサッカー協会に協力を求め、ある監督が送り込まれてきたところから始まる。弱いチームに強力な助っ人が竜巻のようにやってきて、空気を変えてしまい、勝利に向かって突き進むという鉄板の筋書きそのものだが、さすが、『ジョジョ・ラビット』の監督。随所にユーモラスなシーンとさまざまな人間模様を用意している。送り込まれてきた監督は、トーマス・ロンゲン(マイケル・ファスベンダー)。選手としても指導者としても実力を兼ね備えた人物だが、個人的な悲劇をきっかけに、問題を起こしがちになり、サッカー界から追放寸前だったという、定石通りのワケあり男。彼を迎えたチームの面々は、これまた強烈な個性。それに加えて、ポリネシア人独特の“天然おっとり”が溢れ出しているから、ひと悶着もふた悶着もある。なかでも、この存在だけでひとつの映画を作れてしまいそうなキャラクターが、チームのストライカー、ジャイヤ(カイマナ)。サモア語では「ファファフィネ」という「第3の性別」を持ち、普段の生活は女性。FIFAワールドカップ予選で世界初のトランスジェンダーのサッカー選手なのだ。ニッキー・サラプ(ウリ・ラトゥケフ)も魅力的。0-31で負けた記念すべきオーストラリア戦でもキーパーをつとめ、そのトラウマでいまも悩んでいた彼は、監督のロンゲンに声をかけられ、雪辱のために現役復帰してくる。ロンゲンは、強引にチームを自分の色に染め上げるつもりだったのだが、ポリネシアの空気に染まったというか、メンバーの熱にひっぱられ、少しずつチームに溶け込んでいく。なにせ、ほとんど全員が、仕事やバイトを持つアマチュア。にもかかわらず、朝5時からの練習、夕方5時からの練習にも音をあげず、彼らなりのやり方で努力していく姿が胸を打つのだ。「キャスティング、衣装、プロダクションデザインなど、製作のあらゆる面に細心の注意を払い、米領サモアの人々とその環境を真正面から描いている」とプロデューサーのギャレット・バッシュは語っている。チームのメンバーが遠征用に着る服はポリネシアン調。ニュージーランドのラグビーチーム、オールブラックスが試合前に披露し有名になったパフォーマンス「ハカ」と似たようなダンスを米領サモアチームも勝負の前に踊る。ちなみに、実際の姿を捉えた『ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』(2014) というドキュメンタリーがあり、配信ですぐに観ることができる。その映画の冒頭、0-31、いわばボロ負けのゴールが延々と映し出される。よくぞここから、と感心する。このドキュメンタリーもオススメです。文=坂口英明(ぴあ編集部)【ぴあ水先案内から】渡辺祥子さん(映画評論家)「……自身も米領サモアの人々と同じポリネシア人のワイティティ監督は、穏やかな気質の島の人々を温かな幸せで包み、ささやかな勝利を喜ぶ様子を描いてイイ感じに幕を下ろす。……」渡辺祥子さんの水先案内をもっと見る()(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年02月12日バレンシアガ(Balenciaga)は世界中の一部の Balenciaga ストアと balenciaga.com で、サッカーにインスピレーションを得たプレタポルテアイテムとアクセサリーの限定シリーズを発売します。Courtesy of Balenciagaウールのスカーフやつばのあるキャップ、ショートまたはロングスリーブのジャージー、トラックスーツ、スウェットパンツ、ポプリンジャケット、ジップアップフーディ、ソックスは、サッカーチームが試合や練習の際に着用するオンとオフ用のユニフォームやチームのサポート用具のスタイルで、パイピングの入ったストライプやロゴが施されています。Courtesy of Balenciaga限定的なセレクションの製品には、選手の名前の代わりに、Aoyama、Barcelona、Beverly Hills、Dubai、Ipanema、Mayfair、Miami、Milan、Paris、Seoul、 Shanghai、Soho、Tokyo といった、製品が購入可能な都市名または地域名が記されています。またいくつかのアイテムには、Balenciaga のパリの歴史的アドレスである 10 avenue George V にちなみ、選手の背番号の代わりに 10 という数字をあしらっています。Courtesy of BalenciagaCourtesy of Balenciagaお問い合わせ:バレンシアガ クライアントサービスTel 0120-992-136URL balenciaga.com
2024年01月11日4人兄弟の3男、本気でサッカー選手を目指しておりチームでも重要な存在。しかし、チームの月謝や遠征、交通費などサッカーにかかるお金が家計を圧迫。実父に遠征費を借金したことも。夫には家計を圧迫するサッカーを辞めさせないなら将来は離婚と言われているが、どうしたらいい?というご相談。金額の多寡はあるにせよ、サッカーにかかるお金の悩みを抱えている家庭もあるのでは。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、3つのアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<プロへのルートのあるジュニアユースクラブを辞めたい息子、諦められない母問題<サッカーママからの相談>小学校3年息子はクラブチームでサッカーをしています。四人兄弟の三男なのですが、クラブチームにかかる月謝、遠征、交通費、ガソリン代金などが家計を圧迫しており、夫は今のチームで続けることを反対しています。夫には「辞めないなら将来は離婚」と言われます。遠征が続いたときには実家の父にもお金を借りました。夫には「家の金はサッカーに使うな」と言われ、私が出しています。それでも夫は反対しています。本人は本気でサッカー選手を目指しており、チームの中でも必要な存在で、サッカーと今のチームが好きなのですが、このような環境ではサッカーをやめさせるべきでしょうか?<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。4人兄弟と書かれているので4人の男の子を育てているのでしょうか。少子化の時代に頭が下がります。子育て支費の拡充は少しずつ進んでいますが、それでも家計は大変でしょう。私にこうやって相談してくださるのですから、とてもエネルギーのあるお母様だとお見受けしました。■サッカーが有望な3男以外にも好きな事を平等にさせているか冒頭で書いたようにお母さんはエネルギーがありそうです。それ自体はとても良いことですが、そういう方は何事にも無理をする傾向があります。かくいう私もそうだったといま子育てを振り返れば思うところがあります。もしかしたら親の自己満足ではなかったか?子どもの意志を尊重できていただろうか?と反省する材料は皆無ではありません。子どもの意志を尊重していますか?と問えば、お母さんは「息子も今のチームでやりたがっています」と答えるかもしれません。が、私がお母さんの家庭で注目しているのは、3男さん以外の3人の子どもたちです。彼ら全員に好きなことを平等にやらせてあげているでしょうか。将来、中学、高校、大学と進んでいくなかで、サポートできる家計は十分でしょうか。昨今、国では多子家庭の大学授業料の無償化等々検討されているようですが、そのあたりは鵜吞みにせず現実的に考えたほうがいいかもしれません。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■アドバイス①他の兄弟にも目を配って以下、三つほどアドバイスさせてください。まずひとつめです。私としては、お母さんが3男君のサッカーにとらわれ過ぎていないか。縛られていないかが心配です。前述したように他の兄弟のことにも目を配り考えることが大事かと思います。■アドバイス②実父にお金を出してもらうことのリスクふたつめ。3男君の健やかな成長を一番に考え、お母さんが思考を転換しましょう。3男君は、お母さんが祖父にお金を借りて自分がプレーを続けていることは承知でしょうか。そのことをお父さんが反対していることをわかっているでしょうか。もしそれを知ってしまうと、とてもプレッシャーになって萎縮するか、逆に王様的というか横柄な性格にならないとも限りません。兄弟のなかで自分は特別な存在だという万能感みたいなものがわいてくるからです。いずれにしても、彼の成長において決して低くないリスクを伴います。個人的な意見になりますが、お父さんが義理の父にお金を借りてまで息子にサッカーをやらせることに反対する気持ちを、私はわからなくもありません。仮にお父さんが「おじいちゃんに払ってもらってラッキーじゃん。やれるところまでやってみれば」と賛成しているならわかります。しかし、そうではない。とすれば、自分の経済力のなさを妻の父に補ってもらっているようで傷ついているのかもしれません。息子のためにお金を借りられても、夫が誇りを失っているのだとすれば、すぐにやめたほうがいいでしょう。■夫婦が分かりあえないと家の中が殺伐とする他の兄弟も3男のサッカーで家庭が壊れたと感じることも一方、見る場所を移せば、お父さんの「離婚だ」はおかしいと感じます。お父さんの心理を推測すると「俺は借りない方が正しいと考えている。それでも借りるなら離婚だ」と言っているように映る。俺の考えに逆らうのなら離婚するから出ていけ、という論理です。とても横暴です。本来なら、3男君にサッカーを続けさせたいあなたの気持ちに耳を傾けながら、経済的なことや4兄弟のバランスを一緒に考えようといった話をお母さんにすべきです。ただ、ご相談文を読む限り、そこは期待できないようです。であれば、お母さんが考えを変えたほうがいい。このまま借金を続けながらサッカーを続けさせても、お父さんとお母さんが心から分かり合うことなく暮らし続ければケンカも絶えなくなります。家の中は殺伐とし、しかも常にお金の心配がつきまといます。ほかの兄弟が3男のサッカーが家族を壊したと感じるなど最悪のパターンになる前に、お母さんのほうが現実と向き合うのが得策でしょう。■アドバイス③子どもからサッカーを取り上げる必要はないが、今後は「やれる範囲」でのサポートを(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)三つめ。さまざま考えると、3男君のためには「やれる範囲でサポートする」のがベストかと思います。相談文の最後に「このような環境ではサッカーをやめさせるべきでしょうか?」とありますが、息子さんから大好きなサッカーを取り上げる必要はありません。サッカーをするのはどのクラブでも続けられます。まずは彼に家庭の事情を話し、理解してもらうことから始めてください。その際は夫にも一緒にいてもらうこと。そのためにはまず夫婦で真剣に話し合ってください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『高学歴親という病』(講談社α新書)。
2023年12月13日兵庫県神戸市の強豪街クラブ、センアーノ神戸は2022年春、使用するサッカーノートを市販のノートからサカイクサッカーノートに切り替え、サッカー面だけでなく生活面でも選手と指導者間のコミュニケーションの円滑化に成功しています。これまで使用開始後1カ月、半年という2回お話を伺ってきましたが、1年経過したタイミングで、さらにどんな変化や成長が感じられたかを6年生の選手たちと担当コーチにお聞きしました。(取材・文:貞永晃二写真:浅尾心祐)サカイクサッカーノートを1年間使ってみてどんな変化、成長を感じるかセンアーノ神戸の4年生に伺いました子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>関連記事:書き続けたら「シュートを落ち着いて蹴れるようになった」センアーノ神戸6年生がサッカー上達を実感したサッカーノートの使い方■最初は難しかったけど、慣れると簡単に書けるようになった川﨑真くん(かわさきしん・4年生)―――サッカーノートを使うのはサカイクノートが初めてですか?1年生でセンアーノに入ってから普通のノートを使っていました。サカイクノートは3年生の初めぐらいからです。最初はちょっと分からなかったけど、今は簡単に書けます。難しかったのは(叶えたいことに近づくために今日できることを書く欄の)オンザピッチ、オフザピッチのところが難しかったです。でも今はもう慣れて15分くらいで書けます。―――最初に目標を書くところには、例えばどんなものを書きましたか?相手に抜かれた時に食らいつくとか、声を出すとか、です。そのためにどんな工夫をするかも思い浮かぶので書きやすいです。――今のサッカーノートを書いてみて良かったなと感じる点は?僕は試合前と試合後にサカイクノートを書いていて、試合前には例えば守備は最後まで粘るなどの目標を立て、その目標を達成するにはどうしたら良いかを書いています。試合にはその目標を意識して臨んでいます。試合後は目標を達成できたかどうかを書き、できなかったらなぜできなかったか振り返っています。どうすれば良くなるかを書いておいたら、うまくいったところが、次の試合のときに活かせます。――抜かれても食らいつくという目標を立てた時はどうでしたか?食らいつくのは結構できました。工夫は相手に抜かれてもすぐ追いかけると書きました。――ノートに書かれたコーチのコメントを読んでどんな感想を持ちましたか?コーチや監督から、怖がらずにプレーする、ミスしたら嫌やなと思いながらじゃなくて、ミスを怖がらずにプレーするようにというアドバイスをもらって、次はそうしてみようと思いました。サッカーノートを書くことは僕のサッカーの成長に役立っています。――試合後の自己採点はどんなつけ方ですか?目標は高いので、採点は厳しめにつけて、もっと上手くなろうと思っています。▼センアーノ神戸選手達のコメントはこちら!■書くことで直感ではなく考えてプレーできるようになった木村孝太くん(きむらこうた・4年生)―――サカイクサッカーノートを書き始めたのは?去年の冬ぐらい3年生の冬です。最初ちょっとつまずくところがあったけど、普通に書けました。10分くらいで書いています。難しかったのは「もっと探求したいこと」です。―――サカイクノートを書き続けてきて、よかったなと感じる点はありますか?「どのプレーが記憶に残っていますか?」という項目で、自分の記憶の中以外のプレーとかも、思い出すことが勉強になるので、いいところだと思います。―――目標ができるようになったとか、こういう部分が改善できたっていうことで、思い出せるようなことありますか?周りを見て、状況を確認するというのを目標にしました。前はなかなか見れなかった。でも、今は、前よりも意識して見れるようになっています。―――ノートが返ってきてコーチのコメントを読んで何か感じましたか?僕ができていることやできていないことをはっきり書いてくれてるから、そのことを次回の試合とか練習に活かそうと思って読んでいます。覚えているのは、怖がらずにプレーをするとか、もっと勇気を持ってプレーしようって書いてありました。相手が来てパスコースとかシュートコースが消されてボールを奪われることを恐れずにパスを出そうということです。―――サカイクノートを書いてきて、見直したときどう感じましたか?たまに見直します。書き始めた頃はプレーも直感でやってたけど、今はしっかり考えるようになって、サッカーでも考えてプレーできています。■ノートに書いた目標を試合で実践できた。前よりクロスや縦パスが上手くなったと実感荒木皇俄くん(あらきおうが・4年生)―――サカイクノートはいつから使い始めましたか?