賃貸にしろ一軒家にしろ、快適で安心できる住処を築くために避けて通れないのがご近所さんとのつきあい。しかし、大なり小なりご近所トラブルの経験がみなさんあるみたいです…。今回は実際に募集したご近所トラブル体験談をご紹介します!上階の人の騒音で…私がまだ学生だった頃、実家のマンションの上階の人と騒音トラブルになりました。2階に私達、3階に4人家族が住んでいたのですが、夜になるととにかくうるさいのです。深夜まで大人の騒ぐ声、物音が響き、とても寝られるような環境ではありませんでした。堪忍袋の緒が切れた母親が文句を言いに行くと、「子どもに歯磨きもさせないで寝かせろっていうの!?」というわけのわからない反論をしてきました。結局私達は戸建てに引っ越すことが決まったので、問題はそれ以上大きくはならなかったものの、もうこんなトラブルはこりごりと思った出来事でした。(男性/個人事業主)お年寄りが引っ越してきて…新婚当初、1LDKのマンションに住んでいました。内廊下で、オートロック、南向きとかなり条件のいい築浅物件で、なかなか気に入っていました。ちょっと困ったことが起きたのは、住みはじめてから2年が過ぎた頃です。隣の隣に、お年寄りが1人引っ越してきたのです。同じフロアに4世帯が住むマンションの、自分以外の3世帯に挨拶に来てくれて「律儀だなぁ」と思っていたのですが、その後、週に何度かうちを訪ねてくるようになりました。もともと住んでいた地方のことや、亡くなった夫のこと、事業を営む息子の話など、毎回さまざまな身の上話をしてくれます。1人で寂しかったのだとは思うのですが…来る頻度がエスカレート、しかも早朝から夕方まで滞在するのです。ついに毎日うちを訪ねてくるようになり、さすがに怖くなって引っ越しせざるを得なくなりました。出典:lamire大きなトラブルはなかったのですが、引っ越しまでするはめになり、非常に困った出来事でした。(男性/会社員)いかがでしたか?生活する上でトラブルはなるべく回避していきたいところですが、ご近所さんが問題となるとそうもいかず…。狭いコミュニティですが一定の距離を保ち、サラッと交流するのがいいのかもしれませんね。以上、ご近所トラブル体験談でした。次回の「ご近所トラブル体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年08月11日大手町駅直結、39階建ての〈Otemachi Oneタワー〉の34階から39階までを占める〈フォーシーズンズホテル東京大手町〉。39階に位置する〈THE LOUNGE(ザ ラウンジ)〉ではこの夏、心地良い歌声に浸るライブミュージックとともに地中海料理やミニアフタヌーンティーを味わえるコースがスタートしました。緑豊かな皇居の森、晴れた日には富士山まで見渡せる39階の〈THE LOUNGE〉。〈THE LOUNGE〉内観。ホテル入口のエレベーターを降りると、大都会東京のドラマティックな景色が一面に広がる〈THE LOUNGE〉。ティーソムリエが選ぶ日本茶のセレクションとともに、エグゼクティブペストリーシェフによるスイーツや和の食材を取り入れたセイボリーが美しく盛り付けられたアフタヌーンティー、創造性溢れるパフェやデセール、カクテルタイムなど、時間帯やシーンに合わせて、美しい眺望とダイニング体験を楽しめます。ミュージックチャージは無料!東京のマジックアワーと夜景を眺めつつの贅沢な夜。〈THE LOUNGE〉にて行われるミュージックライブは、毎日18:30〜と19:30〜、20:30〜の3部に分けそれぞれ30分間開催。アコースティックギターを使った弾き語りライブを鑑賞することができます。街に明かりが灯り始める夕暮れ時の18:30〜の部では、都市がもつ美しさに心を奪われるマジックアワーを背景に、夜の部ではきらめく夜景が彩る東京のダイナミックな街並みを眺めながら優雅な夜のひと時を過ごせます。ライブミュージックと共に味わう、総料理長による地中海ディナーが6,500円。「地中海ディナー」一人6,500円。ライブミュージックと共に味わえるのが、総料理長の木川欣宏シェフによる地中海料理をベースに旬の野菜、果物、魚介類を使用したディナーコース。前菜、メインディッシュ、デザートにコーヒーまたは紅茶がついた全3品で、6,500円というラグジュアリーホテルのディナーにしては良心的な価格設定です。「ホタテと焼きとうもろこしクリーム 黒トリュフソース」。「マンゴーとブッラータチーズのガスパチョ」。前菜では、「マンゴーとブッラータチーズのガスパチョ」「ホタテと焼きとうもろこしクリーム 黒トリュフソース」「無花果とハモンセラーノのコカ」からお好みをチョイス。今回いただいた「ホタテと焼きとうもろこしクリーム 黒トリュフソース」は、とうもろこしのペーストととうもろこしの実をお皿に並べ、真ん中にホタテにトリュフソースをのせ、最後にスライスしたトリュフが振りかけられていました。大ぶりで肉質のしっかりとしたホタテに、トリュフの香り、とうもろこしの優しい甘さが寄り添う、夏らしい一皿です。焼き立てパン(写真は二人分)。前菜に合わせて焼き立てのパンも提供されました。外側はカリッと香ばしい食感ながら、中はしっとりとしていて、噛むほどに小麦の豊かな甘さや香りが口の中に広がります。お好みでオリーブオイルや、ホイップバターをつけてどうぞ。「黒豚ロースと季節野菜のグリル 胡瓜のバジルペースト」。メインディッシュも「本日の魚 ズッキーニと海老のスープ」「黒豚ロースと季節野菜のグリル 胡瓜のバジルペースト」「鶏肉とパプリカ トマトのチリンドロン」からお好みを選ぶスタイルです。今回私は「黒豚ロースと季節野菜のグリル 胡瓜のバジルペースト」を選んでみました。ナスやズッキーニ、カボチャやインゲンなどの夏野菜のグリルがたっぷり、黒豚ロースも200gはありそうなボリュームで、食べ応え抜群。胡瓜のバジルペーストは香り高いものの、油分や塩味は控えめなさっぱりとした味わいなので、肉料理ながら軽やかな食後感なのも暑い夏には嬉しいと感じました。青木裕介シェフによる芸術的なケーキをデザートに。本日のケーキはどれもサイズが大きくおいしそうで、どれを選ぶか悩みます……!デザートは、〈THE LOUNGE〉のエグゼクティブパティシエ・青木裕介シェフによる芸術的なケーキ、もしくは5種類あるジェラートの中からお好みのものをセレクトします。この日のケーキはティラミス、季節限定のマンゴータルト、マルコポーロとチョコレートとラズベリーのケーキ、柚子のシトラスタルト、季節限定のミルフィーユの5種類でした。「マンゴータルト」。今回マンゴーがたっぷりトッピングされたタルトをいただいたのですが、完熟したトロッと食感のジューシーなマンゴーに舌鼓を打ちます。レモンカードならむマンゴーカードとタルトの味わい、そこにクラッシュココナッツの華やかさが加わり、トロピカルながら全体としてとても上品なケーキであると感じました。3品ということで「ライトなコースで物足りなかかな?」とも思っていたのですが、一皿一皿のボリュームが満点で、料理もホテルメイドならではのクオリティの高さで大変満足な内容でした。3グラスのワインペアリングやシャンパンフリーフロープランも。コースは料理に合わせてソムリエがセレクトした3グラスのワインペアリングコースがプラス3,500円、「ルイナール ブラン・ド・ブラン」のシャンパンが90分間フリーフローになったコースがプラス10,000円となっています。3グラスのワインペアリングコースも、一杯ずつたっぷりと注いでくださるのがとてもありがたいと感じました。アラカルトメニューにはイタリアンレストラン〈ピニェート〉のメニューのほか、青木シェフによる月替わりの芸術的なパフェもあるので、物足りない方、〆パフェしたい方は追加オーダーをどうぞ。窓の外には皇居や武道館方面の景色が広がっています。マジックアワーからの東京のきらめく夜景。いつまでも眺めていられます。ライブミュージックに耳を傾けつついただく地中海ディナーや「Sunset Free Flow Afternoon tea」(6,000円)はまるでリゾートにいるような気持ちにさせてくれます。ディナータイムは7月から始まった新しいプランなので、予約が取れるいまのうちにぜひ利用していただきたいところ。この夏は都会の真ん中で、非日常な夜を過ごしてみては?〈THE LOUNGE/ザラウンジ〉ライブミュージック ディナー東京都千代田区大手町1-2-1 フォーシーズンズホテル東京大手町39F03-6810-0655(レストラン予約)18:30〜21:00(20:00LO)無休公式サイト
