子育て情報『公立小学校としては国内初のイマージョン学級設置校の取り組みリポート記事を公開!』

2023年2月10日 11:00

公立小学校としては国内初のイマージョン学級設置校の取り組みリポート記事を公開!

八町小イマージョン学級の目標は、「子どもたちがイマージョン授業を通じて学習指導要領の内容を習得すること」。イマージョン教育とは、バイリンガル教育の一つの形態で、学校の教科を二つの言語(母語ともう一つの言語)で指導し、両方の言語を読み書きレベルまで育て、さらに二つの社会文化を受容できることを目的にしています。
しかしながら、イマージョン教育には、様々な誤解がつきまといます。例えば、「低年齢の子どもが英語で算数を学ぶなんて無理」「学力や思考力が犠牲になる」といった誤解です。
IBSは、公立である八町小のイマージョン教育の取り組みについて、イマージョン教育の研究を行う原田哲男教授(早稲田大学教育・総合科学学術院/IBS学術アドバイザー)と共に、研究活動および社会貢献活動の一環として、2021年度から計4回の授業視察や意見交換を実施してきました。

■ IBSは原田教授を中心に、授業案に対する助言、研究授業の視察、意見交換を実施
2022年10月24日には、「豊橋版イマージョン教育」の質を高めるべく、1年生を対象とした算数の研究授業および研究協議会が行われました。授業案からは、算数の目標「繰り上がりのある計算の仕方を考えたり説明したりできるようになる」と英語の目標「繰り上がりのある計算で使用する算数用語や表現に英語で慣れ親しむ」の両方が立てられていることがわかりました。
そして、授業中に使う単語や文、それらを理解・使用させるための支援が事前に計画されていることがわかりました。
さらに、授業中の教師と児童のやり取りでは、この計画が効果的である様子が観察されました。
協議会では、八町小教職員とのディスカッション、原田教授からの知見共有、および、特に低学年を対象とした授業計画で意識するべきポイントについての助言を行いました。
公立小学校としては国内初のイマージョン学級設置校の取り組みリポート記事を公開!


【まとめ】 ことばに意識を向けた「誰でもわかる授業」づくりが成功のカギ
イマージョン授業を通じて、英語と算数の両方の力を伸ばしてきた1年生の子どもたち。この成功要因の一つは、ことばに意識を向けながら「誰でもわかる」を目指した授業案の計画であると考えられます。八町小は、イマージョン学級で「誰でもわかる授業」を追求することで、通常学級(日本語のみを使って教える学級)の授業に還元することを目指しています。どのようなときにどのようなことばが使われるか、ことばはどのような役割を果たすか、ことばを理解させるためにはどのような支援が必要か、思考しながらことばを使わせるためにはどのようやタスクや学習活動が必要か、教師が使うことばはわかりやすいか、というように、さまざまな観点から「ことば」

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