去年の7月ぐらいです。サッカーノートは初めてでしたが、簡単でした。でもどうすればうまくいくかの「工夫」のところは難しかった。でも今は慣れました。15分くらいで書いています。―――サッカーノートに目標を書いて、試合でできたと思い出せることがありますか?最近では、縦パスを(タッチラインを出ないように)カーブさせて出すという目標です。右サイドバックで、普通に縦に出すとインターセプトされるけど、曲げたら相手の届かないところへ出せて、最後は足元に届くからです。―――ノートが返ってきてコメントを読んで、感じたことを教えてください。適当に出すパスは良くないと書かれていました。あと、逆サイドのスペースへ出したロングボールが良かったと書かれたのは全然気づかなかったことでした。―――書き始めて1年ぐらい経って、自分は変わったなと思いますか?最初の頃よりはクロスとか縦パスとか上手くできていると思います。■ノートに書いたことを試合中のプレーに活かせるようになった取材場所に同席した他の選手たちも答えてくれましたので、その声を紹介します。―――サカイクノートを使ってから、良くなったと思うことは?・サカイクサッカーノートを使ってから、目標がはっきりした。・サカイクノートを使って、うまくいかなかったところとかを読み返して、次はうまくいかなかったところを意識しようとするようになった。・サカイクノートを書き始めてから、試合が終わった後に書いて、その次の日にまた振り返って、次の試合に活かせるようになった。・目標は一番最初に書くから頭に残って、試合中にも思い出して次のプレーに活かせるようになった。■ノートを通じて個人個人に課題や改善方法をアドバイスできるサカイクサッカーノートを使う姿を間近で見ているコーチたちも、変化を感じています。4年生担当の高橋和久(たかはしかずひさ)コーチに、約1年ノートを使ってみての選手の変化、成長などを伺いました。―――サカイクノートを1年使ってみてどんな変化、成長がありましたか?この学年を見始めたのは4月からなのですが、最初から「課題にちゃんと向き合いなさい」と話はしています。試合中や練習中にも課題、アドバイスなどを伝えるんですけど、それ以外のところとか、試合が始まったらずっと全員に個別のアドバイスを伝え続けるわけにいかないので。個々に対してはサカイクサッカーノートを通じて課題を伝えてあげて、改善の方法も伝えられるので、プレーがかなり大きく変わる子が増えてきたかなと思います。使用開始から1年以上経過して、選手もコーチも確実に成長を感じているようです。何となく頭の中で考えるだけでは、試合や練習に夢中になると忘れてしまうこともノートに書いておけば、目標も課題も明確になるのでどうしたらできたのか、どうしてできなかったのかを振り返り考えることも習慣になっているよう。目標を立て、振り返りを行うことで課題が明確になり、サッカーの成長にも寄与しているサッカーノートの活用法を、みなさんのチームでも参考にしてみてください。子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>
2023年11月14日兵庫県神戸市の強豪街クラブ、センアーノ神戸は2022年春、使用するサッカーノートを市販のノートからサカイクサッカーノートに切り替え、サッカー面だけでなく生活面でも選手と指導者間のコミュニケーションの円滑化に成功しています。これまで使用開始後1カ月、半年という2回お話を伺ってきましたが、1年経過したタイミングで、さらにどんな変化や成長が感じられたかを6年生の選手たちと担当コーチにお聞きしました。(取材・文:貞永晃二写真:浅尾心祐)サカイクサッカーノートを1年間使ってみてどんな変化、成長を感じるかセンアーノ神戸の6年生に伺いました子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>関連記事:「ノートを見返すことで周りを見る習慣がついた」センアーノ神戸の選手に聞いたサッカーが上手くなるサッカーノートの使い方■「シュートは落ち着いて蹴る」とノートに書き続けた天野陽真くん(あまのはるま・6年生)初回から取材にも回答してくれた選手で、1年使ってみての成長を語ってくれました。―――サカイクサッカーノートを使った最初と今ではどれくらい成長したと思いますか?サカイクのノートを使い始める前より、シュートの打ち方やフリーキックの壁の枚数など、理解できるようになりました。―――試合や練習で気づいた、自分のいいところ、反省点などをサカイクノートに書けていますか?また、書くのが難しいと思ったことはありますか?書けています。難しいと思ったことは、あまりないです。――サカイクノートを書いて良かったなと思うところはどこですか?以前はゴール前でのシュートを最後まで落ち着いて決められなかったんですけど、「落ち着いて蹴る」っていうのを忘れないように書き続けて、意識し続けたので、今はゴール前で落ち着いてシュートを決められるようになりました。――立てた目標でできるようになったことはありますか?あります。体の向きや、(ポジションの)落ち方、ビルドアップの立て直しとか、です。――コーチに質問できなかったことを、ノートで意見を伝えたり、質問したりしたことはありますか?たくさんあります。フリーキックの蹴る位置、コーナーキックの蹴り方、オフザボールの動き方などです。――サカイクサッカーノートを書きだしてから、自分の成長具合はどのぐらいですか?80ぐらい変わりました。そう思うのは、前のサッカーノートは小さくて、探究の項目とかは無かったんですけど、サカイクサッカーノートは探求や良かったところなどを書くスペースがいっぱいあって、すごくいいです。――サッカーノートを見直すことはありますか?それがプレーの改善につながったことはありますか?試合の前日や試合の日の朝などに見直します。サイドの仕掛け方やパスを出す位置が改善できました。――1年間サッカーノートを書いてきて、もう少しこういうことを書けたらいいなと思うことはありますか?悪かったところをもっと書きたいです。理由は、自分の悪かったところをもっと見つけて、それを活かして頑張りたいからです。――ノートをチームメイトや親に見せたことはありますか?チームメイトにはないですけど、親にはあります。コーチのコメントをしっかり見て、それを次の試合で頑張って、みたいなことを言われました。▼センアーノ神戸選手達のコメントはこちら!■コーチのアドバイスをしっかり意識してプレーできるようになった大谷飛翔くん(おおたにつばさ・6年生)―――サカイクノートを使ってみて、どのくらい成長したと思いますか?成長したところは、サッカーノートに書いて、コーチからアドバイスをもらったことを(試合で)しっかり意識してできるようになったことです。―――最初はサッカーノートを書くのは難しかったですか?最初はどんな内容を書いたらいいか、正直あんまり分かってなかったけど、使っていたらだんだん分かってくるようになってきました。―――どういう項目が書きにくかったですか?「探究」のところにどういうことを書いたらいいのか分からなかったので、そこは苦戦しました。―――ノートは試合の日、練習の日どちらで書いていますか?試合の日を基本的に書いています。―――サッカーノートに忘れずに書いていることはありますか?自分の成長したところをしっかり毎日書くようにしています。■ノートに書くことで、コーチへの質問がしやすくなったファンハースト尚哉(ふぁんはーすと なおや・6年生)―――最初、どういう項目が書きにくかったですか?「探求」に何を書いたらいいか分からなかったけど、今はもう慣れました。―――サカイクサッカーノートに書いている、練習や試合で気づいた自分のいいところ、課題は何ですか?課題は、ちょっと慌ててしまうところや、あとはパスの精度がまだまだだなと思うところです。―――サカイクサッカーノートを書いてみて、良かったなと思うところ、成長したなと思うところは?試合中に意識してプレーするようになったところです。前よりかなり意識できるようになったと思います。―――サカイクサッカーノートを書き始めて、立てた目標ができるようになったところはありますか? あります。ゴール前での落ち着きです。―――コーチがノートに書いたコメントを読んでどう感じますか?ああ、ここ駄目だったなとか、自分の課題が多くなる感じがします。―――サッカーノートにコーチへの質問を書いたことはありますか? はい。練習の前後に個人個人が細かく質問する時間を取るのはかなり難しいので、ノートだと聞きやすいという感じがします。―――サカイクサッカーノートを使ってみて、自分の成長具合はどれくらいだと思いますか?80点ぐらいです。課題は意識しているんですけど、たまに忘れてしまうことがあるからです。―――サッカーノートを見直すことはありますか?それがプレーの改善につながったことはありますか?はい。自分が今日は駄目だったなというときどう改善したらいいかなと思ってノートを見ます。―――サッカーノートを書いてきて、もう少しこういうことを書けたらいいなと思うことはありますか?コーチがどう思っているかとか、コーチがやりたいサッカーとかが書いてあったら、もっと何か頑張れるかなと思います。―――ノートをチームメイトや親に見せたことはありますか?お母さんには見せたことがあって、もっとここを頑張ろう、みたいに言われました。■選手たちの意欲、やる気の変化を感じるサカイクサッカーノートを使う姿を間近で見ているコーチたちも、変化を感じています。6年生担当の前泊璃音(まえどまりりお)コーチにも伺いました。―――この1年サッカーノートを使ってみて、選手にどんな変化、成長がありましたか?1年前と比べて、やっぱり学ぶ姿勢っていうのが第一に変わってきて、サッカーへの意欲、姿勢もやる気が出て、真剣に取り組んでくれています。―――プレー面での成長はありましたか?はい。例えば(選手が)分からないこと、技術とかをサッカーノートに書いてくるので、それに対して回答をしています。例えばこうしたらいいよというアドバイスもサッカーノートを通じて行っていて、やっぱりプレー面でもだいぶ戦術も変わってきていますし、すごく役に立っています。自分の意見を言語化することができる6年生は、サカイクサッカーノートが選手とコーチとのコミュニケーションツールとして機能しているようです。普段の練習時間だけではコーチと1対1の対面で話す時間をとるのが難しいため、サッカーノートを通じて質問し、コーチはじっくり考えて様々なアドバイスを書いてあげられるので、疑問や悩みの解消にも役立っていることがわかりました。選手の本音、今考えていることを知ることで指導のアプローチも変わります。コミュニケーションを深め、サッカーの理解を高める。選手の成長にとってサカイクサッカーノートは大変重要な役割を果たしています。子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>
2023年11月09日サッカー大国として知られるドイツ。ワールドカップ優勝4回、ブンデスリーガも隆盛を誇っています。最近の対戦では日本代表が2勝していますが、歴史と実績のあるドイツサッカーから学び、参考にできることはたくさんあります。2023年8月、サカイクキャンプ、シンキングサッカースクールでチーフコーチを務める菊池健太コーチが、ドイツのグラスルーツ年代を視察に行ってきました。ドイツでは子どもたちのサッカーに「フニーニョ」が導入されていますが、その有効性について、菊池コーチに話をうかがいました。(取材・文鈴木智之)フニーニョをする子どもたちとピッチのそばで見守る保護者達<<視察レポート②:「子どもの試合はワールドカップではない」各地のグラウンドに設置されたドイツサッカー界で有名な標語の意味サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■ドイツサッカー協会主導で導入している「フニーニョ」とはドイツの育成年代で導入されている「フニーニョ」。英語のFun(楽しむ)とスペイン語の「子ども」(Niño)をあわせた言葉で、「3対3の4ゴールゲーム」を指します。菊池コーチによると、「ドイツは協会主導でフニーニョが導入されている」そうで、各クラブには、フニーニョ用のミニゴールが常備されているようです。赤い丸で囲ったミニゴールを使ってフニーニョを行う「コートはフルピッチを4分割して作るので、大人用のグラウンドで4面作ることができます。3対3なのでボールに関わる回数、シュートの場面も多いです。ゴールが2つあるので、コーチが指示しなくても『人が少ない、空いている方へ行こう』と考えることができるのも、フニーニョの良いところです」フニーニョ関連記事:サッカー強国ドイツが導入を決めた3vs3のミニゲーム「フニーニョ」とは■U-6でも結果は協会のホームページに掲載、更新しないと罰金も菊池コーチが視察したのはU-6の試合で、フニーニョの結果は協会のホームページに掲載されるそうです。「ホームページにスコアまでは載せないそうですが、コーチが投稿して更新しないと、罰金があるそうです。それも厳格なドイツらしいですよね」シュート意識を高めるのにぴったりな2m×1mのアルファゴールはこちら>>■原則的にはロングシュートは禁止フニーニョでは「シュートゾーン」が設けられていて、ロングシュートは原則なしになっていますが「試合によってはアレンジしていて、ロングシュートを打っている子もいました」とのこと。「ロングシュートが決まったら、コーチも『ナイスゴール!』と褒めていて、そのあたりの運用は柔軟にしている印象を受けました」■2対1を作りやすく、局面を打開する練習になるコートは25m~30mのサイズで、菊池コーチは「パスやドリブルが無理なくできる、絶妙なサイズ感」と評していました。「1チーム3人なので、ボールを持っている人に対して、他の2人がサポートする形が自然とできます。基礎である三角形も作りやすいですし、相手にマンツーマンでつかれたときに、どこかで2対1を作ることで、局面を打開する練習になります」■サカイクキャンプやシンキングサッカースクールでも変則的なフニーニョを導入菊池コーチがメインコーチを務める、サカイクキャンプやシンキングサッカースクールでは、変則的なフニーニョを導入しているそうで「コーンを3つ立てて3ゴールにしてて、真ん中のコーンに当てたら2点というルールでやっています。ゲーム形式なので、子どもたちも楽しそうにやるんですよね」と笑顔を見せます。■人数の少ないチームでも簡単に取り入れやすいトレーニングといえる昨今の少年団には、所属選手の人数が少ないクラブもありますが、フニーニョであれば6人からできるトレーニングなので、導入しやすいのもメリットです。「ドイツでは小さなゴールを使っていましたが、ゴールがなければコーンでもいいと思います。学校の校庭の限られたスペースやフットサルコートでもできるので、取り入れやすい練習だと思います」■スペースや味方を見つけやすい、指導者にとっては褒めるポイントが増えるのも良いところ菊池コーチはフニーニョについて「シュートチャンスが多いので、指導者からすると、褒めるポイントが増えるのも良いところ」と話します。「ナイスシュート! ナイスチャレンジ! と声をかけやすいので、子どもたちのモチベーションアップにもつながります。ゴールが2つなので、シュートチャンスが多く、ゴールを決める喜びを感じやすいのもいいですよね」低学年の場合、上手な子がドリブルで突き進み、シュートを打つ場面がよくありますが、フニーニョはゴールが2つあるので、スペースや味方が見つけやすいのもポイントのひとつ。