勉強できるだけの子でいいの?「地頭のよさ」は親子の会話で育つ!?・その2
とか「お住まいはどちらですか?」という答えがすでに決まっていて、それ以外の回答がないものを指します。
聞かれたことに対して答えたらそれで話が終わってしまうため、会話が広がる事がなく「よい質問」とは言えないのです。
筆者の「給食は美味しかった?」なんてのは、「美味い」か「不味い」か「普通」か。
答え方が3択で限られていて会話が広がらないので「クローズドエンド・クエスチョン」。
ひと言で終わらせてしまえる悪い質問の仕方でした……。
一方で「たったひとつの正解がない」質問、たくさんの答えが存在する質問のことを「オープンエンド・クエスチョン」。
たとえばある物事について「どう思うか?」と意見を求めたり「○○が好きな理由」など、深い説明を求めるような質問の仕方を指すそうですよ。
■ あ、あれが「オープンエンド・クエスチョン」だったのか!!
Ushico / PIXTA(ピクスタ)
そういえば先日、息子と妙に話が盛り上がったのを思い出しました。
息子の小学校の卒業アルバムを開いて「どの子が好きだったの?」なんて息子に嫌われるような質問をしていた時の話です(笑)。
最初は「別にいない」なんてそっけない回答だったのですが、「お母さんだったら、この子が一番かわいいと思うなー」とか、「この子人気ありそう!」なんて話から「○○(息子)だったらどの子が一番かわいいと思う?」いう流れになりました。
すると息子は「この子はあまり人気ないんじゃないかな。だって○○だと思うから。」
「僕はこの子が一番人気があったと思う。だって○○だから」と、しばらくのあいだ会話のキャッチボールが続いて思わず大笑いしてしまうほど。
知らなかった息子の女の子の好みまでわかって、とても楽しい時間を過ごしました。
そうです!これが「オープンエンド・クエスチョン」だったのです。
これまでの弾まない会話は、息子の様子を知りたい筆者のための質問であって、息子が物事をどう考えているか?とうものではなかったことに気づきました。
まるで尋問のように、今日あった出来事を一方的に「報告しなさい!」と言われても嫌ですよね……反省します(泣)。
いかがでしたか?
親子の会話にあまり自信がないな、という「親子の会話に」苦労しているお母さん!
ぜひ「オープンエンド・クエスチョン」を意識して、お子さんとの会話を楽しんでみてはいかがでしょうか?
【参考】
※「学力をグングン伸ばす親の『質問力』」(扶桑社刊)
「学校に行きたくない!」と言われたら…? 親にしてほしい最初の一歩【知っておきたい「不登校」のこと Vol.1】