捨てられないおもちゃはエアー処分!? 「とりあえず」ボックスが効果的
最終手段として考えたのが、「エアー処分」です。
明らかに遊んでいないおもちゃを私がピックアップして、とりあえずストックボックスに入れておくことにしました。
ボックスは子どもの手の届かない場所に隠しておきます。
子どもがなくなったおもちゃに気がつくことは、ほぼありません。
まだ本当には捨ててないんだけど気持ちの上で捨てたことにする、名付けて「エアー処分」。
あふれるおもちゃもなくなって、空間も気持ちもすっきりしました。
しかしある時、パズルがないことに気がついた我が子。「またお母さんが捨てたー!」と私を非難し始めました。
私
「いやいやあるよ、高いところにないないしてあります。ちゃんとあります」
子ども
「じゃあ、見せてよ!」
私
「(箱の中を見せながら)はいはい、ここに入ってます。ほらね。パズルで遊ぶの?」
子ども
「いや遊ばない。あるんだったらいいわ」
目の前にはないけれどどこかにはある、ということで安心したようです。
もう遊ばないけど、自分の所有物を捨てられるのは嫌だという感覚は大人の私にもわかります。
以前は勝手に捨ててしまわれて、自分をないがしろにされたと感じたのかもしれません。
捨てる一歩手前の「とりあえず」ボックスに1年以上寝かせたおもちゃは、また子どもと話し合って処分したり誰かに譲ったりすることにします。
その時には「1年間遊ばなくても、不自由はなかった!」と子どもが感じてくれたらいいな。
■ 処分することより、与えることにシビアになろう
今回痛感したのが、「いかに処分するか?」よりも「いかにおもちゃを適切に与えるか?」でした。
種類豊富に揃っているリカちゃんで遊んでいたのはほんの数回だけだったし、夫が使わなくなったデジカメやミニカーを欲しがったからという理由だけで子どもに与えていたことも判明。これらのものは、我が子にとって「所有する満足」は得られたのかもしれません。
でもモノを大切にしたり、愛着を持つという気持ちを育てることはできなかったようです。
処分する時に頭を抱えるより、おもちゃを与える時にもっと子どもの目線に立って考え、その時に子どもが本当に欲しがっているもの、必要なものを慎重に見極める必要があると思いました。