「ドリブルで相手を引き付けておいて、空いているスペースにいる選手にパスを出すとか、『なんのためのドリブルなのか』を、考えなくても自然とできるような設定です」■低年齢から「どうやって相手を崩すか」を理解できるドイツでU-6のフニーニョを視察した菊池コーチ。印象的だったのが「みんなが楽しんでいたこと」と語ります。「日本の場合、ボールを持ったら離さずに、1人でゴリゴリ行くような子もいるのですが、そのような子はほとんどいませんでした。もちろんチャンスにはドリブルで仕掛けますが、ただドリブルしていくような選手は少ないように見えました。どうやって相手を崩していくかを、この年代から考えてやっているんだなという印象です」ルールや設定によって、低学年で身につけておきたいサッカーの原理原則を体感できるフニーニョ。ミニゴールがなければコーンでも代用できるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?きっと新たな発見や気づきが得られることでしょう!サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年11月06日今や、サッカープレイヤーの必須アイテムの1つとされる「サッカーノート」。多くの子どもたちが上達のためのツールとして日々記入していることでしょう。せっかく書くなら本当にサッカーが上手くなるように活用してもらいたいものですが、それを叶えるためにはどうしたらいいのでしょうか。今回はサッカーノートを子どもたちのために自作しているというJACPA東京FCの鈴木宏輝コーチと、サカイクサッカーノートの監修者である藤代圭一さんの対談をお届けします。(構成・文:小林博子)JACPA東京FC強豪チームでも使用中!練習の質が上がる「サカイクサッカーノート」■独自のサッカーノートを自作して選手に使わせている理由鈴木さんのサッカーノートの歴史は、自身が選手時代から今も継続中です。今は選手としてではなく「指導者ノート」に変わり、子どもたちへの日々の指導に役立てています。指導者ノートは現在17冊目。ノートを大切そうに手にとり、ページをめくりながら鈴木さんはこう話します。「選手時代のサッカーノートも、今の指導者ノートも、後から見返して気づきがたくさんある"財産"になっています。書かなかったら忘れて流してしまったかもしれないことがしっかり残っていますし、何気なく書いたことが後から重要な発見につながることも多々あります。また、これまでのノートを見返すと、"指導者として成長している"と感じることもでき、自信にもつながっています」指導する選手に配っているサッカーノートは、鈴木さんが自作した独自のノート。子どもたちに問いかける形で、練習前や練習後のその日の目標や反省が記入できたり、サッカーだけでなくメンタルや生活習慣面の記入ができたりする箇所も。どの項目も質問形式になっていて、文章を書くことが苦手な子どもでも無理なく書ける工夫が施されています。「一般的なノートをサッカーノートにしても、真っ白なページには何も書けない子がたくさんいます。何かを書かなくちゃと頑張ってくれても『今日の天気は晴れでした』など意味のないものになりがちです。うちのチームはノートの提出を義務づけていないのですが、そうはいっても何か書いて出さなくてはと思って頑張ってくれるんです。意味のない内容のものだと書く方も見る方も無駄な時間になってしまい、お互いのストレスになります。子どもたちのためにもそれではいけないという思いから自作のノートをつくるようになりました」実は鈴木さんの自作サッカーノートは、サカイクサッカーノートの監修もしてくださっている藤代圭一さんのメソッドが取り込まれたものなのだとか。というのも、鈴木さんは藤代圭一さんの著書を読み込み、そのメソッドに強く共感しているためです。そんな鈴木さんと藤代さんにサッカーノートを書くことや、サッカーにおける「質問」の大切さについて語り合っていただきました。■自分自身と向き合うこと、習慣づけの大切さ、自信など子どもたちに伝えたいことを盛り込んだ藤代さん(以下、藤代)鈴木さんのサッカーノート、拝見させていただきました。「すごい」のひとことです。僕が作ったノートよりいいのではないかと思ったほどです(笑)鈴木さん(以下、鈴木)藤代さんの書籍を何冊も読んで、しつもんメンタルトレーニングを勉強して作らせていただきました。藤代僕が伝えたいことが伝わっていてむしろ嬉しくなりました。現場で日々子どもたちと向き合っている方が作ったノートだからこその魅力もありますよね。僕が監修したサカイクサッカーノートは、レベルや環境に関わらず多くの子どもに使ってもらいたいので、ベーシックな項目が中心です。鈴木さんのノートは、チームの方針がノートで体現されているところがさすがだと思うんです。鈴木ありがとうございます。自分自身と向き合う選手に成長してほしい思いや、習慣の大切さ、そして何かで1番になることで育まれる自信など、僕が子どもたちに伝えたいことをたっぷり盛り込んでみました。■サッカーノートを作ったきっかけ藤代さんとサカイクが開発したサカイクサッカーノート鈴木ところで、藤代さんがサッカーノートを作ったきっかけを教えていただけますか?藤代サッカーの指導者だった頃、僕も子どもたちにサッカーノートを書くように指導していたんです。でも鈴木さんもおっしゃっていたように、白いノートに何かを書くのは子どもたちにはハードルが少し高いんですよね。やっとの思いで一生懸命書いても、「こんなことを書くな」「誤字脱字が多い」などの理由で親御さんに叱られてしまったりする子も......。それを見ていて、かわいそうだぞと思いました。鈴木さんがサッカーノートを自作した理由と全く同じです。鈴木わかります。本当にそうなんですよね。■しつもん形式にすることで自分と向き合う時間に!自分で決めると意志を強く持って行動できるようになる藤代人は質問されると答えを探したくなるという性質をもっているから、しつもん形式にすることで、子どもはその答えを無理なく紡ぎ出してくれるんです。ナチュラルに「自分の言葉で書く」ことができる。ノートを書く時間が、自分と向き合う時間になります。鈴木「自分としっかり向き合うことができる」は、僕が子どもたちになってほしい姿そのものです。藤代さんそういった「考えるきっかけ」を自然に与えられるのはしつもん形式のノートの良いところです。しっかり自分と向き合って思いや考えを整理してアウトプットすることができます。人から言われたことではなく、自分で決めたことになるので、さらに意志を強くもてるのも大きなメリットです。ちょっと難しい表現にはなりますが、思考を整理して言語化することで自分自身を認知し、行動につながるわけです。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■サッカーノートは記憶の外部メモリ。先週の内容をノートで思い出すだけで練習の濃度がぐっと上がる鈴木ちなみに藤代さんの影響で僕の自作ノートにも「練習前」の項目ができました。練習は土日しかないこともあり、この1ステップがとても効果的です。先週のことを練習前に思い出してもらって、その日の課題を意識して練習に来てくれるようになりました。それだけで練習の濃度はぐっと上がりますから。藤代それがノートのもう1つの魅力である「記憶の外部デバイス」なんですよ。人間は2日で60%は忘れる生き物と言われています。(※エビングハウスの忘却曲線下記イラスト参照)先週末のことを翌週まで全て覚えているのは誰にもできないことだからこそ、サッカーノートに記憶してもらうことは有効な手段です。エビングハウスの忘却曲線復習しないとどんどん忘れる■サッカーノート会話だけでは知れない相手の心を知る、他者とのコミュニケーションツールでもある鈴木僕は藤代さんの本を読んで、子どもへの質問の仕方にも変化がありました。昔はつい、期待する答えを求めるための質問になってしまっていたと思うのですが、今は答えを誘導しないようにしています。そして答えが出るまで黙って待てるようになりましたし、どんな答えがきても正解にしています。藤代素敵ですね!鈴木サッカーノートに関しても、子どもがどんなことを書いてもネガティブな言葉がけをしないことを僕は意識していますし、保護者のみなさんにもそうしていただけるようにお便りなどで伝えています。それを続けるうちに子どもは自由に書くようになり、指導やコミュニケーションもしやすくなりました。藤代サッカーノートは「自分と向き合う(=自分とのコミュニケーション)」のほかに、コーチや保護者にコメントを返してもらうなど、「ノートを通してお互いのことを知り合える(=他者とのコミュニケーション)」ツールにもなっています。子どもの頭の中にあることが明確になるほど寄り添った会話ができますし『こうしなさい』ではないアプローチが可能になり子どもの主体性や自主性も伸ばしてあげられます。子どもは『わかってくれる大人がいる』と感じ、コーチや親との信頼関係が強固なものになります。鈴木本当にそうだと思います。ノートをみていると「この子はこんなところまで気づけているんだ」と驚くことも。会話だけではそこまでの発見は難しいでしょうね。藤代どんなことを書いても一方的な評価されることのないノートだという安心感があればこそです。そこがうまくできているのはジャクパさんはさすがだと思います。■サカイクサッカーノートをチームに導入藤代さんのメソッドを取り入れたサッカーノートの手応えが上々なこともあり、JACPA東京FCではこの秋から2、3年生にサカイクサッカーノートの導入を開始しました。それによる子どもたちの成長や、まわりの大人たちの関わり方の変化について1年間の成長を追っていきます。お楽しみに。鈴木宏輝(すずき・ひろき) 昨年、全国大会に出場した「JACPA東京FC」U-11コーチ。株式会社ジャクパスポーツクラブ東京第一支部 支部長。幼稚園・保育園・こども園において体育指導を行っている幼児体育のプロ。アンブロの「はじめてシューズ」を開発したり、幅広く活躍している。自身による自作サッカーノートを選手たちに配り、指導ツールとして活用している。藤代圭一(ふじしろ・けいいち)一般社団法人スポーツリレーションシップ協会代表理事。サカイクサッカーノート監修者。スポーツスクールのコーチとして活動後、教えるのではなく問いかけることで子どものやる気を引き出し、考える力を育む「しつもんメンタルトレーニング」を考案。全国優勝チーム、日本代表チームなどさまざまなジャンルのメンタルコーチをつとめる。子どもや選手に「やらせる」のではなく「やりたくなる」動機付けを得意とし、全国各地の指導者のコーチとしても活躍。2023年からはオンラインのメンタルトレーニングスクールを開校。著書に「子どものやる気を引き出す7つのしつもん」(旬報社)、「教えない指導―子どもの主体的な学びを引き出すしつもんメンタルトレーニング」(東洋館出版社)など。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年10月31日ベスト8で悔し涙を流したFIFA女子ワールドカップ(W杯)から2か月半。なでしこジャパンが世界の頂点を目指して早くも再出航する。パリ五輪金メダルへ、なでしこジャパンが早くも再出航。狙うはパリ五輪での金メダル。その第一関門となるのが、今回のアジア2次予選だ。インド、ウズベキスタン、ベトナムとのリーグ戦を1位突破すると、本大会出場権を懸けた来年2月のアジア最終予選に進むことができる。ここをしっかり通過して未来への扉を開きたい。近年は男子同様に海外でプレーする選手が急増。世界標準を日常とする意識が高まっている。チームは9月の国際親善試合でアルゼンチンに8‐0と圧勝し、10月には若手中心のメンバーでアジア競技大会連覇を達成するなど期待は高まるばかりだ。だが、決して楽観視はできない。これまで引いて守りを固めるアジア勢には苦戦するケースも多く、選手たちは「アジアは2次予選から難しい戦いになる」と気を引き締める。世界で味わった悔しさは世界でしか晴らせない…。パリで最も輝くメダルを手にするために、なでしこジャパンが新たな一歩を踏み出す。アジアの激しさに対して球際では絶対に負けたくない。長野風花(リヴァプールFCウィメン)女子W杯で悔しい気持ちを味わって、もっともっと上にいきたいという気持ちが強くなったので、すぐに五輪を目指して戦える機会があるのは、個人的にはすごくうれしいです。今のチームはバランスがすごく整っていますし、女子W杯では得点パターンも多くて、本当にいい戦いができたと思っています。ただ、スウェーデンに分析されたことで中盤で優位に立てなかったり、一対一の強さで課題が残ったのも事実。どれだけいいサッカーをしても、結果的に勝てなければ意味がないということを思い知らされました。正直、アジアは世界で戦うより難しいと感じるところもあります。日本に対して守ってくる国が多いですし、球際もすごくガツガツくる。でも、そこで絶対に負けたくない。アジアの厳しい予選で勝負強さを得ることができたら、自分たちはもっと強くなれる可能性を持っていると思います。パリで最高の結果を残すためにも、今回の2次予選を絶対に勝ち抜いてきます。ながの・ふうか1999年3月9日生まれ、東京都出身。160cm、53kg。ピッチの中央で輝く攻守の要。韓国やなでしこ2部など、自らを厳しい環境に置くことで成長してきた向上心も魅力。チームを勝たせるために“怖い選手”であり続けたい。宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッドWFC)女子W杯は本当に悔しかった。一丸となって戦えるいいチームでしたけど、優勝したスペインにグループステージで勝ちながら、準々決勝でスウェーデンに負けてしまった。でも、そこで勝ちきれないのが、今の実力だと思うんです。すぐにパリ五輪のアジア2次予選がスタートしますが、あの悔しさが鮮明に残っているからこそ、もう一度世界の頂点に思いを馳せるところは大きいです。そのためには自分が成長しなきゃいけない。何が正解なのかは分からないですが、自分はもっと厳しい環境で戦いたいと考えて、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍を決めました。アジア予選は決して簡単ではないです。体格や戦い方の似たチームが多い中での崩し方、勝つための最善策を試合中に見つけていく必要があります。個人的にはチームを勝たせるために“怖い選手”であり続けたい。しっかり自分自身と向き合って、成長して、パリ行きの第一関門を突破したいと思っています。みやざわ・ひなた1999年11月28日生まれ、神奈川県出身。160cm、48kg。抜群のスピードと鋭いドリブル突破でゴールを陥れるアタッカー。FIFA女子W杯では5ゴールで得点王に。サッカー日本女子代表 パリ五輪アジア2次予選10/2619:00 vs インド10/2921:00 vs ウズベキスタン11/119:00 vs ベトナム開催場所:全試合、ウズベキスタン・タシケント。※時間は日本時間※『anan』2023年11月1日号より。写真・JFA取材、文・青山知雄(by anan編集部)