2022年07月25日株式会社蒸氣汽関車(本社:栃木県那須郡、代表取締役:横山 和市郎)は、2022年7月7日(木)に地上3階建ての雨でも遊べるアミューズメント施設、KIDS PLAYGROUND//NASU(きっずぷれーぐらうんどなす)をOPENいたします。地上3階建ての完全室内プレイランド■全階つながっているネット遊具や、迷路・滑り台など、雨の日でも遊べる遊具がたくさん地上3階建ての施設は、1階は乳幼児向け、2階・3階は幼児・小学生が遊べる施設になっています。吹き抜け部分にはネットを張り巡らせ、行来ができるようになっており、3階には写真撮影にも合うユニークな迷路など、雨の日でもアクティブに過ごせるようになっています。おままごとや、電車のおもちゃ、マグネット遊具など、どの年代の男女でも遊べる遊具をたくさん用意しています。ネット遊具で階を移動できますおままごとなど小物も充実乳幼児エリアも用意しています■旅行者と地域のこどもたちが雨でも楽しめる施設をつくりたいという思い那須は年間400万人以上もの観光客が訪れる観光地ですが、今まで、雨が降るとお子さんにとって体を動かして遊べるような施設が少なく、並列をしている蒸気機関車レストランは雨になると特にたくさんの方が来店されます。雨の日でも、お子さんが楽しく遊べる施設を作ればもっと那須での観光が楽しくなるのではないかと考えていました。また常務の横山は、自身も小学生の子どもを持つ母として、近くに子どもたちが自由に遊べる施設が少ないと感じる機会が多く、近くにもっと気軽に遊べる施設があれば嬉しいという声も自身の子供の保護者から聞いていたことから、観光で訪れた方、地域の住民がともに雨の日でも楽しむことができる施設を作りたいという思いで、OPENに踏み切りました。蒸気機関車レストランの横に併設■KIDS PLAYGROUND//NASU(きっずぷれーぐらうんどなす)店舗概要所在地 :栃木県那須郡那須町高久乙24-2営業時間 :9:00~18:00(最終入場時間17:30)定休日 :年中無休利用金額 :大人1,100円(中学生以上)、こども1,300円(6ヶ月~12歳)※90分以上ご利用の場合は、延長10分ごとに100円(税込)※生後6ヶ月未満は入場無料店舗連絡先:0287-63-4005アクセス :車で東北道那須ICから湯本方面へ5分電車で東北新幹線那須塩原駅からバスで25分電車で東北本線黒磯駅からバスで15分■蒸氣汽関車レストラン公式サイト(隣接レストラン) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月07日東京都内でも有数の高級住宅街にある3階建ての一軒家。タレント・藤田ニコル(24)の“新しい実家”は、建てた人物のキャラクターが映し出されているかのような瀟洒なたたずまいだった。ニコルが母親に家をプレゼントしたことを明かしたのは、6月11日に放送されたラジオ番組でのことだった。「自分的人生のなかでの重大発表をさらっとしてみました。来年どうなっているかわからないし、買えるときに親に買ってあげたほうが……」ロシア人とポーランド人のハーフの父と、日本人の母との間に生まれたニコル。ニュージーランドで誕生したが、両親が離婚したことにより、日本で生活することになったという。少女時代は経済的に恵まれなかった。彼女はインタビューで、こう語っている。《弟が生まれたあと(2番目の)お父さんが浮気して消えちゃって、そっから生活がヤバくなったんです。埼玉の安いアパートで3人暮らし。お母さんは昼の仕事だけじゃなくて夜もスナックで働いてて、全然家にいなかった》(『週刊SPA!』’16年8月9日号)彼女が9歳から12歳ごろまで暮らしていたアパートはなんと事故物件だったという。「一家が住む前に一人暮らしの女性がお風呂場で亡くなったそうです。ニコルも女性の幽霊を見たことがあると、インタビューで話しています」(芸能関係者)《ある日、洗面所で顔を洗っているときに、顔を上げたら鏡越しに何かがフワっと後ろを横切ったんです。一瞬のことでよくは見えなかったけど、女の人っぽい影でした。あまりの恐怖にママに真剣に訴えたら、「お祓いしよう!」ってことになって、知り合いの霊能者さんみたいな人がうちに来たんです。》(『ムー』’18年5月号)それから12年、母親のサポートを受けながら順調に芸能界での自分の居場所を広げてきたニコル。彼女が“最終親孝行”と語り、建てた物件は、20坪の土地に延べ床面積100平米ほど。「閑静な住宅街で、長年住んでいる方も多く、ある程度の広さの土地が空く機会も少ないのです。(藤田の一軒家は)土地が1億3千万円、建物が7千万円ほどになると思います」(近所の不動産業者)24歳で2億円の家を!彼女の収入について前出の芸能関係者が解説する。「モデルやタレントとしての活動に加え、アパレルブランドやコスメブランドのプロデュースも手掛けています。YouTubeの登録者数も76万人いますし、年収は9千万円から1億円ほどでしょう」それほどの人気にもかかわらず、ニコルは冷静に自分を分析しているようだ。ラジオ番組でも、「いまがいちばんピークかもしれないからね」と語っている。「個人事務所の代表取締役を務めている実母と、今後の活動についても構想を練っているそうです。実家の1階にYouTubeにアップするための動画を撮影できるスタジオを作ったのも、その一環なのでしょう。個人事務所にはニコルも取締役として名前を連ねています。会社の設立目的として28もの条項が記載されており、タレントの個人事務所としてはかなり珍しいケースです。ファンクラブの運営や衣料品・アクセサリーの企画・販売などは一般的ですが、ペットショップ経営、プリザーブドフラワーのプロデュース、婚活パーティの企画といった項目もあり、いかに将来のビジネス展開について真面目に検討しているかが伝わってきます」(前出・芸能関係者)一時期はおバカキャラと目されていたニコルだが、この神商才をもってすれば、まだまだ高みを目指せるだろう。
2022年06月21日大手町駅直結、39階建ての〈Otemachi Oneタワー〉の34階から39階までを占める〈フォーシーズンズホテル東京大手町〉。39階に位置する〈THE LOUNGE(ザ ラウンジ)〉では2022年6月30日(木)までの期間限定で「メロンアフタヌーンティー」が登場しています。一人一台のアフタヌーンティースタンドで提供され人気を呼んでいる、同店の「メロンアフタヌーンティー」を体験してまいりました。緑豊かな皇居の森、晴れた日には富士山まで見渡せる39階の〈THE LOUNGE〉。〈THE LOUNGE〉内観。39階のフロアへ降り立つと、天井から床までの窓一面に緑豊かな皇居の森、そして晴れた日には富士山まで見渡せる絶景が広がる〈THE LOUNGE〉。ティーソムリエが選ぶ日本茶のセレクションとともに、エグゼクティブペストリーシェフによるスイーツや和の食材を取り入れたセイボリーが美しく盛り付けられたアフタヌーンティー、創造性溢れるパフェやデセール、カクテルタイムなど、時間帯やシーンに合わせて、美しい眺望とダイニング体験を楽しめます。果実の王様・マスクメロンと赤肉メロンを使った「メロンアフタヌーンティー」。「メロンアフタヌーンティー」一人8,800円(写真は二人分)。〈THE LOUNGE〉にて6月30日(木)までの期間限定で提供されているのが、淡い若緑色に飾られた、初夏の清々しさがいっぱいの「メロンアフタヌーンティー」。爽やかで清涼感のある甘みと香りが特徴の“果実の王様”マスクメロンと、コクのある強い甘みと芳醇な香りの赤肉メロンを使用しており、異なるメロンの味わいや香りを心ゆくまで楽しめます。中央が「メロンのカスタードタルト」、手前右が「柚子とはちみつのムースケーキ」、手前左が「メロンとレモンのヴァシュラン」。上段のお皿の中心で清らかな存在感を放つのは「メロンのカスタードタルト」です。香ばしいタルトにバニラの香り豊かなカスタードクリームを忍ばせ、食感を残したダイス状のメロンと金箔をトッピング。一口でしっかりとした青肉メロン特有のフレッシュさと、爽やかな後味が続きます。