小中学生×職人 未来の手仕事を考える探求イベント「ニッポンの手仕事探究ワークショップ」を10/24に開催!
という次への意欲が生まれるきっかけを提供しています。■日本の伝統を誇りに思う機会
日本の伝統や手仕事をテーマにした探究学習「(R)こども商品開発」は、昨年取り組んだ「研究プロジェクトKIDA」から生まれました(※1)。その後も同テーマでたくさんの小中学生が商品開発に挑戦し、本ワークショップの協力事業者「ニッポン手仕事図鑑」や工芸に関わる企業や職人さんに新商品提案をしています。
このテーマの素晴らしさは、こども達にとって、「日本を誇りに思う機会」となり、「伝統をつないでいく使命感が生まれるきっかけ」になる点です。
残念ながら私達大人もそうですが、小中学生にとって「日本の伝統や手仕事」は知る機会も少なく、馴染みもない遠い存在です。しかし、手仕事のあまりにも大変な製造工程や、卓越した職人技を目の当たりにし、職人の仕事に対する姿勢・想いや後継者問題に触れていくと、こども達の中にその素晴らしさを「みんなにも知ってもらいたい」という気持ちが芽生え始めます。
さらに、商品企画を考える段になると、なぜ売れなくなってしまったのかを自分自身の経験と照らし合わせて課題を発見し、「長く大事に使ってもらう」「愛着を持ってもらう」「誇りに感じてもらう」ためにはどうすればよいかを自分ごととして考え、伝統と自分につながりを感じるようになります。
ワークショップ終盤、プレゼンテーションづくりをする頃には、伝統を自分たち世代につないでいくという「使命感」を持って、商品にその想いを込め、プロに伝えることに挑戦してくれました。
※1 研究プロジェクトKIDA:2020.11~2021.3「探究学習の場の提供・小中学校の教材開発」を目的に慶應義塾大学SFC上席所員 醍醐身奈氏と発足し、コラボ研究を実施。
https://peraichi.com/landing_pages/view/kida2020
研究プロジェクトKIDA(キーダ)
■4つの探究プロセス
本ワークショップでこども達が目指すゴールは、「職人に自分で考えた商品アイデアを提案する」ことです。「1知る」「2対話する」「3考え、表現する」「4伝える」4つのプロセスを経てゴールを目指します。
参加者が目指すゴール
4つの探究プロセス
■ゲストの職人との対話で学びを深める
本ワークショップの最大のポイントは、「小中学生と職人との対話」です。こども達は、事前学習で職人達の動画を視聴し、ワークショップでは、職人の口から仕事について聴き、自分が立てた問いに回答をもらう質疑応答で学びを深め、自分で考えた商品アイデアを説明します。