2023年10月30日他の競技と掛け持ちでサッカーをしている息子。他の競技を辞めてサッカーに絞りたい、と言われたが親としては1つの競技に絞り込むことに反対。一方で、Aチームレギュラーなど今結果を出している子たちは小さい頃から競技を絞って本格的に取り組んでいる。楽しむためにも結果は大事だと思うし、今のジュニア年代は早期英才教育化が進んでいるようで、周りより遅くサッカーを始めた息子にどう答えようか悩む、というお母さん。早期専門化の弊害はこれまでも色々なところで言われておりますが、スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、マルチスポーツの特長とお子さんへの回答についてアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<親がコーチを怒鳴って辞めさせた。そんな少年団に息子を戻していいのか問題<サッカーママからの相談>5年生の息子の母です。息子のサッカーについて調べていて、サカイクを見つけました。多くの親御さんが、自分と同じように悩んでいることを知って少しほっとしたというのが本音です。実は息子から相談を受けたことに対してどう答えるべきか悩んでいます。息子は4年生から地域のサッカークラブに入部し、1年程になります。強豪クラブで、大会に出れば上位まで勝ち進みます。チームはA・Bの2チーム構成で、Aチームはスクールと掛け持ちするなど、小さいころサッカー漬けの子が多いです。Bチームは、経験の浅い子やライトに活動している子が中心で、試合はほぼ勝つことはできず大敗することも多いです。息子は他にも競技をやっているため練習は週2回参加しています。取り組みとしても経験・競技力としても本来はBチームですが、人数の関係でAチームに所属しています。Aチームでは、経験も競技力も一番低いため、ベンチ要員となることが多いのが現状です。先日、息子から他の競技を辞めてサッカーに絞りたい、スクールとの掛け持ちもしたいと相談がありました。サッカーを始めたのが遅い息子がAチームの子に追いつくためには、最低限同程度の練習が必要という事のようです。しかし、個人的には反対したいところです。Aチームには足や膝に疲労性と思われる怪我をしている子が複数おり、この世代の子がサッカーにそこまで集中的に取り組むことが健全であるとは考えられないからです。一方で迷いもあります。最近のジュニアスポーツでは、以下2点が重要と言われていると思います。・結果ではなく、楽しむことに主眼を置く・一つに絞らず、色々なスポーツを経験する息子は2つの競技をこなしていますが、結果として1競技当たりの練習や経験値は低くなります。どちらの競技も、現時点で活躍する子は小さい頃から競技を絞って本格的に取り組んでいる子です。この世代で結果を度外視して楽しむ事は難しいですし、将来的に伸びるといった話もイメージ出来ないと思います。息子に見えているのは今の結果だけです。楽しむ事に主眼をおくにしても、やはり一定の結果は必要な気がします。私が子どもの頃と違い、今のジュニアスポーツは総じて低年齢化・英才教育化が進んでいるように感じます。Bチームにいれば全く勝つことができず、Aチームでは過剰な育成・競争が行われている、そんな環境の中どうしたら楽しんで取り組んでいけるのか、息子にはどう答えるべきか悩んでいます。アドバイスを頂けると幸いです。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。ご自身の悩み、葛藤を非常に具体的に書かれていますが、まずはマルチスポーツ(幼少時に多種類のスポーツを経験すること)について意見をさせてください。お母さんは「迷いがある」としつつ、マルチスポーツの短所を挙げています。整理すると四つです。①結果として1競技当たりの練習や経験値が低くなる②この世代で結果を度外視して楽しむ事は難しい③将来的に伸びるといった話もイメージ出来ない④楽しむ事に主眼をおくにしても、やはり一定の結果は必要(自分の子ども時代よりも低年齢化・英才教育化が進んでいるため)私からすれば、4つともそうは言い切れないと思いますが、小学生6年間で結果を出したい人たちはそのように考えるのでしょう。その方法論が正しいかどうかではなく、子どものスポーツをどうとらえるかでやり方は変わってくるということです。■1つに絞るよりマルチスポーツの方が身体能力の向上につながると言われている子どもがスポーツをする際の影響について、多くの調査が世界中で行われています。そのなかである程度わかってきたのは、子どものときは1種類のスポーツを集中的にやるよりも、マルチスポーツで取り組んだほうがよいということ。そのほうが、身長など身体的な成長のみならず、身体能力の向上につながるというのです。身体能力といえば、筋力、柔軟性、俊敏性やコーディネーション(調整力)、巧緻性など、多種多様です。それらは、一つのスポーツを集中的にやるよりも、複数のスポーツをやることでより伸ばすことができるといわれています。つまり、マルチスポーツは、幼少時にアスリートとしての「伸びしろ」を最もつくれる方法だと私は考えています。さらに2つの利点を挙げると、複数のスポーツを経験することで、すぐれた才能を見出せる可能性が高くなる。もうひとつは、複数のスポーツを行うことで、本人も周囲の大人も成果主義になりづらく、スポーツの楽しさを味わえます。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■小学生年代を「伸びしろを作る時期」ととらえるか、「勝負の時期」「最も輝いてほしい時期」と感じるか前述したように、小学生6年間を「伸びしろを作る時期」ととらえるか、「勝負の時期」「最も輝いてほしい時期」と保護者が感じてしまうか。どちらかのような気がします。一方で、お母さんはサッカー一本に絞ることには反対したい。なぜならば、Aチームには足や膝に疲労性と思われる怪我をしている子が複数いるからです。では、そのような条件でないチームなら一本に絞ってよいと思っているのでしょうか。ここは、お母さんが子どものスポーツをどうとらえるかを決めなくてはなりません。まずはそれを決めたうえで、息子さんと向き合ったほうがいいと思います。息子さんはAチームの子に追いつくため、サッカー一本に絞りたい。他にどの競技をなさっているか書かれていないのでわかりませんが、その競技よりも「サッカーをもっとやりたい」と自ら思ったのなら、そこは認めてあげたほうがいいでしょう。ただし、選ぶクラブに過剰な育成や競争といった問題があることは親としてきちんと伝えましょう。もしくは他のサッカークラブという選択肢はないのか考えてもいいでしょう。ご相談文に「過剰な育成・競争が行われている環境の中どうしたら楽しんで取り組んでいけるのか、息子にはどう答えるべきか」とありますが、過剰な育成と競争の中でサッカーを楽しむのは難しいと思います。■「失敗できない」「良き道を選ばせなければ」と過剰に親の責任に縛られないこと(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)さらにいえば、そこまでお母さんの影響を受けるお子さんであるのなら、そのことを考えたほうがいいような気もします。反対してもいいですし、息子さんが反対を押し切ってでも入りたいというなら最終的に「じゃあ、とりあえずやってみれば」と言ってもいいでしょう。ただし、その際に「自分で決めたのだから最後までやり切れ」とは言わないこと。よくない環境に入るのですから、本人が「あ、やっぱりここはヤバい」と感じたら、すぐに軌道修正できる余白を作っておいたほうがいいからです。皆さんよく「やめ癖」がつく、などとおっしゃいますが、いい環境で楽しければ子どもはやめません。また、そこを信頼するのが親の役目のはずです。お母さんとしては「失敗できない」「良き道を選ばせなければ」と過剰に親の責任に縛られず、「自分で決めたら」と任せたほうがいいと思います。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『高学歴親という病』(講談社α新書)。
2023年10月25日サッカー大国として知られるドイツ。ワールドカップ優勝4回、ブンデスリーガも隆盛を誇っています。最近の対戦では日本代表が2勝していますが、歴史と実績のあるドイツサッカーから学び、参考にできることはたくさんあります。2023年8月、サカイクキャンプ、シンキングサッカースクールでチーフコーチを務める菊池健太コーチが、ドイツのグラスルーツ年代を視察に行ってきました。そこで感じた「ドイツサッカー界の、子どもに対する取り組み」を紹介します。(取材・文鈴木智之)ドイツのグラウンドのそばにある看板に書かれている内容とは<<視察レポート①:ドイツの育成現場に見る、日本もマネしたい「サッカーを通じて保護者も楽しめる環境」とはサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■各地のグラウンドに設置された看板に書かれた標語ドイツのケルンを中心に、U-6やU-7、U-13、U-14のトレーニング&試合を視察した菊池コーチ。各地のグラウンドで、こんな看板を目にしたそうです。1:これは子どもたちの試合です。2:試合は楽しむためのものです。3:コーチたちは皆、ボランティアです。4:審判も同じ人間です。5:この試合はワールドカップではありません。これはドイツサッカー界ではポピュラーな標語であり、グラウンドに掲げられていることが多いそうです。■子どもたちに過剰なプレッシャーを与えない配慮菊池コーチは「ドイツにこんな看板があることに驚きました。子どものサッカーに関わる人達は、このようなマインドで見守ろうという意味だと思うのですが、コーチや審判にリスペクトを持って接し、子どもたちに過剰なプレッシャーを与えないようにという配慮がされていますよね」と感嘆の声をあげます。「一方で、ドイツのように、ワールドカップで何度も優勝する国であっても『これは子どものためのサッカーなんだよ』と発信しなければいけない状況があるわけです。そう考えると、日本サッカー界ももっと『これは子どものためのサッカーなんだ』ということを、発信する必要があるのではないかと感じました」サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■子どもの試合はワールドカップではないなかでも『この試合はワールドカップではありません』というフレーズは、ジョークを交えながらも、本質を突いた言葉です。子どもたちのサッカーは、ワールドカップのように勝ち負けが最優先されるものではない。そこまで熱くなりすぎず、見守ってあげましょうという意味が込められています。「この看板の効果かはわかりませんが、いくつかの公式戦を視察したところ、保護者の人たちが、子どもたちのプレーを大らかに見守っていました。外側からの働きかけで、保護者がヒートアップしないような状況を作っているのかなと思いました」■苦痛な表情でサッカーをする子がいないジュニア、ジュニアユース年代の試合を視察する中で、「苦痛な表情でサッカーをする子がひとりもいなかった」そうで、それも日本との違いだと感じたようです。「この看板にあるように『試合は楽しむためのもの』という考えがあるからなのか、1週間いろいろなカテゴリーを見させてもらう中で、子どもたちが心から楽しそうにサッカーをしている姿は共通していました。それを見る保護者も幸せそうで、みんながサッカーを愛しているんだなと伝わってきました」■サッカーがお受験化していない地元に根ざしたクラブがあるメリットドイツには8歳からスカウト網があるそうで、上手な子はブンデスリーガを始めとする、レベルの高い選手が集まるクラブでプレーをし、そうでない子は、地域にある幼稚園から大人までのカテゴリーを持つクラブでプレーするのが一般的なのだそう。「その結果、ジュニアユースに上がるために、もっと頑張って欲しいとか、サッカーをお受験のようにとらえずにいられる環境ができていると感じました。それも、地域に根ざしたクラブがあるメリットですよね」■日本の子どもは忙しく肉体的、精神的にも余裕がないコーチに関しては、学校の先生をしながら、午後はコーチをしている人が多いそうで「ドイツの学校は午前中で終わるので、午後から指導ができる」(菊池コーチ)という環境があります。「日本の子は朝から夕方まで学校があって、その後、サッカーをするというケースが多く、精神的にも肉体的にも余裕がありません。それも、大らかさからかけ離れてしまう要因のひとつのように感じます」大人でもスケジュールが詰まっていたり、タスクが山積みになっていると神経がささくれだってしまいがち。保護者としても必死な思いをして、サッカースクールやクラブに子どもを連れて行っているのに、いまいちやる気がないように見えると、ああだこうだ言いたくなるもの。そこにトレセンやジュニアユースのチーム選びなどが加わってきて、「サッカーは楽しむもの」という原点からかけ離れていってしまい、「楽しくてサッカーを始めたのに、辛くなってしまう子もいる」(菊池コーチ)という現状があります。■制度を変えるのは時間がかかるが、個人の意識を変えることはできる日本サッカーの制度や環境を変えるのは一朝一夕にはいきませんが、今回紹介した標語のように、サッカーに携わる人々のマインドに働きかけて、意識を変えていくことは、個人レベルでできることなのではないでしょうか。サカイクには、ドイツの標語と近しい「サカイク10か条」があります。あらためてこちらを頭に入れて、子どもたちのサッカーに関わるのも良いかもしれません。ぜひ繰り返し読んで、参考にしてみてください。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年10月18日7~8月に開催された「FIFA女子ワールドカップ2023」で、ベスト8という結果を残したサッカー日本女子代表。快進撃とともに彼女たちが見せたのは、世界一という目標に向けて、チームが一つになった一体感だった。その絆は、なぜ生まれたのか?大会を通じて、“なでしこジャパン”が全員で共有し、分かち合ったものとは…。醸成された一体感がチームの大きな武器に。あこがれていた夢の舞台、みんなで狙うは12年ぶりの世界一。今夏に行われた「FIFA女子ワールドカップ2023」。開幕前に苦戦を予想する声もあったなでしこジャパンだが、彼女たちはその下馬評を大きく覆していった。初戦でザンビアに5‐0で大勝し、続くコスタリカ戦も2‐0で勝利。第3戦でスペインに4‐0で圧勝を収めると、ハイレベルな組織力と連動性で一気に優勝候補へと世界的に評価を変えていく。目を見張ったのは、大会期間中に醸成された一体感だ。ピッチに立った選手はチームメイトを助けるべく走り、ベンチメンバーは出ている選手をサポート。コーチ陣やチームスタッフも一丸となり、全員がピッチ内外でチームのためにできることを考えて献身的な姿勢を見せ続けた。同じ目標を持った仲間と想いを共有できたことが大きな力を生み出した形だ。だが、チームは決勝トーナメント1回戦でノルウェーを下しながら、続くベスト8でスウェーデンに敗戦。そして大会はグループステージで日本が圧倒したスペインが制した。だからこそ夢破れた準々決勝の結果に悔しさが募る。「みんなで一つになって戦えた。本当にいいチームだった。このメンバーで優勝したかった」大会後、選手は口をそろえてこう語っていた。なでしこジャパンの世界一を目指す旅路は、パリ五輪へと続いていく。チーム一丸となって夢をシェアしながら頂点を目指した日々は、チームにとって必ずや未来への糧となるはずだ。猶本 光(三菱重工浦和レッズレディース)お互いを尊重することで一つのチームになれました。グループステージ第2戦のコスタリカ戦で先発、W杯初ゴールを決める。若手選手も多かったなか、豊富な経験を活かし、チームのまとめ役としても存在感を発揮した。「代表ではクラブとは違い、短期間でチームを作り上げる必要があるので、まずは一体感を持つことにフォーカスして挑んだ大会でした。