移動のたびに風景が変わるホワイトウォールに縁どられた暮らし
壁の棚はあえて存在感のある厚いものに。ダイニング・キッチンの家具はラワンの突板にオイル塗装。
トップライトを2カ所に設けたため、室内は冬でも暖かい。
さらに広く
縦方向だけでなく横の方向でも空間を拡張した。かつてベランダがあった部分にまで室内空間を広げたのだ。「南側の開口は羽目殺しにしたいという希望があったので、だったらサンルームではないですが室内でも洗濯物を干せるように思いきり広げてしまおう」(奥さん)ということだったらしい。
ベランダをつぶして軒先まで羽目殺しのガラス壁面を後退させた。「それによって既存のフレームの外側にもう1枚レイヤーがある状態をつくることができて、さらに空間が重層化した印象になりました」と桐さん。
スチールの柱よりも外側は増築部分。
階段近くから道路側を見る。壁と柱によって空間が幾重にも縁どられている。
バルコニーのあった部分まで拡張して広く開放的なリビングスペース。
寝室から階段越しにダイニング・キッチンを見る。生活感を消したいという奥さんの希望からごみ箱はキッチン下に納めている。
1階から見上げる。1階にはIさんの祖母が暮らす。
できるだけ空間が広く感じられるように浴室の壁・扉はガラスに。