柚子が爽やかに香りつつ、甘美な口溶けの「柚子とはちみつのムースケーキ」、サクサクメレンゲ生地とレモンクリームが溶け合う「メロンとレモンのヴァシュラン」など、小さい中にこだわりがギュギュッと詰まった、個性の違いが光るスイーツに心躍ります。手前右が「メロンショートケーキヴェリーヌ」、手前左が「フロマージュブランとメロンムースケーキ」。シャンティクリームとカスタードクリームの2種のクリームとスポンジケーキに、深い甘みの赤肉メロンジュレを重ねた「メロンショートケーキヴェリーヌ」。芳醇な甘美が何層にも広がるショートケーキは、味だけでなくその構造美にも惚れ惚れします。「フロマージュブランとメロンムースケーキ」は口に含んだ途端、シュワシュワと消えてしまうような儚く甘いスイーツです。「メロンとバナナのオペラケーキ」。愛くるしいメロンを象るのはメロンチョコレートで創られた「メロンとバナナのオペラケーキ」。中はメロンジュレとピスタチオの生地になっており、ピスタチオのナッティーさがメロンジュレの味わいに奥行きを出しています。レーズンのスコーンとメロンパン。アフタヌーンティーの最後にはミントシロップをかけた赤肉メロンのサービスも。また今回は焼き立てスコーンもこれまでとひと味違います。レーズンのスコーンと、スコーンの形をしたメロンパンなんです!お好みでクロテッドクリームと、レモンジャム、チェリージャムを添えていただきます。ロブスターやフォアグラにメロンを使ったセイボリーも!右奥から時計回りで「ロブスターマリネとビスクマヨネーズ いんげんとサフランポテト」「スモークサーモンサンドイッチ 山葵サワークリーム 胡瓜とディル」「赤肉メロンとシェーブルクリームチーズ クルミとビーツのサラダ」。5種類のデザイン性溢れるセイボリーも、メロンのおいしさをしっかりと表現。「赤肉メロンとシェーブルクリームチーズ クルミとビーツのサラダ」のピンクや薄いオレンジ色の透明感溢れる模様は、メロンのジュレにビーツのエキスで描かれています。下層部分にはシェーブルクリームチーズに深紅色なビーツとクルミのサラダが引かれ、さまざまな食感を楽しめました。「ロブスターマリネとビスクマヨネーズ いんげんとサフランポテト」は、ビスクマヨネーズにサフランの香り豊かなポテト、ロブスターが合わさり南仏風な味わい。キュウリの緑に、スモークサーモンのピンク色が美しい「スモークサーモンサンドイッチ 山葵サワークリーム 胡瓜とディル」も、山葵サワークリームがピリリとアクセントを加え、ディルの清涼感が初夏らしさを感じさせてくれます。右奥から時計回りで「赤肉メロンとシェーブルクリームチーズ クルミとビーツのサラダ」「生ハムメロン、バジルクリームのブルスケッタ」「江戸味噌フォアグラのコンフィ メロンのジュレとマカロン」。緑色のマカロンをトッピングし空豆のような見た目をした「江戸味噌フォアグラのコンフィ メロンのジュレとマカロン」は、メロンに江戸味噌フォアグラやバジルクリーム等を合わせたシャンパンを誘う一品。三日月のような形をした「生ハムメロン、バジルクリームのブルスケッタ」は、メロンの側面にクランブル状にした生ハムを纏わせるという面白い造りです。クランブル状になった生ハムは口の中で広がりやすく、一般的な生ハムメロンよりも両者の一体感を味わえると感じました。左から「オリエンタルウーロン」と「トロピカルジンジャーエール」。ウェルカムドリンクは甘さのない、紫蘇の香り豊かな一杯。ドリンクは日本茶2種、紅茶3種、ハーブティー3種、コーヒー6種、季節のアイスティー3種をフリーフローで楽しむことができます。今回の季節のアイスティーは煎茶・グレープフルーツジュース・ライチピューレを使った「夏時雨」、ジンジャーティー・パインパッションシロップ・ハニーを使った「トロピカルジンジャーエール」、烏龍茶・マンゴーピューレ・ピーチジュースを使った「オリエンタルウーロン」の3種。さらにアフタヌーンティーの始まりには、赤紫蘇、和束紅茶を使ったウェルカムドリンクも振る舞われました。7月末までの限定!マンゴーパフェも見逃せない。「マンゴーパフェ」3,800円(写真は二人分)。アフタヌーンティーのあとは、青木シェフが創り出す芸術のような「マンゴーパフェ」で更なる甘美な世界を。マンゴーのまろやかな甘みを中心にレモンやライムの酸の香りを効かることで、軽やかな口当たりに仕上がっています。マンゴーチュイル、ココナッツメレンゲ、ホワイトチョコレートライムシャンティ、マンゴーパッションジュレ、マンゴーソルベ、ココナッツメレンゲで作られた上部。グラスの中は上からサヴァラン、ココナッツソルベ、フレッシュマンゴー、ココナッツクランブル、マンゴーパッションソース、ホワイトチョコレートライムシャンティ、ミントラムジュレ、パインコンポート、マンゴーココナッツパンナコッタ。メレンゲの中にマンゴーソルベが!パフェの階層説明も持ち帰りたくなる完成度の高さ。マンゴーパフェは、パインコンポート、ココナッツのソルベ、マンゴーパッションのジュレなど、グラスの上下に渡り幾重にも重なる繊細な味わいが魅力的。ココナッツメレンゲの中にマンゴーソルベが忍ばせてあったり、ホワイトチョコレートライムシャンティの中にもマンゴーパッションジュレが入っていたりと、細部に至るまで気が遠くなるようなこだわりが見られます。シンプルな生クリームは一切使わず、ただ甘いだけでなく、酸味や苦味、塩味、ハーブやリキュールの香りなどを自在に操り、アフタヌーンティーの後でも最後までおいしく食べられるような工夫が盛りだくさんです。造形美きわ立つ艶やかなパフェは、2022年7月30日(日)までの期間限定。ぜひこの機会に青木シェフが織りなすマンゴーパフェの世界を体感してほしいところです。上空200メートルの天空に位置する大きな窓の外に広がる新緑の輝きを眺めながら、旬のメロンを使ったアフタヌーンティーとマンゴーパフェを味わう喜び。この時期にしか出会えないみずみずしい味わいと、眺望を堪能しに訪れてみては?〈THE LOUNGE〉東京都千代田区大手町1-2-1 フォーシーズンズホテル東京大手町39F03-6810-0655(レストラン予約)アフタヌーンティー11:00〜13:00、13:30〜15:30、16:00〜18:00(軽食・飲み物11:00〜18:00※17:00LO)無休公式サイト
2022年06月13日若い世代にも人気の平屋住宅(※画像はイメージです)人口増加や都市部への人口集中に伴い、戸建て住宅といえば「2階建て」が一般的になって久しいが、かつては平屋建てこそが日本の主流だった。居住空間がすべてワンフロアにあり、掃除や移動もスムーズ……そんな平屋住宅に憧れる人は年々増えており、いま「平屋回帰」ともいえる現象が起こっている。平屋のシェア増加国土交通省の統計データによると、居住専用住宅において1階建て(平屋)住宅が占める割合は、2012年では6・8%ほどだったが、2021年のデータでは12・4%にまで増加。この9年間で平屋のシェアは1・8倍以上に高まっている。「平屋が増えた大きな理由は“減築”需要が高まったことにあります。子どもが巣立った後のふたり暮らしのシニア層がこれまでの住居を持て余してしまい、2階部分を撤去して平屋にリフォームするなど、いわゆる増築とは真逆のニーズが増えています。足腰も弱ってくるなかで、階段の上り下りをしないで楽に暮らせるコンパクトな平屋は、シニア世代にとっては魅力的に映るのでしょうね」そう教えてくれたのは、住宅評論家の櫻井幸雄さん。そもそも平屋住宅は昔から根強い人気があったという。「昔から理想の一戸建ては平屋だといわれていました。しかし、狭い日本の都市部で住環境を整えるには、どうしても上へ上へと高くする必要があります。2階建て、3階建ての住まいは、限られた面積の土地でなんとか家を広くしようという苦渋の選択。海外でも、例えばビバリーヒルズでセレブたちが暮らす家のほとんどは鉄筋コンクリート造りの平屋で、そこに広大な地下室がついているような邸宅が、憧れの住まいのようです」(櫻井さん、以下同)広大な土地がない日本でも、高齢化や核家族化と平屋暮らしは親和性が高いという。「夫婦ふたりだけの世帯や子ども1人の3人暮らしであれば、1LDKや2LDKの広さでも十分で、平屋でもそんなに広い土地は必要ありません。2階建てに比べれば建築費用も抑えられ、土地にもよりますが1500万円から2000万円ほどで建てられる場合もあります。