そのためには、お互いの良さや特長を理解し、尊重することが重要だと感じていて。今回のチームでは、選手ミーティングなどを通じて、初戦の前からそれを実現できていたので、喜びも悔しさも、常に全員が同じ感情をシェアできて、一つになれていたと思います。出場時間によっては、モチベーションを保つのが難しい時もあるので、ベンチでも積極的に声をかけるよう意識していました。そこは今までの経験が役立ったと思います。大会後、多くの方から一体感のある良いチームだった、と言ってもらえたことは素直に嬉しかったですが、結果には満足していません。さらにレベルアップしていきたいです」なおもと・ひかる1994年3月3日生まれ、福岡県出身。ミッドフィルダー。2010年のFIFA U‐17女子W杯で準優勝に貢献するなど、ユース年代から活躍を続け、29歳にして悲願のW杯初出場を果たす。オフの日も動画でプレーを分析したり、筋トレやボディケアに勤しむ、まさに努力の天才。石川璃音(三菱重工浦和レッズレディース)常にポジティブな声かけで、一体感を持って戦えた。グループステージ初戦のザンビア戦でスタメンに抜擢され、クリーンシートでの勝利に貢献。以降、出場機会はなかったものの、常に笑顔でチームメイトを鼓舞し続けた。「いつもは緊張するタイプなのですが、初戦のピッチに立った時、自分でも驚くほど落ち着いていて。あえて緊張感を高めたほどです。こんなにも大きな舞台で、変な緊張をせず、大きなミスもなくプレーできたのは、先輩やチームメイトが、常にポジティブな声かけと的確なアドバイスをしてくれたからだと思います。だから私も、どんな状況でも常に明るくポジティブな言葉で盛り上げていこうと心がけていました。試合前、スタメンがピッチで円陣を組むタイミングで、ベンチでも自然に円陣ができていたり、ゴール後は全員で喜び合ったり、一体感を持って戦えていたと思います。出場は1試合でしたが、自分の課題が明確になったので、そこに向き合い、より一層努力して、なでしこジャパンの名に恥じない選手になっていきたいです」いしかわ・りおん2003年7月4日生まれ、秋田県出身。ディフェンダー。姉の影響で10歳からサッカーを始め、中・高時代をJFAアカデミー福島で過ごす。対人の強さに定評があり、’22年のFIFA U‐20女子W杯では、チームの主力として準優勝を経験。明るくポジティブなチームの元気印。高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)みんなに恩返しをしたくて。シェアしたのはチーム愛。右膝の大怪我を乗り越え、大会直前に代表復帰。ブランクを感じさせないプレーで、グループステージ第3戦のスペイン戦以降、センターバックの一角として奮闘する。「今回のW杯は、本当に多くの愛をシェアした大会だったと思います。昨年、大きな怪我をしてしまったのですが、リハビリ中も常に多くの仲間が気にかけてくれてとても心強かったですし、絶対に復帰してプレー+αの部分で恩返しをしたいと思っていました。大会前からすでに、仲間からの愛を感じていたし、私からもみんなに愛や元気を伝えたくて、自然と朝の挨拶からハッピー感が出ていたかなと思います。全員が出場できるわけではないなか、本当に一人ひとりがチームのために行動していて、日ごとに愛情や絆が深まるのを感じていましたし、それは応援してくださった方にも伝わっていたら嬉しいです。もちろん課題はありますが、全部が通用しなかったわけではないので、もっと上手く、強く、たくましくなっていきたいです」たかはし・はな2000年2月19日生まれ、埼玉県出身。ディフェンダー。’12年に浦和レッズレディースジュニアユースに加入。昨年11月、日本代表のスペイン遠征中に負傷し、全治8か月の診断を受けるも懸命のリハビリを経て復帰。最近は、音楽ユニット「Play.Goose」にハマり中。藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)伸び伸びやらせてもらえた。だからこそ結果で応えたかった。19歳の若さで全5試合に出場。W杯日本人最年少ゴールに加えて、ベスト16のノルウェー戦で宮澤ひなたのゴールをアシストをするなど、攻撃陣の中軸として活躍した。「チーム最年少ということもあって、『どんどん積極的に仕掛けていいよ!』って伸び伸びプレーさせてもらいました。最初は自分の結果にこだわって、積極的な突破からゴールを決めることもできた。でも、一つになっていくチームを見て、もっとみんなのためにプレーしたいと思うようになっていったんです。ノルウェー戦でのスルーパスは、そういう想いが表れたのかもしれません。負けてしまったスウェーデン戦、試合終盤のチャンスで直接FKをバーに当ててしまって…。重要な場面で蹴らせてもらえたのに決められなくて本当に悔しいし、みんなに引っ張ってもらったからこそ結果で応えたかった。試合後は涙が止まりませんでした。この悔しさを糧に絶対に強くなりたい。チームを勝たせられる選手になりたい。そう心に誓いました」ふじの・あおば2004年1月27日生まれ、東京都出身。フォワード。十文字高から日テレ・東京ヴェルディベレーザへ。果敢な仕掛けを武器に、’22年のFIFA U‐20女子W杯準優勝に貢献。本大会前にはFIFA公式サイトで“超新星”として紹介され、コスタリカ戦では19歳180日で初ゴールも記録。清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース)それぞれの想いを胸に、どんどん結束力が高まって。グループステージ初戦のザンビア戦、続くコスタリカ戦、準々決勝のスウェーデン戦の3試合に後半途中から出場。スピードを活かし、常にチームの勝利のために走り続けた。「短い出場時間でも100%の力をチームに還元できるよう、ピッチに立った時、どんなプレーができるかを常にイメージしながら準備していました。今回、出場時間にかかわらず、メンバー全員が同じ感覚で挑めた大会だったのでは、と感じています。その理由の一つが、試合前日の選手ミーティング。毎回、熊谷(紗希)キャプテンが指名した何人かの選手がひと言話す場があって。そこでみんなの想いや考えを共有できたことで、よりチームとしての結束力が高まったと思います。回を重ねるごとに、自発的に話す選手も増えてきて、それぞれの想いを聞いて感極まって涙を流す選手もいたほどです。ミーティングが、苦しい時の自分の大きな支えになりました。次にチャンスをもらった時のために、もっともっとできることを増やしていきたいです」せいけ・きこ1996年8月8日生まれ、東京都出身。ミッドフィルダー。浦和レッズレディースユース出身。抜群のスピードを活かしたドリブル突破が持ち味で、複数のポジションで高い能力を発揮。大好きなコーヒーを飲みながら、YouTubeで東海オンエアを見ることが最近の癒し。田中桃子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)ピッチ外でチームのためにできることを考え続けました。本大会での出場機会はなかったものの、ピッチ外でのモチベーションビデオ制作などでもチームを盛り上げた。「試合には出られませんでしたが、GKチームは3人でゴールを守るという気持ちで戦えたと思います。それに、試合前日のミーティングでみんなの言葉を聞いて、本当に同じ気持ちで世界一を目指しているんだと共感しました。初戦前日にヤマさん(山下杏也加)が『みんなで円陣を組もう!』って提案したんです。それが定番になって、お互いを信じて全員で前へ進んでいる感覚がありました。その中で自分に何ができるかを考えて、決勝トーナメントに向けて同じGKの(平尾)知佳さんと二人で『モチベーションビデオを作ろう』って話になったんです。私は写真を集め、知佳さんが編集を担当しました。一緒に戦おうという気持ちをみんなに伝えることができたのは大きかった。自分も日本の女子サッカーもここからが勝負。今度はピッチで貢献できるように進化していきたいと思っています」たなか・ももこ2000年3月17日生まれ、長野県出身。ゴールキーパー。育成時代から日テレ・東京ヴェルディベレーザで育ち、大和シルフィードへの2年間の武者修行で成長。的確な指示とセービングを武器に守護神として活躍する。’16年のFIFA U‐17女子W杯準優勝。趣味はベーグル作り。※『anan』2023年10月18日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)ヘア&メイク・yumi美樹(共にThreePEACE)取材、文・青山知雄松原 彩(by anan編集部)
2023年10月15日サッカー大国として知られるドイツ。ワールドカップ優勝4回、ブンデスリーガも隆盛を誇っています。最近の対戦では日本代表が2勝していますが、歴史と実績のあるドイツサッカーから学び、参考にできることはたくさんあります。2023年8月、サカイクキャンプ、シンキングサッカースクールでチーフコーチを務める菊池健太コーチが、ドイツのグラスルーツ年代を視察に行ってきました。そこで感じた「ドイツの保護者のあり方」を紹介します。(取材・文鈴木智之)ドイツの育成現場を視察して日本との違いを感じた「保護者のあり方」とはサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■ドイツの保護者は相手チームの良いプレーにも拍手をするドイツのU-6、U-7、U-12、U-13の試合を視察した菊池コーチ。保護者の様子を「みなさん大らかで、サッカーが好きで見ている人が多いと感じた」と言います。「日本の場合、試合の勝ち負けにフォーカスしたり、『自分の子に活躍してほしい』という雰囲気になることが多いのですが、ドイツの保護者は本当にサッカーが好きで、サッカーを楽しみに見に来ている印象を受けました」自チームだろうが相手チームだろうが関係なく、良いプレーが起きたらみんなが拍手をしていたそうで、「そういう見方が浸透しているのだろうと感じた」と振り返ります。■審判の判定をめぐってヒートアップすることもない菊池コーチが視察したU-9の試合には、公式戦であっても審判がおらず、子どもたちの自己申告でプレーが続いていったそうです。それも保護者は理解しており、「審判にクレームをつけようとしても、そもそも審判がいない」という状況もあり、判定をめぐってヒートアップすることはなかったそうです。「審判がいないので『これは子どもたちの試合である』ということが、より一層明確ですよね。ボールがラインを出た、出ないで多少の言い合いはありますが、『僕に当たったから、そっちのボールだよ』と言う子も多く、それもあって保護者が温かい目で試合を見ているのかなと感じました」サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■個人のミスが失点に直結したりミスを責めるような状況をつくらないまた、ルールに変更を加えることで、プレーが円滑にいくための工夫も見られたそうです。「U-9の子たちが7対7で試合をしていたのですが、ゴールキーパーがボールを持ったときに、投げたり、蹴ったりしたボールがハーフウェイラインを越えると、相手ボールになるというルールが設けられていました。子どもたちだけで試合をしていても、GKからの投げ合いにはならず、サッカーとして成立させる工夫が見られました」ほかにも「GKはバックパスをキャッチしてOK」というルールにすることで、ゴール前でプレスをかけられて失点するといった、個人のミスが失点に直結したり、ミスを責め立てるような状況を作らないように工夫されていたそうです。■特定のポジションの子が責任を負ったり恥ずかしい思いをしないように工夫「U-9ぐらいの年代だと、日本の場合はGKがバックパスをキャッチできないので、無理やり蹴って相手に拾われて失点になることが多いんですね。ドイツはルールを工夫することで、誰かのミスで得点が生まれたり、特定のポジションの子が責任を負わないようにしていると感じました」菊池コーチは「サッカーを始めたばかりのU-9やU-10の子には、できるだけ嫌な思いや恥ずかしい思いをさせないほうがいい」と、言葉に力を込めます。「ルールを工夫することで、そのような状況をなくすことができるのであれば、僕ら日本のコーチも、ルールがこうだからとむやみに従うのではなく、子どもたちのためになるのであれば、変更するのもいいのではないかと思いました」■ルールは守ることが目的ではない、なんのために存在するかを理解することが大事プレーヤーズファーストという言葉がありますが、日本人は「上が決めたルールはなにがなんでも守らなければいけない」と、選手第一ではなく「ルールを守ること」が目的になり、その手前にあるはずの「なんのためのルールなのか」「なぜこのルールが必要なのか」という意味付けの部分から目を背けがちです。その意味で、ドイツのように「子どもたちのためには、こっちのほうがいい」と思うことがある場合は、ルールの運用を柔軟にしてもいいのではないでしょうか。■サッカーを通じて保護者も幸せになれる環境は日本も参考にしたいところ保護者が食べ物などを販売する「よろず屋」、売り上げがクラブの収益になるほかにも、ドイツ特有の光景があったそうです。それが、保護者がグラウンドの脇にある売店で食べ物などを販売しており、その売上がクラブの収益になること。これは日本ではあまり見られない光景です。「よろず屋と言って、子どもたちが試合をしている会場で、保護者の人がピザなどを作って売っていました。ドイツでは一般的なようで、僕は水を買いました。利益がクラブの運営費になるようで、子どもたちは試合が終わった後、パンなどを買って食べていました。すごく温かくて、良い文化だなと思いました」今回のドイツ視察ツアーには10人を超える参加者がいたそうで「サッカーを通じて、保護者も幸せになれる環境は、日本でも作れるんじゃないか」「もっと大らかな気持ちでサッカーを楽しむことも必要なのではないか」と感じた菊池コーチ。今後のサカイクキャンプやシンキングサッカースクールでの活動に生かしていきたいと、決意を新たにしていました。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年10月13日【広島ホームテレビ】2023年10月14日(土) 午前10時45分~株式会社広島ホームテレビ(本社:広島市中区)は、ドキュメント広島「世界が三次にやってきた!~女性がずっと野球ができる世界へ~」を2023年10月14日に放送します。今年9月、三次市で開催された女子野球最高峰の大会・WBSC女子野球ワールドカップの予選。それを影で支えた市の職員と日本代表チームに親子で参加したトレーナーに密着しました。女子野球日本代表女子野球タウン・三次市は大会運営に奮闘!人口5万人規模の街で、ワールドカップが開催されるのは異例のこと。三次市職員の田村正さんは初めての国際大会の準備と運営でてんてこ舞い。田村さんは無事、乗り切れるのでしょうか?三次市職員田村正さん子どもと一緒に日本代表チームに参加したトレーナー日本代表チームは全勝で、来年カナダで行われる決勝への進出を果たしました。その裏でチームは、子供と一緒に日本代表チームに参加したトレーナーの野々村聡子さん親子を受け入れ、ともに決勝を目指していました。女子野球日本代表トレーナー野々村聡子さん女子野球を盛り上げようという思いが、三次に集まりました。女性がずっと野球ができる世界を実現するために。■番組概要ドキュメント広島「世界が三次にやってきた!