子育て情報『「リンガフランカとしての英語」を意識した英語教育に関するインタビュー記事公開』

2022年1月6日 17:30

「リンガフランカとしての英語」を意識した英語教育に関するインタビュー記事公開

その背景には、国際化やインターネットの普及、経済の自由化、他国間における人や情報、文化の移動が日常化した、といったことがあります。英語学習者や英語使用者をネイティブ・スピーカーと比較せずに、実際のやりとりをありのままに観察・分析し、そこから英語教育に対する示唆を得ようとする、という点で、「第二言語としての英語」の考え方と大きく違います。」とのこと。

「リンガフランカとしての英語」の観点から英語を考えると、もはや、ネイティブ・スピーカーとノン・ネイティブ・スピーカーの区別が生産的ではないのです。グローバル化の文脈においては、誰しもが英語使用者であり、英語学習者であり、常に学び続け、自分の英語力を向上させていかなければならない、という考え方が『リンガフランカとしての英語』です。ネイティブ・スピーカーも例外ではありません。ネイティブであってもノン・ネイティブであっても学び続けなければならないし、お互いに歩み寄って学び合い、コミュニケーションを成立させる、ということが重要です。」

■ 日本の英語教育における「リンガフランカとしての英語」
「まず、ノン・ネイティブ・スピーカーはネイティブ・スピーカーの3倍くらいいると言われている現在の社会状況では、ほとんどの英語学習者にとって、英語を使用する場面というのは、「共通語としての英語」を使う場面である、ということを前提として考える必要があると思います。指導法としては、多様で現実的な英語に触れさせたり、英語を使う機会を設けたりすることが重要ですね。」と木村教授は話します。
「そして、教科書で学んだことと実際のコミュニケーションはどのように違ったか、その違いによってコミュニケーションに悪影響があったか、逆にその違いがコミュニケーションを円滑にすることはあったか、ということを問いかけて、自分の英語を振り返らせることも必要です。」

さらに木村教授は「ノン・ネイティブ・スピーカーであっても、英語を使って活躍している人はたくさんいますよね。
そのような人の英語を聞かせてみるのも、『リンガフランカとしての英語』に気づかせるきっかけになります。
最近は日本でも英語を使う機会が増えてきましたから、教室や教科書での学びと、教室の外での実際のコミュニケーション経験を結びつけて気づきを与えることは、教師の重要な役割だと思います。」と述べています。■ 早くから「リンガフランカとしての英語」

新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.