シニア層にとっても、古い2階建て住宅をバリアフリー化するために、リフォームに1000万円ほどかかってしまうくらいなら、いっそのこと建て替えてしまおうという選択も当然出てくると思いますね」若い世代にも人気の“シン・平屋”高齢者に好まれるイメージが強い平屋住宅だが、近年では若年層にも魅力的に捉えられているようだ。住宅メーカー・クレバリーホームの担当者は次のように語る。「これまでは平屋といえばとにかく“大きい平屋”でした。2階建てに必要な延べ床面積をそのまま平屋にしていたためです。その場合、建築コストも通常の2階建てよりも高くなってしまいます。しかし近年は、小さくても効率のよい間取りが考えられるようになってきました。弊社では『Cleverly D’ess』というブランドで平屋住宅も手がけていますが、狭小プランの平屋が普及しはじめ、建築コストが低くなったことで若い世帯でも平屋を選ばれる方が増えています」近年の働き方の変化も、若い世代の平屋回帰につながっていると櫻井さんは指摘する。「コロナ禍以降、リモートワークが普及したことで、郊外や地方で暮らすという選択肢も出てきました。広い土地が安く買える場所であれば、家族4人がのびのび暮らせる平屋を建てることもでき、実際にそういった新たな需要も生まれつつあります。また、10年ほど前までは素っ気ない平屋が多かった印象がありますが、近年は各住宅メーカーがいろいろな商品を出しています。デザイナーが手がけるおしゃれな建築も増え、平屋に対するイメージも刷新されているのではないでしょうか」ますます人気が高まる平屋住宅だが、2階建てやマンション住まいと比べ、デメリットももちろん考えられる。「やはり平屋は土地面積の問題がありますね。日本では敷地面積に対してどれくらいの建築面積の建物をつくってよいかという、建ぺい率や容積率というものが決まっています。住み心地のよい平屋をつくるには当然ある程度の広さの土地は必要となるので、地価の高い都心部などで平屋を選ぶというのは、コスト的にもハードルが高いですね」また、シニアふたり向けのコンパクトな平屋は、不要になったときに中古として売りにくい可能性もある。「より多くの人が求める家ほど高く売れるので、住み手が限られてしまうコンパクトな平屋はどうしても値段が下がってしまいます。同じ場所なら、やはり4人家族でも住める家のほうが当然売りやすいでしょうね。また、同じ1LDKの間取りだとしても、駅に近いマンションなどのほうが値は下がりにくく、需要は多いです。そういった資産価値という観点も考慮して住宅は選ぶべきだと思います」自然災害が多い日本においては、防災面も重要だ。耐震性能においては平屋のほうが丈夫そうにも思えるが……。「基本的には耐震基準をクリアした住宅しか建てられないため、平屋のほうが2階建てよりも耐震性能が高いとは言い切れません。また、河川の氾濫などの水害や津波の影響が考えられる土地では、上に逃げ場がないことは平屋の弱点ともいえるでしょう。一方で、平屋は台風や強風などには強く、地震の際も階段を使わずに逃げられるという点では安心感がありますね」住んで実感した平屋のメリットとはでは、実際に平屋に住んでいる人は、平屋暮らしにどんなメリットを感じているのだろうか。前出のクレバリーホームに契約者の声を聞いた。「階段を上り下りせずに家事が完結するため、毎日の生活が効率よく過ごせるようになりました。また、2階建てだとどうしても1階と2階に分かれてしまうので、家族のコミュニケーションがとりにくいのですが、平屋だとその心配もありません。家の中で孤立する部屋がなく、家族の気配を身近に感じながら生活できるため、子どもの“引きこもり”の抑制にもなるかなと思っています」(クレバリーホーム契約者)また、ペットとの住まいという側面でも、平屋は暮らしやすいという声がある。中庭やテラスを設計しやすい平屋では、ワンフロアでペットとずっと一緒にいられるというのもひとつのメリットだ。「ほかにも細かい部分でいえば、建物のメンテナンスの際に足場代が安くすんだというメリットを聞いたこともありますし、2階建てのころはトイレが1階と2階にあって便利だったのに、平屋に引っ越して1つしかトイレがないから不便だ、なんて声もありましたね」(櫻井さん)家族の在り方の多様化とともに、住まいの在り方も多彩になっていく。平屋人気はそのひとつの傾向だろう。<取材・文/吉信 武>
2022年05月05日住宅密集地でのパッシブデザイン太陽の光や熱、風など自然エネルギーを最大限に活用し、エアコンなどの設備に頼りすぎることなく快適な暮らしを実現する“パッシブデザイン”。その設計手法を取り入れた家づくりに定評のあるオーガニック・スタジオの代表・三牧省吾さんが4年ほど前に建てた新居は、住宅密集地でのパッシブデザインの可能性を追求した実験住宅である。「この敷地は、南側と西側に3階建ての住宅が隣接しているため日当たりが悪く、しかも台形の小さな変形地のため、売れ残っていた物件でした。ただ、北東側は小さな水路と遊歩道があって開放的。ここなら悪い面を建築的に解決できるのではないかと思ったのです。もともと売れ残りには良いものが隠れていると考えていたので、まさに探していた物件でしたね」。3階までは南側からの陽射しが望めないため、屋上へ向かう階段室の窓から太陽光をたっぷり取り入れるよう工夫した。窓には断熱効果の高いペアガラスを採用し、床にはレンガを蓄熱材として使用。また、階段室の屋根には太陽熱集熱パネルを設置。1階まで貫く螺旋階段を利用して暖気を送り、暖房の補助としている。高い断熱性能を有した家は、まるで床暖房を入れているかのように足元まで暖かい。日当たりの良い家を希望していた奥さまは、この土地を最初に見たときは青ざめたという。「南側が開いていなくても、こんなに暖かくて明るいなんて目から鱗でした。家の中が一定の温度で快適です」と話す。2階ダイニングからの眺め。家の前の水路には白鷺や川鵜なども訪れるという。「ベランダに遊びに来るシジュウカラやスズメに癒されています」(奥さま)。ターミナル駅から数駅離れた静かな住宅地に建つ。「遊歩道につながるように庭を作りたかったので、家はL字型にしました」(三牧さん)。1階のビルトインガレージには、奥さまが一目惚れしたというジムニーが駐車。北海道産のナラ材を張った玄関ドアと鉄平石の壁が目を引く。左側には三牧さんの事務所がある。4階の高さにあたる屋上の庭園。周囲に遮るものはなく、さいたま新都心のビル群まで望むこともできる。右側が階段室で、屋根には太陽熱集熱パネルを設置。屋上に続く階段室。冬は太陽光を取り入れて暖房の補助に、夏は雨戸を閉めて日差しを遮り、通風の役目も。全フロアが一続きの自由な空間25坪弱の敷地に建つ三牧邸。「緑に触れる暮らしがしたくて屋上に庭を造りました」と三牧さん。20畳ほどの屋上スペースでは軽量土壌によるガーデニングを行っている。夏にはナスやピーマンなどの野菜やハーブ類など、ここで収穫した食材が食卓を彩る。また、ウッドデッキでビール&バーベキューをしたり、メダカのビオトープも楽しみのひとつという。土や水の重みに耐え、木造でありながら耐震性を確保できるのは、SE構法を採用したため。さらに、自由な空間構成を楽しめるのもSE構法の利点である。三牧邸は、1階のゲスト用トイレ以外には扉がない。2階にはLDK、3階にはバスルームと寝室があるが、扉や仕切りを設けることなく、全フロアで1つの空間を実現。風や空気が通り抜ける心地よい家となった。「ドアのないバスルームを実験的にやってみたかったのです」とは三牧さん。「トイレもシャワーブースも死角になっているため、ドアがなくても気になりません」と奥さまも不便さは全く感じないという。開放的でホテルライクなバスルームには、奥さまが勤務しているドイツの設備メーカーの商品を使用。すでに廃盤になっている貴重なものもあり、上質な空間づくりに一役買っている。「いつか使いたいと思って個人的に大切に取っておいたお気に入りの水栓たちをあちこちに使用することができて、とても嬉しいです」(奥さま)。階段から一続きの2階のLDK。塔屋へとつながる螺旋階段からの光や風も取り入れている。どっしりとして座り心地のよい革張りのソファは『KOKOROISHI』。アンティークの裁縫用テーブルとの相性も良い。1階から塔屋までを貫く螺旋階段は、自然光を各階に届ける。左側がゲスト用トイレ。2色使いの壁面がおしゃれなゲスト用トイレ。ロンドンの電車で使用していた吊り棚にトイレットペーパーを収納。屋内で扉があるのはここだけ。3階の階段室から下を見る。正面奥がバスルーム、廊下を右に行くと寝室へ。