~女性がずっと野球ができる世界へ~」▶放送日時2023年10月14日(土)午前10時45分~▶ナレーター:渡辺美佳・廣瀬隼也(HOMEアナウンサー)▶制作広島ホームテレビディレクター:早川正浩プロデューサー:池本賢一放送終了後、見逃し配信を予定しています番組公式サイトはこちら : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月12日海外と日本の「ボールを奪われない距離感」が違う。日本の選手がボールを奪いに飛び込んでも奪えない、すぐに交わされてしまう。海外の選手は、ボールを呼び込んでも相手が詰めてきているのがわかるとワンタッチでパスを出したり、相手を翻弄する。適切な距離感を身に付けさせるにはどうしたらいい?というご相談。ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、「適切な距離」についてアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<どんな時でも短いパスをつなぐ子どもたち、背後のスペースを突くなど臨機応変なプレーを身に付けさせるにはどうしたらいい?<お父さんコーチからの質問>こんにちは。私は街クラブでU-12を担当している者です。自分の指導についての質問ではないのですが、池上さんの見解をいただきたく投稿しました。8月末に、千葉県で「ワールドチャレンジ」というバルサのアカデミーが参加する大会がありました。過去の大会でバルサと対戦したチームの話を聞いたのですが(※私たちは出てないので)、その時感じた日本のチームとの一番の違いは「距離感」だったと聞きました。日本より相手と対峙するときの距離が広いと。日本の選手たちがボールを奪いに飛び込んでも奪えない、すぐに交わされてしまう状況だったそうです。ボールを呼び込んでも、相手が詰めてきているのがわかるとワンタッチでパスを出したり、翻弄されっぱなしだったとのこと。自分たちは守備の時近づきすぎていると感じた。あれだけ距離を取りながらのプレーは技術や判断に自信があるから出来るのだろう、とのことでしたが、適切な距離の取り方はどんな風に身につけさせればいいのでしょうか。池上さんはこれまで、ドイツをはじめ海外のプレーも見ていると思いますが、日本と海外の選手の「相手との距離感」について、何か感じたことはありますか。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。こちらのコーチのかたは、すでに正しいことを見抜いていらっしゃいます。■女子W杯でのスウェーデンと対戦した時の日本の姿と同じ相手からなかなかボールを奪えない。取りに行けばかわされてしまう。少しでも間合いを詰めればワンタッチでさばかれ翻弄される。これは、先の女子W杯でスウェーデンと対戦したときの日本の姿でした。この話を私が外部指導員を務めている高校サッカー部の先生としました。スウェーデンは、日本の選手がプレスにくると自分がつかまる前にサッとパスを出しました。日本の選手を背中に背負ってるときは無理して前を向きません。もしくは一度後ろに下げ、また中に入れたりと、テンポ良くパスをつないでいました。一見すると日本が回させているようにも映るのですが、ボールを失わないのです。「取りどころ」というものがない。それは日本の選手も見つけられなかったのでしょう。7対3くらいでスウェーデンがキープしていました。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■日本の中盤がボールを取られずにプレーできた理由では、日本の攻撃はどうだったでしょうか。日本はスウェーデンがやったように、ビルドアップする段階でそれぞれの選手がもっと早くパスを出さなければいけないと感じました。例えばセンターバックの熊谷選手。攻撃のとき、ボールをもらうと最低でも2タッチしてからパスを出していたように見受けられました。2タッチで出してしまうと、せっかく逆サイドに展開しても相手に時間を与えてしまいます。スウェーデンからすれば守備の陣形を整える余裕をもらえることになるので、もっとボールを素早くさばけたらチャンスは増えたのではないかと感じました。その一方で、中盤の長谷川選手が相手からボールを取られずにプレーできた理由は、いつも相手から離れてパスを受けていたからだと思います。よく言われる「オフ・ザ・ボール」ボールがないところの動きの精度が高いのです。相手が厳しくマークしようと寄ってくれば、裏に抜け出すこともできます。長谷川選手が、相手とフィジカルで競り合うのではなくそういった有効的なポジションがとれるのは、もしかしたら彼女が日本でも他の選手より小柄だからなのかもしれません。体でぶつかっていっても負けてしまうため、相手と離れてプレーする習慣がついた。相手と離れるには、ボールがないときに自分で考えてポジショニングしなくてはなりません。■ボールを取られない「距離感」の正体いかがでしょうか。上述したようなことが、ご相談者様がおっしゃる「距離感」の正体です。例えば小学生の指導者からよく聞こえるのは「体をあてろ」「体を入れろ」「(押されても)負けるな」といった声です。そうなるとアタックというものが子どもたちにとって、体を張って、相手を押さえ込んで行うイメージになりかねません。体を接触させることを良しとするコーチングになってしまいます。もちろん上の年齢になってくれば競り合わなくてはいけない場面も出てきます。が、小中学生ではそういったことを指導する必要はありません。私の知る限り、海外では「体を」という表現はしません。指導者は「足を出せ」と教えます。子どもたちが足を出す距離感を知っているのを踏まえてのことです。見ていると、子どもたちはそこまで近づきません。■体を当てるのではなく、足を出す京都サンガで育成部長などの仕事をしていたころ、15歳以下の香港代表がやってきました。サンガの中学生たちと試合をすると、香港の子どもたちは欧州の子どもと似ていました。相手の足を踏むファウルが多いのです。体を当てるのではなく、うまく間合いを計りながら足を出す。サンガの子たちとは違うボールの取り方をしていました。試合ではサンガが苦戦していました。サンガの中学生は相手に足を踏まれるとファウルをアピールします。しかし「それはボールに行ってるからファウルじゃないよ」と度々審判から説明を受けていました。試合をジャッジしてくれたのはサンガにいた国際審判の方でした。正しく指摘してもらえたのは非常に運が良かったです。ごく普通の審判であれば、足を踏んだらファウルとしてしまったかもしれません。ボールに当たった後、足を踏んでしまうからです。守備をする側(この場合はサンガの中学生)も、相手がボールにきているのだという意図を理解していなくてはいけません。■相手の足が届かないところでプレーすること(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)また後ろからのチャージもありました。危険なプレーでもあり、そのあたりは判断が難しいところではありますが、すべて止めてしまうとサッカーの戦いの部分が消えてしまいます。日本の子どもたちは簡単に「ファウル!」と言わず、プレーを続けなくてはいけません。サッカーはチームゲームなので、そこでパスの選択肢を増やしていけば相手との接触プレーは減らせるのです。そのあたりを子どもたちに伝えつつ、相手との距離感について正しい理解がされるよう指導してください。相手の足が届かないところでプレーすること。まずは、ここをよく考えてください。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年09月29日簡単でおいしいダイエットレシピが満載2023年10月20日、宝島社から、元プロサッカー選手 小泉勇人氏の新刊『元プロサッカー選手が教える いくら食べても太らない罪悪感ゼロごはん』が発売されます。同書では、栄養バランスが考えられた絶品レシピ80品以上を掲載。簡単でおいしいヘルシーなレシピは、運動する人をはじめ、ダイエット中の人や子どもの食育にもオススメです。販売価格は1,760円です。宝島CHANNELやAmazonなどで予約を受け付けています。食に関する6つの資格を保有小泉勇人(こいずみゆうと)氏は1995年9月14日生まれ、茨城県神栖市出身です。鹿島アントラーズジュニアユースで活躍後、2011年にユースに昇格。その後、ザスパクサツ群馬、ヴァンフォーレ甲府などでもゴールキーパーとして活躍し、2022年に現役を引退しました。アスリートフードマイスター3級や上級食育アドバイザーなど、食に関する6つの資格を保有。SNSで発信する「アスリート飯」が多くの人に注目されています。オフィシャルインスタグラムのフォロワー数は11,000人以上。自炊記録アカウントのフォロワー数は112,000人を超えています。(画像は小泉勇人オフィシャルインスタグラムより)【参考】※宝島CHANNEL※Amazon※小泉勇人オフィシャルインスタグラム※小泉勇人オフィシャルインスタグラム(自炊記録)
2023年09月26日現代サッカーの発祥の地といわれるイギリスでは、サッカーはとても人気があります。観戦するだけでなく、プレーする人も多いイギリスでは、サッカーができる場所がたくさんあるようです。サッカーのゴールネットに絡まっていたのは?ある日、サッカーコートで動物が見つかり、野生動物保護団体『イースト・サセックスWRAS』に通報が寄せられました。その動物はサッカーのゴールネットに絡まって動けなくなっていたそうです。見つかった時は、まるで動物がネットにぐるぐる巻きにされているような状態。『イースト・サセックスWRAS』のスタッフはネットごと外して、その動物を連れて帰りました。一見するとなんの動物かが分からないほど、完全にネットに絡まっていたのは、犬でも猫でもありません。それは…ヨーロッパアナグマだったのです。今回見つかったのはまだ若いヨーロッパアナグマだったそう。安全にネットを外すために鎮静剤を投与して精密検査をしたところ、前脚が腫れていてネットによるケガをしているのが分かりました。そのため、脚の腫れが引き、傷が治るまで『イースト・サセックスWRAS』の施設で治療を受けたといいます。幸い完全に回復するまでにそう時間はかからず、アナグマは発見された場所に帰されました。『イースト・サセックスWRAS』の投稿によると、イギリスではサッカーのネットに絡まる若い野生動物が増えているのだとか。2023年はアナグマだけでなく、カモメやハリネズミ、キツネなども救助したということです。その上で、「サッカーゴールをお持ちの人は、どうかネットを地面より高い位置に結んでください。そうすれば、野生動物が巻き込まれることなく、安全に下を通ることができます」と呼びかけています。この投稿には「これを読んでいる人がこのことを心に留めて、ネットを上のほうに結んでほしい」「命を助けてくれてありがとう」などの声が寄せられていました。ネットに絡まった動物は逃げようとして、もがけばもがくほどさらに絡まってしまい、ケガをしたり、最悪の場合は命を落としたりすることもあるといわれます。サッカーを楽しむためのゴールネットが、野生動物にとっては命に係わる危険なものになり得るのです。このような予防策が広まり、動物を守りながらサッカーを楽しめるようになるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年09月25日- リポビタンDラグビーワールドカップ2023応援ボトル 30本購入特典 -ラグビーワールドカップ2023フランス大会が開幕してまもなく2週間。連日、手に汗握る熱戦が繰り広げられ盛り上がりをみせていますが、「何か記念になるグッズが欲しい!」「ロゴの入ったグッズを身に着けて選手たちを応援したい!」と、うずうずとされている方も多いのではないでしょうか。そのような方々におすすめの限定品があります。大正製薬が通販サイトで数量限定発売している「リポビタンD ラグビーワールドカップ2023応援ボトル」を30本セット購入された方の特典として、「オリジナルスマートフォンショルダーストラップセット(フォンタグ・リポビタンD ラグビーワールドカップ2023ボトル型チャーム)」がゲット出来ます。ラグビーワールドカップ2023フランス大会の応援時に!いつでもどこでも持ち歩くスマートフォンのアクセサリーに。外出先での紛失防止のアイテムに。10月末まで繰り広げられる熱戦を、「オリジナルスマートフォンショルダーストラップセット」であなたのメモリアルに刻みながら、世界の頂点に挑む選手たちを一緒に応援しましょう!■製品概要■「大正製薬ダイレクト」での購入方法◇電話:フリーダイヤル0120-81-8428◇受付時間:午前9:00 ~ 午後8:00(土・日・祝日も受付)◇FAX:フリーダイヤル0120-28-3748◇インターネット:大正製薬ダイレクトオンラインショップURL: ■「大正製薬ダイレクト楽天市場店」での購入方法◇インターネット:大正製薬ダイレクト楽天市場店URL: ■製品に関するお問い合わせ◇お客様119番室TEL:03-3985-1800PR_ワールドカップ観戦におススメ!リポビタンDラグビーワールドカップ2023応援ボトル.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月20日ニュースキンジャパン株式会社(本社所在地:東京都港区、代表取締役社長:小林 和則)は、「FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023 男子大会」のバレーボールワールドオフィシャルパートナーとして協賛することとなりました。試合会場内に設置されるLED看板および巨大モニターにおいて、2023年11月1日(水)に正式発売する美と健康のベースを支える家庭用美容機器「ageLOC ウェルスパ iO」の広告掲出をいたします。パリ五輪予選WCB2023男子大会バレーボールは長年にわたり日本国内で高い人気があり、国際的にも大きな注目を集めるスポーツです。バレーボールの競技発展を見据えた新しい取り組みと挑戦を恐れることなく続ける姿、団体競技としてチームワークを重視するスタイルは、常に未来への挑戦を続け革新的な製品とビジネスをとおして「人々がより豊かになるための力となる」という当社の目指す姿に通じると考えております。日本チームの戦績は、世界トップ16ヵ国が集結するバレーボールネーションズリーグ2023で3位、FIVBによる世界ランキングでは過去最高成績となる5位につけており、来年フランスで開催されるパリ五輪への出場をかけて熱い戦いを繰り広げています。バレーボール選手たちの真摯に戦う姿に感動し、彼らを応援したいとの思いから、今回の協賛にいたりました。【試合概要】日程:男子日本戦全7試合2023年9月30日(土)19時25分 日本×フィンランド2023年10月1日(日)19時25分 日本×エジプト2023年10月3日(火)19時25分 日本×チュニジア2023年10月4日(水)19時25分 日本×トルコ2023年10月6日(金)19時25分 日本×セルビア2023年10月7日(土)19時25分 日本×スロベニア2023年10月8日(日)19時25分 日本×アメリカ会場:国立代々木競技場 第一体育館放送:フジテレビ系列にて生中継ニュースキンジャパンは、このたびのFIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023 男子大会 バレーボールワールドオフィシャルパートナーとして、協賛できることを喜ばしく思っています。今後も日本スポーツの発展を応援してまいります。