コーチのアドバイスに聞く耳を持たず言い訳ばかりする息子。父親として何もできず悩みます問題
と書かれています。であれば、そのことを率直に伝えるといいでしょう。
あのときこう言われたときに、こうしていれば、もっとこうなったかもしれないと。それなりに生きて来たけれど後悔もある。あくまでどうするのかを選ぶのは君だけど、親がそんな後悔を抱えていることは知っていてくれ。そんなふうに伝えてはいかがでしょうか。
■抽象的な言葉を伝えるだけでは反抗するだけあれこれ世話を焼かないこと
ふたつめは、あれこれ世話を焼かないこと。
親は子どもに自分と似た短所を発見すると、いら立つものです。
多くの大人は自分の悪いところを自認していますが、目の前で似たわが子を見るとそれを見せつけられるようで嫌悪感が湧き出るようです。
短所は長所でもあります。息子さんがアドバイスを受け入れられず言い訳ばかりしているのは自尊心、プライドが強い表れかもしれません。世話を焼かれたくない。ある意味「自分を持っている」とも言えます。大人の言うことを聞けば「素直でいい子」と言われますが、流されやすく自分がないとも言えそうです。
親としてはイライラせず、ぜひたくさん失敗させてください。奥様は「言い訳するな」と説教をしているようですが、〇〇するなと否定したり、謙虚になれなどと抽象的な言葉を伝えるだけでは、お父さんが書かれたようにこの先思春期になって反抗するだけです。
試合や練習の「良かった点」と「課題」など、12歳であれば自分でわかっています。わかっていることを親に言われると腹立たしいものです。息子さんには「わからないことがあれば言って来て。いつでも相談に乗るよ」とだけ伝えて何も言わないこと。息子さんのことは、息子さんに任せることです。
■本人が気づかなくては始まらない親は自立させる環境を整えて
(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
三つめは、自立させる環境を整えることです。
「このままで良いのかという迷いはあります」とありますが、「このままでいいのか?」と本人が気づかなくては何も始まりません。親の役目は、子どもをジャッジするのではなく、子ども自身が自分の中にエネルギーを蓄えられる環境を整えることです。
エネルギーがなければ自分の足ですっと立てません。
その鍵は「安心・安全」。両親はそこそこ夫婦仲も良く、家庭はリラックスできて安心で安全。どうすれば、自立を妨げない子育てができるかを奥様とともに考えてください。