杉板を使用した造作の洗面化粧台。鏡は美容師の友人から譲り受け、フレームの色を塗り替えた。照明も自身で着色し、レトロな雰囲気に。水に強いイペ材で囲ったバスタブ。南側の窓からたっぷりの光が入る。オーバーヘッドシャワーが設置されたシャワーブースとトイレ。階段側からは死角になるよう配置されている。クラシックな印象の水栓。すでに廃盤になっている商品で、奥さまのお気に入りの1つ。3階の寝室。床は無垢のナラ材、壁はブルーグレーに塗った信州唐松を使用。壁の一面のみネイビーにペイントし、落ち着いた印象に。ベッドの左脇には、2階へとつながる通気口を設置。心地よいラスティックスタイル家を建てるにあたり奥さまが三牧さんに伝えたのは、「どのような暮らしがしたいか」ということだったという。「生活の中で、自分がしたいことや楽しみたいことを伝えました。例えば、お酒をゆっくり家で飲みたい、という具合に」。大きな作業台を設えた2列型のキッチンは、奥さまのそんな希望から生まれた。「お酒にあわせて作ったおつまみを作業台に置いて、飲みながら、つまみながら、また調理する・・・。2人で一緒に料理を作り、飲んだり、会話したりできるキッチンが理想だったんです」。また、「真新しいものではなく、素朴で荒々しさがやや残るラスティックな雰囲気もイメージとして伝えました」とも。漆喰やタイルの壁、全国各地の木材を使用した床や造作の家具など、年月が経てば経つほど味わいが増す自然素材にこだわった空間は、アンティークの家具や雑貨とも調和している。「コロナ禍で在宅勤務になり、家にいる時間が圧倒的に増えました。それだけに好きなものに囲まれた居心地の良い空間で、好きなことをすることの大切さを感じますね」と奥さま。三牧さんも「料理していても、掃除していても、何をしていても、暮らしているだけで楽しい家になったと思います」と。何気ない日常を存分に楽しまれているお2人の表情は、充足感に満ちていた。「暮らしの中心」と奥さまがいうダイニングキッチン。2人でキッチンに立つことも多いという。ダイニングテーブルは国産ナラ材の丸太から切り出した板にスチール製の脚をつけた。椅子はすべてアンティーク。手前のウィンザーチェアはイギリス製で、三牧さんのおばさまから譲り受けたもの。螺旋階段に設えた美しい曲線を描く真鍮の手すりは、特殊金属加工ができる友人が手掛けた。三牧邸の建具の金具はほとんどが真鍮製。「経年変化が楽しめ、あたたかみがあるので好きなんです」とお2人。杉板を使用した大き目の作業台とキッチンカウンター。構造上で生まれたくぼみ(奥)は調味料などを陳列。その上にある通気口は3階の寝室へとつながっている。照明はアルヴァ・アアルトの『ゴールデンベル』。名古屋モザイク工業でセレクトしたタイルと杉板のカウンターが絶妙にマッチ。キッチンの水栓はスプリング式のスプレータイプで便利。階段脇の壁一面に施した杉板の本棚。山登りが趣味というご夫妻のリュックやカメラのレンズ、アンティークグッズなど好きなものを気軽に置いているそう。エアコンは冬場はほとんど使用しないとのこと。コンパクトなオーストラリア製の薪ストーブ。「暖房器具というようりも、一生楽しめるオモチャとしておすすめです」と三牧さん。リビングの床は北海道産のシラカバ、壁は漆喰など、自然素材をふんだんに使用。三牧邸設計オーガニック・スタジオ所在地埼玉県さいたま市構造木造SE構法規模地上3階延床面積136.89㎡
2022年04月21日「下の階からの苦情」第6話。1歳代の娘さんとご夫婦、3人暮らしをしていた、たにさん。ある日玄関のドアに、騒音の苦情に関する貼り紙が! 貼り紙の送り主は一体誰?夫が仲の良い不動産やさん・Yさんに相談したところ、「どんな人かわからないし、変に刺激しないほうがいい」ということで、訪問も手紙を書くのもやめて、管理会社からの連絡を待つことに。 その間、静かに過ごしたいけれど、1歳の娘は室内を走り回ったり、跳んだりはねたり……音を立てないように生活することにストレスを感じ、思わず「うるさい!」と怒鳴ってしまった! その夜、ようやく管理会社から連絡がきたけれど……。 「下の階からの苦情」第6話 「申し訳ないのですが、下の階の方に、私たちからご意見をお伝えすることはできません」 えーーー?! 管理会社によると、貼り紙を貼られたことを知っているのは、本来たにさん家だけ。 だから、管理会社から下の階の人たちに苦情の件を確認すると、「たにさん家が管理会社に言ったのか!」と逆上して、トラブルになるから、とのこと。 もう十分トラブルになってるんじゃ……??? でも、このまま放置、というわけではありませんでした。管理会社がしてくれたこととは一体? 著者:マンガ家・イラストレーター たに一児の女の子ママ。実録漫画を制作している。
2022年04月02日何気ないありきたりな日常が恐怖に浸食されていく衝撃体験を描いた大人気マンガシリーズ、「忍び寄る足音」。今回はようみん(@mamayoubi)さんに、漫画執筆のきっかけなどをインタビューしました。「忍び寄る足音」みどころ20代の頃、3階建ての小さなアパートに住んでいたようみんさん。仕事も恋愛も充実し、毎日慌ただしくも楽しい時間を過ごしていたのですが…?
2022年03月18日大手町駅直結、39階建ての〈Otemachi Oneタワー〉の34階から39階までを占める〈フォーシーズンズホテル東京大手町〉。39階に位置する〈THE LOUNGE(ザ ラウンジ)〉では2022年4月30日(土)までの期間限定で「桜アフタヌーンティー」が登場しています。一人一台のアフタヌーンティースタンドで提供され人気を呼んでいる、同店の新作アフタヌーンティーを体験してまいりました。緑豊かな皇居の森、晴れた日には富士山まで見渡せる39階の〈THE LOUNGE〉。〈THE LOUNGE〉内観。39階のフロアへ降り立つと、天井から床までの窓一面に緑豊かな皇居の森、そして晴れた日には富士山まで見渡せる絶景が広がる〈THE LOUNGE〉。ティーソムリエが選ぶ日本茶のセレクションとともに、エグゼクティブペストリーシェフによるスイーツや和の食材を取り入れたセイボリーが美しく盛り付けられたアフタヌーンティー、創造性溢れるパフェやデセール、カクテルタイムなど、時間帯やシーンに合わせて、美しい眺望とダイニング体験を楽しめます。上から見ると桜の花びらに見える「桜アフタヌーンティー」。「桜アフタヌーンティー」一人8,800円(厳選されたプレミアム日本茶とのペアリングは+1,000円)。そんな〈THE LOUNGE〉にて桜の季節に合わせた、春色いっぱいのアフタヌーンティーが3月1日より始まりました。上から見ると桜の花びらになっているという心遣いに感服。それぞれのスイーツにはふんわりと舞い降りた桜の花びらを象ったチョコレートやサブレが飾られ、上から眺めると美しく咲く桜を眺める事ができます。(写真奥から時計回りに)「クリームチーズムース、酒粕クリーム」「柚子レモンタルト」「ピスタチオフィナンシェとベリー」。(写真手前右)「さくらマドレーヌ、苺シャンティクリーム」。(写真手前左から右へ)「桜ロールケーキとチェリー」「ベリーライムムースケーキ」。エグゼクティブペストリーシェフ青木裕介氏が手掛けるスイーツは、薄くチョコレートでコーティングし、酒粕をアクセントに加えたフワフワな口溶けの「クリームチーズムース、酒粕クリーム」など、細部まで趣向を凝らしたものばかり。ピスタチオ入りの生地で、チェリーペーストを二重で巻き込んだ「桜ロールケーキとチェリー」や、カヌレの見た目をしている「ベリーライムムースケーキ」など、嬉しい意表をついてくるのが青木シェフらしいプレゼンテーションです。「桜いちご、レモンのスコーン」。焼きたてのスコーンも春仕様。桜いちごとレモンの2種類で、お好みでクロテッドクリームやイチゴジャム、ブルーベリージャムとともにいただけます。ちらし寿司、桜餅や菱餅をイメージしたセイボリーも見逃せない。(写真手前から時計回りに)「江戸味噌フォアグラとグリーンピースのタルトレット ハニークリームとポートワイン」「桜鯛とスモークサーモンのクリームチーズサンドイッチ」「サクラエビと春キャベツのサンドイッチ、すじのりとバルサミコ」。「ミラノサラミとパセリタブレ、紅心大根のピクルス」。「桜のラビオリと蜜柑、胡瓜とヨーグルト」。セイボリーには優しく桜が薫るサンドイッチをはじめ、桜にちなんで桜鯛や桜エビなど、春の気分を更に高める品々がラインナップ。