【ageLOC ウェルスパ iOについて】2023年11月1日(水)正式発売、IoTを搭載しあなたが求める美と健康のベースを支える全く新しい美容機器です。うるおいがめぐる健やかなカラダを目指し、「気分をスッキリ、整いたいとき」「引き締まったカラダを目指したいとき」「運動後にクールダウンしたいとき」などのお手入れに使用することから、スポーツとも親和性が高いと考え、試合会場での広告掲出に本製品を選びました。【《Volleyball World》について】Volleyball Worldは、国際バレーボール連盟(FIVB)とCVC Capital Partnersがパートナーシップを組み、バレーボール競技の世界的な成長、イノベーション、投資を促進することを目指しています。その目標は、世界選手権、バレーボールネーションズリーグ、オリンピック予選、ビーチプロツアーなど、主要なバレーボールおよびビーチバレーボールの国際大会をデジタルとライブイベントの両方を通じて、すべてのバレーボール関係者(ファン、アスリート、企業パートナーなど)を結びつける統合的なエコシステムを構築することです。【会社概要】社名 :ニュースキンジャパン株式会社 Nu Skin Japan Co., Ltd.本社 :東京都港区虎ノ門1丁目3-1 東京虎ノ門グローバルスクエア14階開業日 :1993年4月23日代表者 :代表取締役社長 小林 和則資本金 :2億円事業内容:パーソナルケア製品、栄養補助食品および生活関連製品の製造・輸入・卸売販売所属団体:公益社団法人日本訪問販売協会、日本化粧品工業連合会、訪販化粧品工業協会、日本輸入化粧品協会、公益社団法人 日本広告審査機構、在日米国商工会議所、一般社団法人 全国直販流通協会 ほか 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月15日先日開催された女子のワールドカップ。なでしこジャパンは準々決勝で惜しくも敗退しましたが、大いに日本を盛り上げてくれました。2011年、なでしこジャパンが女子ワールドカップに優勝して以降、女子サッカーがメジャーになり、2021年には日本初の女子プロサッカーリーグ『WEリーグ』がスタートしました。サッカーをする女の子は増えており、指導者や保護者など、女子のサッカーに関わる人は、男子と女子の違いを理解するのも大切なこと。そこで今回は、2022プレナスなでしこリーグ1部で優勝した『スフィーダ世田谷FC』の代表を務め、20年以上女子サッカーに関わる川邊健一さんに「女子選手に多いケガ」と「コンディション管理」について話をうかがいました。(取材・文鈴木智之写真提供:スフィーダ世田谷)スフィーダ世田谷FCの選手たち写真提供:スフィーダ世田谷<<前編:女子の指導で気をつけることとは?長年女子サッカーの育成に関わる指導者に聞いた女子選手の指導法サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■女子選手に多いケガと、ケガする状況女子選手に多いケガが、ひざの前十字靭帯損傷です。急な方向転換やジャンプ、急停止などの際、ひざに強い衝撃がかかり、損傷してしまうケースが跡を絶ちません。川邊さんは「各チームで毎年2人ほど、前十字靭帯をケガする選手がいます」と話し、こう続けます。「でも2人というのは、他のチームに比べて少ないと思います」他のチームに比べて少ない理由は「練習量の少なさ」と関係があるそうです。「女子チームは、週に6日練習や試合をして、オフは月曜日だけのところが多いです。でもうちは試合の2日前と試合の翌日はオフにしています。日曜日に試合がある場合、火水木練習、金曜日オフ、土曜日練習、日曜日試合、月曜日がオフです。その他、選手の様子を見て、疲れている場合は休みを入れることもあります」■リフレッシュする時間は大事長くて非効率な練習になっていないか見極めが必要トレーニングを1回90分程度と短くしているところもポイントです。川邊さんは「日本一少ない練習量で、日本一走るチームを目指している」と言います。「うちの選手はみんなアマチュアなので、時間に対する価値は重要視しています。日本は練習時間が長く、非効率的に練習しているチームも多いですよね。確かに『やった感』は得られるかもしれませんが、はたしてトレーニング効果はあるのか。そこを見極める必要があると思います」スフィーダの選手はスポンサー企業のサミットなどで、働きながらサッカーをしています。フルタイム勤務でないとはいえ、サッカー選手と二足の草鞋を履くのは、肉体的にも精神的にもハードです。「リフレッシュする時間はすごく大切なので、根詰めて、サッカーばかりにならないようにしています。これはトップチームだけでなく、ユース以下にも共通した考えです」サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■練習時間が短いから勝てない、は昔の考え。合理性はない川邊さんは「練習時間が短いから勝てない」という主張には合理性が無いと語ります写真提供:スフィーダ世田谷移籍してきた選手に「練習時間が短いから試合に勝てないんだ」と言われたこともあったそうですが、川邊さんは「それは昔の考え方なんです。そこに合理性はない」と断言。そのスタイルを続けた結果、2022プレナスなでしこリーグ1部で優勝。正当性を証明しました。「トレーニングは質と強度を求めているので、練習参加に来る子たちは『めちゃくちゃきつい』と言います。90分という限られた時間を最大限、効果的に使うことを考えていますし、練習が終わったらヘトヘトの状態に持っていくので、その方が時間の使い方として効率的だと思っています」ジュニアサッカーの現場でも「長く練習すればするほど上手くなる」といった考え方が主流ですが、長時間トレーニングしたからといって、質がともなっていなければ上達しません。練習することが目的ではなく、サッカーが上手くなることが目的なので、そこを履き違えないようにしたいものです。■痛みや疲労はフォームで管理、生理痛などは自己申告制高強度のサッカーを展開するにあたり、コンディション管理はとても大切です。スフィーダ世田谷FCはGoogleフォームを使い、前日の練習強度や朝の疲労度、痛めている部位、生理痛などがある場合は自己申告で入力しているそうです。「月経は女性特有のものですが、特別に意識はしていません。選手のパフォーマンスが上がらない、おかしいなと思ったときにフォームを見て『月経だから、動きが悪かったんだな』と、コーチングスタッフがわかっていればいい。原因がわかっていれば、問題はないと思います」■体は食べたものでできている、食事はしっかり意識して選手たち自身も栄養や休息、ケガの知識を持つことが大事写真提供:スフィーダ世田谷女性の場合「太りたくない」という理由で食事を制限することもありますが、サッカー選手に限っては「食べることも大事」と言葉に力を込めます。「人間の体は食べたものによって作られます。それを理解していれば、何をどのタイミングで食べれば良いのか、意識せざるを得ないと思うのですが、そこまで意識が高いとは言えません。クラブが選手を教育する必要性を感じています」若いうちは、食事や休息にそこまで目を向けなくても、身体が動いたり、コンディションを保つこともできますが、長い目で考えると、栄養や休息の知識は必須です。「女子の場合、男子よりもケガや痛みに強い気がします。我慢して、頑張れてしまうのは女子の傾向です。ケガからの復帰に関しても、休めば治ると思っている人も少なくありません。リハビリをせず、休んで痛みがなくなったから復帰して、またすぐにケガをしてしまうケースも多いです」リハビリに関しては、専門家にアドバイスを受けて取り組むことが重要です。「病院に行って、『3週間安静にしてね』と言われて、何もせずに3週間経って、痛くなくなったから復帰したとします。でもその段階では、筋力が戻っていません。再発防止のためにもただ休むだけではなく、リハビリをしっかりする。その知識は女子に限らず、必要だと思います」■「あのチームがあんなに練習しているんだから、うちも」と考えないこと。子どもは遊ぶことも大事川邊さんは女子サッカーの課題に触れるとともに、子どもたちについて「サッカーだけでなく、いろいろ遊ぶべき」とアドバイスをくれました。「長く練習をすると、それだけ疲労が蓄積し、ケガにつながるリスクも高まります。日本人は真面目なので、『あのチームがこれだけ練習しているんだったら、うちはもっとやらなければいけない』と考えがちですが、それが本当に正しいことなのか。とくに子どもたちの場合は、サッカーだけにならず、遊びなどを通じて、様々な体験をすることも大切だと思います」サッカーが上手くなるためにも、自分の体やコンディションと向き合うことは不可欠です。なにより、ケガをして長期離脱すると、大好きなサッカーを楽しむことができなくなります。そうならないために、日々のコンディションに目を向け、適切な栄養や休息をとることを心がけましょう。長い目で見ると、それがサッカー選手としての成長につながるはずです。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年09月13日「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」の開幕戦において、ニュージーランドの伝説的なラグビー選手であり、2度にわたり世界チャンピオンに輝いたダン・カーターが、ルイ・ヴィトンのトロフィートランクを披露しました。これは、アイコニックな「ウェブ・エリス・カップ」を大切に保護し、持ち運ぶために製作されたものです。©LOUIS VUITTONダン・カーターは、モノグラムをトーン・オン・トーンでプリントしたネイビーカラーのシングルブレストのジャカードスーツに、ホワイトのポロシャツ、そしてブラックのダミエ・パターンを施したダービーシューズを着用。スタイリングの仕上げとして、18Kイエローゴールドの新作ウォッチ「タンブール」を合わせました。「Victory travels in Louis Vuitton (勝利の喜びをのせて旅するルイ・ヴィトン)」「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」のためにルイ・ヴィトンが、「ウェブ・エリス・カップ」を収めるオフィシャルトロフィートランクを製作するのは、今回で2度目。モノグラム・キャンバスのトランクは、ラグビー界で最も栄誉あるトロフィーを守るため、メゾンの歴史的なアニエールのアトリエで、ルイ・ヴィトンの熟練した職人たちのイマジネーションと手作業によって生み出されました。このクリエーションは、世界で最も期待され、高く評価されているスポーツ大会のトロフィーを持ち運び、展示するためのトランクを製作するという、メゾンが大切にする伝統を継承していくことを示しています。トランクの2枚のフロントパネルには、大会のロゴとフランス国旗を想わせるブルー、ホワイト、レッドで、「Victory(勝利)」、そして「Vuitton」を表す「V」がペイントで施されています。また側面には、「ラグビー・ユニオン」の1チームのプレイヤー数として、ラグビーの世界で特別な意味を持つ数字である15がローマ数字「XV」で描かれ、もう片側には、「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」のロゴがあしらわれています。外装はレザーのトリミングで仕上げられ、1860年代からルイ・ヴィトンのトランクに使用されてきた真鍮製のコーナープロテクター、ロック、留め具を採用。そしてメゾンのトロフィートランク・コレクションとしては初めて、「V」の装飾と同じ鮮やかなパントンブルーのラグジュアリーなルイ・ヴィトン レザーをケースのライニングに使用。さらに、蓋の内側にあしらわれた「Rugby World Cup 2023」のロゴパッチが、ケースの特別感をより一層高めます。©LOUIS VUITTON「ルイ・ヴィトン」について1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ、ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」について「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」は、9月8日(金)から10月28日(土)までフランスで開催。大会期間中、10都市にまたがる9つのスタジアムで試合が行われます。男子ラグビーワールドカップとしては史上10回目、そしてフランスでの開催は、想い出深い2007年大会に続いて2度目となります。「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」は、ラグビーが誕生して200年目という節目とも重なる記念すべき大会となります。1823年に、イギリスのラグビースクールの生徒であったウィリアム・ウェブ=エリス少年がフットボールの試合中にボールを手に持って走るという「型破り」なジェスチャーを披露したことが、ラグビーの発祥と言われています。「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」は、ポジティブな影響を与える大会となると共に、主要な国際スポーツイベントとして、社会的責任、インクルージョン、そして持続可能な開発の観点からソリューションを提示することを目指します。持続可能な循環型経済のための行動、教育やトレーニング、そして雇用へのコミットメント、環境への影響の制限、そしてインクルージョンとアクセシビリティのサポートという力強い4つの約束が掲げられています。ラグビー界を代表する一大イベントである「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」では、全20チームが、51日間にわたって48試合の熱戦を繰り広げます。
