広い敷地につくった2世帯住宅 階段室を中心にいろんな居場所のある家
2階が子ども部屋。
彫塑的、あるいは地形的につくられた階段部分。手前のタイルの部分はお子さんと本を読むスペースにもなっている。
トップライトから落ちる光が階段室を介して周りのスペースにも光を供給する。
浴室側から階段室を介して玄関方向を見る。
最後に2世帯住宅にしたことについて話していただいた。「2世帯住宅ということはあまり気にならないです。とはいえ、お父さんがいるかどうかはちゃんとわかるのがいいですね」と安達さん。千紘さんは「2世帯住宅に住むのはわれわれの暮らしにとって大きな変化でした。父の部屋は父の部屋で扉を閉めれば独立して暮らしているようにもなるんですが、階段のところで子どもと一緒に遊んでくれたりするし、庭で遊んでいる時に父の部屋が見えたり声が聞こえたりとかというのもけっこう面白かったので、2世帯でもこうやって暮らすのは悪くないなと思っています」と話す。
「3世代で一緒にご飯を食べたりすることもよくある」という安達家。
暮らしの変化は、不自然になることなく親世代・子世代ともにすでにしっくりとなじんできているようだった。
左の扉を開けると千紘さんのお父さんの部屋。右に玄関の引き戸が見える。