セイボリーはバンケットシェフ平野覚氏が手掛け、青木シェフのスイーツと一緒にいただくことでお互いが響き合うよう工夫したそう。見た目が桜餅に似ているのは「桜のラビオリと蜜柑、胡瓜とヨーグルト」。パスタの一種・ラビオリの生地に桜を練り込み、密柑や胡瓜、ヨーグルトを包み込んだシャキシャキとフレッシュな一品です。菱餅を思わせる「ミラノサラミとパセリタブレ、紅心大根のピクルス」や、ちらし寿司を思わせる「桜鯛とスモークサーモンのクリームチーズサンドイッチ」など、日本の春らしさも表現されています。シャキシャキとフレッシュなアスパラガスなど旬の食材を使っていたり、彩も春らしかったり、食材同士のハーモニーも魅力的でした。紅茶やコーヒーのほか、日本茶やハーブティー、フルーツティーも飲み放題!烏龍茶ベースにホワイトピーチとエルダーフラワーシロップが香るウェルカムドリンク(右)と、「柚子と柿の葉茶」。「桜アフタヌーンティー」では、コーヒーや紅茶のほか、日本茶が2種、ハーブティーが3種、季節のフルーツティーも3種飲み放題。ノンアルコールながら爽やかな発泡感で乾杯ドリンクにもぴったりな「ロゼスパークリングティー」や、ノンカフェインの「柚子と柿の葉茶」などが揃います。期間限定で「ルバーブ&ピスタチオパフェ」も登場!「ルバーブ&ピスタチオパフェ」3,800円。アフタヌーンティーと同じく〈THE LOUNGE〉で人気なのがパフェ。3月になり「ルバーブ&ピスタチオパフェ」という新メニューが登場しました。なんとパフェの上に、サブレ生地が敷かれ、立派なピスタチオエクレアがのっています!グラスの中には、苺とバジルのソルベやオリーブオイルアイスクリーム、ピスタチオクランブルなどが入っています。一際目を引くのは、グラスの側面に沿って並べられたルバーブのコンポート。下層にはレモンバーベナジュレやルバーブコンフィチュール、ピスタチオカスタードクリームが入っていて、甘いだけではないほろ苦さや青さ、酸味が感じられるパフェとなっています。最下層のフロマージュブランクリームが後味軽やかにまとめてくれる一杯です。大きな窓からたっぷりと入る春の日差しを浴びながら、五感で春を感じられる〈フォーシーズンズホテル東京大手町〉の桜アフタヌーンティーと新作パフェ。予約が埋まる前にぜひ、チェックしてみては?〈フォーシーズンズホテル東京大手町〉東京都千代田区大手町1-2-1フォーシーズンズホテル東京大手町39F THE LOUNGE(ザ ラウンジ)03-6810-0655(レストラン予約)アフタヌーンティー11:00〜13:00、13:30〜15:30、16:00〜18:00(軽食・飲み物11:00〜18:00※17:00LO)無休公式サイト
2022年03月14日「下の階からの苦情」第3話。1歳代の娘さんとご夫婦、3人暮らしをしていた、たにさん。ある日玄関のドアに、騒音の苦情に関する貼り紙が貼ってある!その貼り紙には「夜中の3時ごろには騒音は収まるが、夜中は静かにしてほしい」と書いてありました。 でも、わが家は遅くとも24時には家族全員眠っている……。 貼り紙の送り主を探すべく、旦那さんがお隣さんに話しを聞くも「自分ではない」とのこと。真下の階の人は留守だった。 「下の階からの苦情」第3話 貼り紙の送り主がわからないんじゃ、どうやって話し合いをすれば……?! 直接会えなかったときのために、わが家は心当たりがないこと、夜中は寝ていること、大きな音を立てていないことを手紙に書きました。 そして、夫は不動産やさんに連絡。たにさんは母と姉に伝えておくことに。 するとお姉さんから電話が! 「ねぇ、いろいろおかしくない?」 著者:マンガ家・イラストレーター たに一児の女の子ママ。実録漫画を制作している。
2022年03月09日引っ越し先で、隣人とトラブルになった家族の漫画を紹介!@amn_mangaさんの『【#1】「1階の部屋を探して引っ越したのに…」3人の子どもを持つ私は、音にトラウマがあって…【騒音トラブル…隣人が怖すぎた話】』を紹介します。隣人の生活音が気になったことはありませんか?音に気を付けていても、ある程度お互いに我慢する必要もありますよね。3人の子どもがいる家庭なら、生活音はどんなに気をつけていても出てしまうもの……。下の階に気をつけながら生活することに疲れ、引っ越し先は1階の部屋を探していて……。音に敏感な訳は……郊外へ引っ越し音に注意することに疲れ……1階の部屋を探す……子どもに気をつけるよう言っても、なかなか難しいですよね……。近所との騒音トラブルを避けるために、1階の部屋を探しだしました。1階の部屋なら、下の階を気にせずに済むので解決かと……。それなのに、なぜ騒音トラブルに巻き込まれてしまったのか……?!次回、「ただ1つ気になることが…」念願の新居に引っ越してきた私たちは…(恋愛jp編集部)(イラスト/@amn_manga)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2022年02月10日大手町駅直結、39階建ての〈Otemachi Oneタワー〉の34階から39階までを占める〈フォーシーズンズホテル東京大手町〉。39階に位置する〈THE LOUNGE(ザ ラウンジ)〉では2月28日(月)までの期間限定で「ストロベリー&チョコレートアフタヌーンティー」が登場しています。一人一台のアフタヌーンティースタンドで提供され人気を呼んでいる、同店の新作アフタヌーンティーを体験してまいりました。緑豊かな皇居の森、晴れた日には富士山まで見渡せる39階の〈THE LOUNGE〉。〈THE LOUNGE〉内観。39階のフロアへ降り立つと、天井から床までの窓一面に緑豊かな皇居の森、そして晴れた日には富士山まで見渡せる絶景が広がる〈THE LOUNGE〉。ティーソムリエが選ぶ日本茶のセレクションとともに、エグゼクティブペストリーシェフによるスイーツや和の食材を取り入れたセイボリーが美しく盛り付けられたアフタヌーンティー、創造性溢れるパフェやデセール、カクテルタイムなど、時間帯やシーンに合わせて、美しい眺望とダイニング体験を楽しめます。2022年2月は「ストロベリー&チョコレートアフタヌーンティー」が登場中。「ストロベリー&チョコレートアフタヌーンティー」一人8,800円(厳選されたプレミアム日本茶とのペアリングはプラス1,000円)。そんな〈THE LOUNGE〉で現在提供されているアフタヌーンティーが、旬のストロベリーとチョコレートをテーマにした「ストロベリー&チョコレートアフタヌーンティー」。ローズピンクやベリーレッドの宝石をちりばめたような7種のスイーツと、春の訪れを待つ草花のように淡く可憐なグリーンとホワイトに彩られたセイボリー5種が並びます。味だけでなく食感や造形美、香り含めた完成度の高さに感嘆するスイーツたち。(手前4つ奥から時計回りで)「ラズベリーボンボン」「アーモンドと苺のフィナンシェ」「赤いベリーのオペラケーキ」「紅茶とミルクチョコレートムースベリーのジュレ」。大人の色っぽさも感じる形状をしたハートモチーフなど、愛らしく繊細なスイーツの数々はエグゼクティブペストリーシェフ青木裕介氏が担当。サブレの上にピスタチオやベリーのペースト、ベリーのムースにベリーのチョコレートを全てハート型でレイヤードさせた「赤いベリーのオペラケーキ」など、一つひとつ手作業で、細部の造形にまで心を配っている様子が見て取れます。青木シェフのスイーツは技巧を凝らした見た目の美しさだけでなく、味わいも一級品。フレッシュな苺に香ばしいアーモンドをアクセントに使った「アーモンドと苺のフィナンシェ」や、紅茶の芳しい香りがアクセントになったミルクチョコレートムースで甘酸っぱいベリーのジュレを合わせ、外側をベリーチョコレートでコーティングし生クリームや砕いたピスタチオをまとわせた「紅茶とミルクチョコレートムースベリーのジュレ」など、食感や香り、酸味の利かせ方にシェフの力量を感じます。(手前2つ左から)「チェリーとチョコレートのムースケーキ」「薔薇、バニラと苺のグラスヴェリーヌ」。薄いゼラチン質とチョコレートで、酸味と甘さのバランスが絶妙なチェリーとチョコレートのムースを包み込んだ「チェリーとチョコレートのムースケーキ」は、口に含んだだけでとろけ、その甘美な儚さに酔いしれてしまうほどのおいしさ。