2023年09月13日先日行われたU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジで決勝トーナメントに進出した、湘南ベルマーレアカデミー選抜。ラウンド16でSOLTILO SELECTに敗れましたが、アグレッシブなプレーで大会を彩りました。試合後、チームを率いる太田隆一監督(以下、太田)と選手たちに話を伺いました。この年代の育成における重要な事などをお伝えします。(取材・文:鈴木智之、写真:高瀬波音也)ラウンド16でSOLTILO SELECTした湘南ベルマーレアカデミー選抜(C)新井賢一<<関連記事:今年も熱い試合がたくさんあったワールドチャレンジ2023を振り返る■前向きにチャレンジすることができた選手たちを褒めたい――試合の感想をお願いします。太田勝負の分かれ目として、前半の決定機を外してしまったところが大きかったのかなと思います。ただ、その後は慌てず、自分たちの良さを発揮して、逆転を目指してくれました。そこはポジティブにとらえていますし、良い部分の方が多く出た試合だったと思います。予選の3試合目は、勇気を持てなかったり、準備が悪かったりと、ネガティブな部分がたくさん出た試合でした。それを経て、ラウンド16では前向きにチャレンジすることができたので、褒めてあげたいなと思います。■今後サッカーを楽しんでいく上で、小学生年代で重要な事アカデミーではサッカーのスキルだけでなく人間性も大事にしていると語ってくれた太田監督(C)高瀬波音也――チームにはスローガン「たのしめてるか。」がありますが、今後、サッカーを楽しんでいく上で、この年代ではどのようなことが重要だと思いますか?太田プロを目指す上では、楽しいことばかりではありません。苦しいことや辛いこともある中で、それを克服することすらも楽しみに変えていくこと、ポジティブにとらえてチャレンジできるかどうかだと思います。■ピッチに入ったら選手が主体的に考えて行動を起こすことが大切――そのあたりで、今大会の収穫や成長は感じられましたか?太田サッカーは、ピッチに入れば選手がやるもので、選手が主体的に考えて、行動を起こすことが大切です。その面では、選手の中から「もっとこうしよう」といった会話が生まれてきたことは前進かなと感じました。この子たちは選抜なので、チームとして戦う機会はほとんどありません。戦いながら成長する意味では、1試合1試合、チームとして成立していったと思います。ゲームによってはシステムを変更したり、シチュエーションを変えながらやりましたが、柔軟に対応できていたのは収穫だったと思います。サカイクの最新イベントやお得な情報をLINEで配信中!■遠藤航選手の影響、プロになるためにはサッカースキルだけでなく人間性も大切というアカデミーの教え――アカデミー出身の遠藤航選手がリバプールに移籍しましたが、後輩たちにはどんな影響がありますか?太田すごく良い影響があると思います。彼は世界のトップでやっているわけですからね。他にも、残念ながら大きな怪我をしてしまった齊藤未月も、彼らのお手本になる選手です。ベルマーレのアカデミーから、世代別代表に何名も入っていますが、プレーだけでなく、人間性の部分でも評価を受けています。それが、各年代でキャプテンマークを巻いていることにつながっているのだと思います。プロとして生きていくためには、サッカーが上手なだけではなく、人間性も大切です。ベルマーレのアカデミーでは、そこにも意識を向けています。■選手たちはどう感じたのか試合後、選手たちに話を聞きました。インタビューを受けてくれたのは山田将宗くん(7番)、上野昴くん(2番)、北條蓮くん(10番)。試合の感想を語ってくれた選手たち(C)高瀬波音也■シュートを外した時、仲間が「切り替えろ」と声をかけてくれた――試合の感想を聞かせてください。山田相手に押し込まれた部分があって、マイボールを簡単に蹴ってしまい、そこからカウンターを受けたりと、相手ボールのことが多かったです。自分のプレーとしては、左サイドから仕掛けて、シュートまで行くことはできました。上野相手は体が強くて、足も速いので、サイドから押し込まれてしまいました。ただ、当たり負けはそこまでしませんでした。暑さもあって、ちょっときつかったですが、自分のプレーもできたので良かったです。北條相手はフィジカルが強くて、そこで負けていた部分がありました。もっと勝てるようにしていきたいです。シュートを外してしまったけど、仲間が「切り替えろ」と声をかけてくれて、切り替えられたのは良かったです。■自分より大きい選手、速い選手らと戦ってどれだけできるか試せた――この大会で印象に残っていること、成長できたところがあれば教えてください。山田対戦相手に大きい選手、速い選手などがいる中で、自分がどれだけできるかが試せて良かったです。上野走り負けないことです。勝った試合もあったので、嬉しかったです。北條みんなとサッカーができたことです。自分より大きくて速い相手と戦うことで、少しは成長できたかなと思います。ワールドチャレンジ2023決勝戦の動画はこちら>>ワールドチャレンジ2023の記事はこちら>>サッカーにおける認知・判断を高める賢いサッカー選手を育てるトレーニング
2023年09月12日先日開催された女子のワールドカップ。なでしこジャパンはグループステージでスペインに4-0で勝利を挙げるなどして首位突破。準々決勝で惜しくも敗退しましたが、大いに日本を盛り上げてくれました。2011年になでしこジャパンがワールドカップで優勝して以降、日本で女子サッカーがメジャーになり、2021年には日本初の女子プロサッカーリーグ『WEリーグ』がスタートしました。サッカーをする女の子は増えており、指導者や保護者など、女子のサッカーに関わる人は、男子と女子の違いを理解するのも大切なこと。そこで今回は、2022プレナスなでしこリーグ1部で優勝した『スフィーダ世田谷FC』の代表を務め、20年以上女子サッカーに関わる川邊健一さんに「女子を指導する上で、気をつけていること」についてうかがいました。(取材・文鈴木智之写真提供:スフィーダ世田谷)スフィーダ世田谷FCの選手たち写真提供:スフィーダ世田谷サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■女子の方が成長スピードが早い近年、女子サッカーの裾野が広がったことで、男子を指導してきた指導者が、女子の監督やコーチに転身するケースが見られます。そこで川邊さんに「女子と男子の違い」を聞くと、次のような答えが返ってきました。「根本的に違うのは、体の作りです。女子の場合、早い子であれば12歳ごろに身長の伸びがストップし、多くの子は中学の3年間で成長が完了します。極端な話、トップチームの大人の選手と、足の速い中学生がかけっこしたときに、中学生の方が速いケースもあります。男の子であれば、中学生がトップチームの選手に走って勝つことはほぼありませんが、女子は成長が完了する時期が早いので、そのようなことが起こるのです」2021年の皇后杯で、中高生を主体とする日テレ・東京ヴェルディメニーナが、INAC神戸に勝ちましたが、そのような番狂わせが起きるのも、女子ならではと言えます。「女子の場合、中学生で成長が完了すると、能力的に大人とほとんど変わりません。YO-YOテストやスプリント能力を比較しても、トップチームの選手より良い数値を出す中高生はたくさんいます」■フィジカルで優位性を出せなくても技術と判断スピードで相手を上回ることができる年齢が上であっても、フィジカルで優位性を出すことができないとなると、どこで相手を上回れば良いのでしょうか?スフィーダでは「技術の精度と判断のスピードに力を入れている」と言います。「中学生から大人になるに連れて、何が変わるかというと、判断のスピードと技術の精度です。スフィーダのトップチームの練習に大学生が参加することもあるのですが、そのときによく言われるのが『スピードが速い』です。それも走るスピードではなく、判断のスピードなんです」たとえばボールを持っている選手に対して、サポートに入るスピードや「ボールを奪える!」と判断し、寄せに行くスピードなど、状況を素早く認知し、決断して実行するための判断スピードに違いがあるようです。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■女子を指導するときに大切なのは、空気を読むことと信頼関係20年以上女子サッカーに関わるスフィーダ世田谷FCのGM川邊健一さんに、女子選手の育成で気を付けることを聞いた写真提供:スフィーダ世田谷女子選手を指導する場合、身体的な特性に加えて、精神的な特性も加味する必要があり、川邊さんは「女子を指導するときに大切なのが、空気を読むこと。そこに尽きますね」と言葉に力を込めます。「その場の雰囲気を感じ取って、的確に振る舞えるかは、すごく重要だと思います。そうして信頼関係を構築できると、こちらの言うことを受け入れてもらいやすくなります。ただし、一度でも信頼関係が壊れてしまうと、修復するのが非常に難しいので、男子以上に注意が必要です」男子と女子では物事の考え方や捉え方などに違いがあるようです。特に、女性は異性に対する警戒心を持つ傾向にあるので、そこを理解した上で、言葉を発したり、行動することが大切なのだと言います。「男子の場合、指導者が頭ごなしに『やれよ』と言うと、従ってくれることも多いですが、女子の場合は説明して、理論的に納得しないと動いてくれません。そこが男女の違いとして、挙げられるところだと思います」そこを加味せず、監督が「言うとおりにしなさい」と言っても、「何言ってんのこの人」と、冷たい目で見られてしまうことになりかねません。■人心掌握は男子より女子の方が難しい「人心掌握の部分は、男子よりも女子の方が難しいですね。そのため私は、コーチに女性の指導者を置いています。監督である自分が先頭に立って引っ張るのと同時に、付いてこれなくなる子のサポートを、女性のコーチにお願いしています」選手の立場からしても、異性の監督よりも同性のコーチのほうが、意見を伝えたり、相談しやすいというメリットもありそうです。「自分だけでは足りないところがあるので、そこをコーチにフォローしてもらっています。日頃から意識的にしているのは、選手の様子をよく観察すること。練習前後に選手同士で話しているときの表情などは、見逃さないようにしています。選手たちにも『すごい見てますよね』と言われるほどです(笑)」■繊細に扱うけれど、特別扱いはしない川邊さんは「女子選手の場合、男子よりも繊細に扱わないといけない」と言いながら「でも、特別扱いはしない」とスタンスを語ります。「チームに20人いたとして、全員を平等に扱うことはできません。全員に同じ出場時間を与えるなんて不可能ですよね。私の監督としての仕事は、チームを強くすること、選手を成長させること。上のレベルの子たちを引っ張るので、みんな頑張ってついてきてほしい。ついていけない子のためにコーチがいるので、一番後ろからサポートしてもらう。そのように役割分担をしています」女子選手の指導歴が長い川邊さんの考えは、サッカーに限らず、職場などで女性と接する人にとっても、大いに参考になる話ではないでしょうか。次回の記事では、女子選手に多いケガの種類と、予防のために取り組んでいることを紹介します。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年09月12日サカイクが開発・制作し、これまでサッカーノートが続かなかった子たちにも「書きやすい」と評判の「サカイクサッカーノート」。質問に答える形で書き進めていくことで、目標設定や振り返りができると同時に、思考が深まっていくノートです。今回はシンキングサッカースクールに通う、小学5年生のトキオくんとお父さんに、「サカイクサッカーノートの活用」について話をうかがいました。「サッカーノートに何を書けばいいのかがわからない」「書くことでどんなメリットがあるの?」などの疑問点がある方や、サッカーノートに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。(取材・文:鈴木智之)シンキングサッカースクールに通うコウスケくん、サッカーノートは目標達成のための思考整理に役立っているそうです<<堂安律を輩出した西宮サッカースクールが導入!サッカーの理解度が上がり、書かない子と成長に雲泥の差が出るサッカーノートサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■もっと上手くなりたくてサッカーノートを書き始めた小学2年生でサッカーを始めたトキオくん。マンチェスター・シティのハーランド選手が好きで「点を決めるところがかっこいい」と笑顔を見せます。現在はシンキングサッカースクールの特別クラスに通っており、攻撃的なポジションでプレー。「サイドを駆け上がってゴールに絡むプレーが得意」というトキオくんは、サカイクサッカーノートを愛用しています。「ノートを書き始めたのは、2021年の11月。小学3年生のときです。サッカーが大好きで、もっと上手くなりたい気持ちが強かったので、サッカーノートを書くようになりました」所属するシンキングサッカースクールでは、特別クラスに入るとサカイクサッカーノートを配られるので、それを機に書くようになったそうです。■ノートを書き始めてから、意図をもってプレーするようになったトキオくんの成長を見守るお父さんは、「ノートを書くことで、サッカーに対して、考えて取り組むようになった」と話します。「サッカーを始めたばかりの頃は『シュートをたくさん打って、点を取れたら嬉しい』という感じだったのですが、ノートを書くことで『点を取るためにはどうすればいいか』を考えるようになり、プレーの一つひとつに意図を持って取り組むようになったと思います」トキオくんは「学校から帰ってきて、スクールに行く準備をする前に、その日の練習をイメージして、こういうプレーをしてやろうと思って書いています」と言います。「練習後は、自分の良かったところや、ダメだったところを書いています。ミスなど失敗したプレーの方が頭に残っているので、それをノートに書いて『次は同じミスをしないぞ』と自分に言い聞かせています」サッカーが上手くなる仕掛けがあるサッカーノートの秘密とは■目標を達成するためにどうしたらいいか、思考整理にも役立っているインタビューに対して、ハキハキと答えるトキオくん。お父さんはその姿を横目で見ながら「大人が思っている以上に、子どもは考えているんですよね。自分で成長を感じとれているのは、すごく嬉しいです」と笑顔を見せます。「自分で課題を見つけて、段階を踏みながら努力して、できるようになったという成功体験が積み重なっているので、自己肯定感も上がっていくのかなと思います」トキオくんは「まずは大きな目標を立てて、それを達成するために、小さな目標を立てて、少しずつ進んでいくことで、いつか大きな目標にたどり着くことができると気がつきました」と、大人顔負けの考え方を披露。思考の整理にも、ノートは役立っているようです。■サッカーノートを活用して親子のコミュニケーションを深めることも親子でのコミュケーションにもノートを活用しており、お父さんは「ノートを見ることで、いまは何にチャレンジしているのか、どの段階なのかを知ることができます」と話します。「ノートを見ると、練習での狙いなどがわかるので、見ているこちらとしても意識が変わりました。たとえば『シュートを積極的に打つ』と書いていたら、それをやろうとしているんだなと、考えを知ることができるのが、ノートの良いところだと思います」練習後には、「ノートに書いた目標どおり、頑張ったね」といった声をかけるなど、コミュケーションに役立てている様子。■書いているときと書いてないときでは成長に差がある、と小学生自身が実感トキオくん自身、ノートを見返す中で、自分の成長を感じることもあるようで「前に比べて、内容が具体的になりました。最初は『シュートを打つ』とか簡単なことしか書けなかったけど、いまはシュートを打つために、どうすればいいかまで考えて書いています」と、うれしそうに話します。「ノートを書いているときと書いていないときでは、成長に差があるかなって。自分のためになるので、ノートを見返して、次はこうしようと考えています。ノートがあることで、うまくなると思う」お父さんはサカイクサッカーノートについて、「子どもでも簡単に書けるのがいいですよね」と話し、こう続けます。「最近のノートは、こんなに進化してるんだって驚きました。質問に答える形なので書きやすいですし、ノートの書き方を知らない人でも使いやすいのがいいですよね」■コーチたちもサッカーノートを書き始めて変化が出た子が多いと証言シンキングサッカースクールの菊地コーチは「サカイクサッカーノートを書き始めて、変化が見られた子は、スクール生にたくさんいます。今後、ジュニアユースに行ったときに、輝いてくれる選手も多いのではないかと思っています」と期待を寄せています。子どもの成長を第一に考える、サカイクが制作したサッカーノート。書くことで成長の手助けになることは間違いないので、興味のある人は使ってみてはいかがでしょうか?サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2023年09月11日