「薔薇、バニラと苺のグラスヴェリーヌ」はゴロっと入ったフレッシュな苺と苺のコンポートに、バニラの香りが豊かで軽やかなシャンティクリームが寄り添います。(中央手前)「苺とピスタチオのカスタードタルト」。「苺とピスタチオのカスタードタルト」も「これはカスタードだったの?」というくらい重たさがなく、しかし卵の甘さは感じられるカスタードが印象的。ピスタチオペーストと苺のジャム、フレッシュな苺やハート型のベリーチョコレートが、一口で上品にまとめられています。「苺のスコーン」と「アールグレイのスコーン」(写真は二人分)。また、アフタヌーンティーに欠かせないスコーンはドライストロベリーも入った「苺のスコーン」と茶葉たっぷりの「アールグレイのスコーン」。外側はさっくりと中はしっとりと仕上げていて、特製のクロテッドクリームや巨峰ジャム、苺ジェムをお好みで合わせて楽しめます。お酒も進みそう?! 春の息吹を感じる彩鮮やかなセイボリーも見逃せない。(左から時計回りで)「ポークハムと菜の花の辛子和えコンテチーズのグラハムブレッドサンドウィッチ」「江戸味噌フォアグラとストロベリーブレッドサブレとカカオニブ」「カリフラワーブランダードタルト金柑とブロッコリーのババロア」。セイボリーはバンケットシェフ平野覚氏が手掛け、青木シェフのスイーツと一緒にいただく事でお互いが響き合うよう工夫したそう。「ポークハムと菜の花の辛子和えコンテチーズのグラハムブレッドサンドウィッチ」は、菜の花のほろ苦さに辛子のアクセントが利いていて、春の足音を感じさせます。トッピングされたフレッシュなアスパラガスと、削りかけられたコンテチーズという緑と白のバイカラーも美しい一品です。ゼラチン質で包んだ江戸味噌フォアグラが口の中で弾ける「江戸味噌フォアグラとストロベリーブレッドサブレとカカオニブ」は、フレッシュなラディッシュに、サフランやカカオニブ、削ったピスタチオの香りや食感が全体を引き締めてくれています。「カリフラワーブランダードタルト金柑とブロッコリーのババロア」はタルト生地に金柑とブロッコリーのババロアを詰め、スライスしたカリフラワーと金柑ピールをトッピング。ほのかなブロッコリーの甘さや、金柑ピールのほろ苦さ、酸味が印象的です。(左から)「ロブスターマリネ苺とルバーブのコンフィチュール胡瓜とマスカルポーネ」「牛蒡のジュレ慈姑とフレーゴラのハーブサラダ」。「ロブスターマリネ苺とルバーブのコンフィチュール胡瓜とマスカルポーネ」は、甘酸っぱく香り高い苺とルバーブのコンフィチュールの味わいが鮮やか。ロブスターマリネとマスカルポーネの組み合わせの良さから、ついついシャンパンを頼んでしまいそうになります。面白かったのは「牛蒡のジュレ慈姑(クワイ)とフレーゴラのハーブサラダ」。クスクスにも似たサルデーニャ特有の粒々パスタ・フレーゴラとクワイのサラダのハーブ感に、プレートに敷き詰められた牛蒡のジュレが和の趣を加えていました。紅茶やコーヒーのほか、日本茶やハーブティー、フルーツティーも飲み放題!「ロゼスパークリングティー」。「ストロベリー&チョコレートアフタヌーンティー」では、コーヒーや紅茶のほか、日本茶が2種、ハーブティーが3種、季節のフルーツティーも3種飲み放題。ノンアルコールながら爽やかな発泡感で乾杯ドリンクにもぴったりな「ロゼスパークリングティー」や、紫蘇の味わいが印象的な「紫蘇苺」など、ドリンクで季節感が味わえるのも嬉しいですね。2月限定の「ストロベリー&シャンパンパフェ」にも注目!「ストロベリー&シャンパンパフェ」3,800円。2月はアフタヌーンティーだけでなく、パフェもベリーとチョコレートたっぷり。「ストロベリー&シャンパンパフェ」も2月28日までの期間限定で味わうことができます。フラミンゴの立ち姿のように美しいラズベリーチョコレートデコやラズベリーチュイル、その下のメレンゲの中にはカシスソルベが入っているなど、驚きも満載。その下には、ラズベリーシュトロイゼルやピスタチオジェラート、エポックメイキングな味わいの赤ワインシロップ漬けサバランが入っています。さらに下層部には芳しい香りや酸味がアクセントになったベリーバルサミコマリネやポルトワインのジュレ、そしてフレッシュな苺やラズベリーがグラスの側面に美しく並びます。味をまとめてくれるのは、間に挟まったホワイトチョコレートローズシャンティやミルクチョコレートアールグレイムース。ただ甘いだけではない、食べる場所によって変化する複雑な味わいや香りが贅沢なパフェでした。この時期だけのスペシャルなアフタヌーンティーとパフェ。ぜひこの機会に足を運んでみては?〈フォーシーズンズホテル東京大手町〉東京都千代田区大手町1-2-1フォーシーズンズホテル東京大手町39F THE LOUNGE(ザ ラウンジ)03-6810-0655(レストラン予約)(アフタヌーンティー)11:00〜13:00、13:30〜15:30、16:00〜18:00、(軽食・飲み物)11:00〜18:00(17:00LO)無休公式サイト
2022年02月10日理想の家を求めて、設計を依頼東京都と千葉県の境界を流れる江戸川にほど近い千葉県・市川市の閑静な住宅街。この一角に暮らしているのは、デナリやK2などの海外登山を経験している登山家であり、WEB・動画ディレクター、プロモーターとしても活動する佐々木理人さんと妻・喜久子さん、そして、1歳の娘さんの3人家族だ。「以前は賃貸マンションの3LDKに夫婦二人で暮らしていました。3年ほど前から将来設計を考えて、家づくりを検討するようになりました」という理人さん。喜久子さんの実家がある市川市にエリアを絞り土地探しからスタート。条件に合う土地を見つけた佐々木夫妻は、設計をディンプル建築設計事務所の主宰・堀泰彰さんに依頼した。「もともとは別の建築事務所に依頼していたのですが、私たちの要望があまりフィードバックされずに不満がありました。そんなときにたまたまネットで見つけて、素敵だなと思ったのが、堀さんの手がけた住宅でした。夫に話したところ、偶然にも堀さんと夫が知り合いだったため、早速堀さんに相談させていただきました」と喜久子さん。理人さんも「急遽相談することになったのですが、空間を余すことなく活用して、私たちの要望に合うようなデザインを提案していただきました」と振り返る。理人さんが特にこだわった使い勝手のよい広い玄関。土間のスペースに棚を設置したことで、土足のまま道具の出し入れができる。たっぷりと収納ができる造作棚に山道具が並ぶ。手前は理人さんのワークスペース。理人さんの仕事場でもある土間には、来客用のテーブルを設置。右手の植物には吹き抜けからの光が降り注ぐ。正面奥の小上がりの畳スペースの下にも収納用の空間を確保している。畳スペースを区切られるようにスクリーンを設置。プロジェクターから投影し、大画面の映像を観ることができる。水回りは1階にまとめて配置。洗面を二つ設置したことで、忙しい朝の時間帯も混雑することなくスムーズに。広い玄関スペースと開放的なLDK佐々木邸は1階に理人さんの仕事場を兼ねた玄関スペースと収納、水回りを配置。2階にLDK、3階に寝室と子ども部屋を設えている。娘さんが生まれる前は夫婦でもよく山登りをしていたという佐々木さん夫妻。家づくりにあたって特にこだわったのは、山道具の収納と運びやすさを重視した広々とした玄関スペースだ。「以前の住まいでは3階まで重い荷物を持って昇り降りしなければならなかったので、山道具を1階でまとめて収納し、土足でも持ち運びできるような広い土間空間にしたいということを最初のプラン作成時に堀さんにお伝えしました。また、土地が11坪と比較的小さい敷地なので、収納スペースはできるだけ確保してもらいました」(理人さん)。メインの生活空間である2階LDKには、吹き抜けとバルコニーにつながる大きな窓からたっぷりと光が差し込み、明るく開放感あふれる空間が広がる。「全体的なテイストは、堀さんが過去に手がけられた事例の雰囲気をそのまま取り入れてもらいました。家の中にいても開放感があって、とても明るいので、窮屈さを感じることはありません。窓が多いので寒くなるのかな、と少し心配もしていたのですが、気密性が高いため、冬でも快適に過ごすことができています」(喜久子さん)。白い壁や家具と木材を基調にした温かみのある2階LDK。「採光を考慮して、リビングは南東側に開けるようにしました」と堀さん。明るく開放感あふれる空間となった。夫妻ともに料理をする佐々木さん夫妻。大型の食洗機が入るシステムキッチンと動きやすい通路幅にこだわった。吹き抜けからもたっぷりの光が差し込む。娘さんがまだ小さいため、吹き抜け側には落下防止を兼ねた収納棚を設置している。難易度も追求したクライミングウォール佐々木邸の大きな特徴であり、理人さんが強く要望したのが、外壁に設えた高さ約9mのクライミングウォールだ。「南東方向に開けるように角度をつけたりして難易度にもこだわっています。単純な直角ではなく登るにつれてオーバーハングするように計画しています。外部でここまでのクライミングウォールを設置するのは珍しいのではないかと思います」と堀さん。何度も現地に足を運んで検討を重ね、プライバシー面も考慮して設計を進めた。佐々木さん一家がこの家で暮らし始めてから、もうすぐ2年が経とうしている。「コロナ禍により在宅も増えたので、家づくりのタイミングとしても良かったかもしれないですね」と夫妻は声を揃える。最後にこれからの楽しみについて伺うと、「子育てもあるので、山登りはできていないのですが、子どもが成長したら家族で山登りやキャンプもできればいいなと思っています。さらに今は使っていない子ども部屋をこれから作り込むのが楽しみです」と理人さん。家族の成長とともに、たくさんの思い出がこの家に刻まれていくことだろう。3階寝室。かわいらしい木製サッシの窓から心地よい光が差し込む。家づくりにおいて外せないポイントの一つだったというのが、この眺めのいい屋上。「子どもが大きくなったら、ここでBBQなどをやりたいなと思っています」(喜久子さん)。佐々木邸外観。洗練されたシンプルモダンなデザインが印象的。理人さん要望の約9mのクライミングウォール。「夏には何度も登りました」と理人さん。
2022年01月31日「年齢を重ねていくと、だんだん足腰が弱ってくるので、リタイア後を見越して、“減築リフォーム”をすることにしたんです。ほとんど使っていなかった2階部分(3部屋)を撤去。平屋にして5つの天窓をつけ、1階部分に光が入るようにしました。そして、玄関にはスロープ、廊下には手すり、廊下も広げて段差をなくし、トイレにも車いすが入るスペースをとって、完全バリアフリーの家にしました」こう語るのは、佐賀県内で会社を経営する西嶋文隆さん(68)。’18年、妻(53)の実家で、義母(88)と同居することになったのを機に、義母が長年住んでいた築60年以上の2階建て住宅を平屋に“減築”したという。■「老後は平屋が住みやすい」西嶋さんは、減築前と後の生活の変化についてこう話す。「格段に住みやすくなりました。台風や強い風のときは2階部分の風当たりが強くて、家がよく揺れていましたが、平屋にしてからは静かです。古い家でしたので、断熱効果もよくなくて、冬は寒いし、地震にも弱かった。減築後は、冬でも部屋は明るく暖かいし、耐震強化もできました。年を取ると、やっぱ平屋がよかですよ(笑)」一軒家の場合、老後も住み続けるなら、いずれ行う必要のあるリフォーム。できれば、体が衰える前に考えたほうがいいという。「工事を計画したり、打ち合わせするのには体力がいりました。バリアフリーが必要になってからではなく、元気なうちにやっておいてよかったと思います。老後への不安も、軽減できましたから」(西嶋さん)■減築リフォームのメリット【掃除や移動の負担が減る】【固定資産税が安くなる】【耐震性が高まる(2階を減築した場合)】【冷暖房の効率が上がり、光熱費を削減できる】【外壁や屋根の塗装などのメンテナンス費用が安くなる】【防犯性が高まる】老後に備えて、あなたもリフォームを考えるとき、減築リフォームという選択肢があるのを忘れないで!
2022年01月27日大人気マンガシリーズ、今回はようみん(@mamayoubi)さんの投稿をご紹介!「忍び寄る足音」第15話です。真夜中に響く足音…。のうみんさんの脳裏にはあの例の不審者がチラついて緊張が走ります。【#15】<忍び寄る足音>出典:instagram3階には私だけのはず…出典:instagramもしかして…?出典:instagram自然と息をひそめてしまう…
2022年01月18日アトリエ倉庫と音楽スタジオを希望サウンドデザイナーの甘糟亮さんと美術装飾家のユリさんが昨年新築した家は、シルバーの細長い箱型の建物から三角形に突き出たテラスが印象的。そのユニークな外観に足を止める人も多く、「何屋さんですか?」と訊かれることもあるという。お2人が求めたのは、“窓のない倉庫のような家”。映像制作の現場を中心に活躍するユリさんは、大量の物を収納できるスペースが必要不可欠だったと話す。「フリーランスで仕事をしているので、例えば、“女の子の部屋”“オフィス”“病院”といったさまざまなシチュエーションで使用する基本的なアイテムは常に用意してあり、作品によってさらに加えたりアレンジしたりしています。そのため、その膨大なアイテムたちを収納できる倉庫が必要でした。また、撮影に使用する物をトンカチやドリルを使って製作したり、塗装したりすることもあります。近所の目を気にせず、深夜でもいつでも作業ができる場が欲しかったのです」。一方、音楽や効果音を作る仕事の亮さんは、ときに大きな音を出すこともあるという。そのため、音がもれない“窓のない家”を望んだ。1階はアトリエ倉庫と音楽スタジオ、そしてバスルームを配置。バスルーム以外には窓はない。玄関も設けず、大きな扉で開閉する“搬出入口”を設置。ユリさんのもうひとつのこだわりが、「搬出入口にハイエースを横付けできること」だった。「撮影用のアイテムを搬出する際、ハイエースにスムーズに詰め込めるようにしたかったんです。軒の高さをハイエースより高くしてもらい、扉を全開にして、どんどん詰め込む。スリッパのまま動けるため、とても便利で満足しています」。都内の利便性に富んだ住宅街に建つ。シルバーのガルバリウム鋼板の建物に、レッドシダーの三角形のテラスが絶妙にマッチ。カーポートを兼ねているテラスでは、ユリさんが撮影に使用するグリーンを育成中。2台分の駐車スペースを確保し、レンタルしたハイエースを駐車することも。大きな扉をスライドすると、すぐにアトリエ倉庫に。搬出入口が玄関を兼ねる。季節に合わせたディスプレイで彩られた表札。“甘糟”の文字は、設計士の息子さんの作品。柱のみのがらんどうだったアトリエ倉庫。シチュエーションごとのアイテムをそれぞれ収納したコンテナが整然と積まれている。「キャスターを付けてもらったので奥の物もスムーズに出せます」とユリさん。天井にはライティングレールを埋め込み、電動工具がどこでも使えるようにした。『TOTO』の実験用シンクの左奥がバスルーム。アトリエ倉庫の右奥が、亮さんの音楽スタジオ。防音設備も完備。PCを載せているのは組み立て・解体自在のペケ台(簡易作業台)。1階で唯一窓があるバスルーム。坪庭はプロの方たちと相談しながらDIY。「お風呂に入っていたら、ハクビシンが窓からのぞいて行ったので、ビックリ!」とユリさん。レイアウト自在の大きな箱2階に上がると、大きな開口からたっぷりの日差しが入り、1階とのギャップが楽しい。方杖を施したスギの柱が林立し、木の存在感を目いっぱい感じられる気持ちのよい空間になっている。「手を加えすぎないものが好きなので、素材もそのままで、現しにしています。シンプルな大きな箱を作ってもらい、そのときの用途やライフステージに合わせて自分たちで好きなようにレイアウトできるようになっています。“仮設みたいな家”ですね(笑)」(亮さん)。「人を招くことが好き」というお2人。ダイニングテーブルは、脚に天板を載せただけのペケ台(簡易作業台)を連ねて使用。来客人数や使用目的によって外したり、位置を替えたりと自在に変更できるため都合がよいという。また、3階は、余った角材を並べて釘で固定しているだけの空間。現在は細長い床になっているが、2mの角材を並べれば、いつでも増床可能だ。「子どもができたら床を広げて、奥を子ども部屋にすることも考えています」とユリさん。家族の成長やそのときのライフスタイルによってフレキシブルに対応できる家である。北向きの大きな開口から安定した光が入る2階のダイニングキッチン。向かい側は学校の校庭のため視界が広がる。方杖付きの柱は免震の役割がある。階段の手すりにはブルーに塗った単管パイプを使用。撮影時に持参する“マイハコウマ”は家では椅子としても重宝。3階は角材を置いただけのスペース。細長い空間のため、現在は縦に布団を敷いて寝ているそう。亮さんがDIYした本棚。現在、壁一面を本棚にする企画もあるそう。奥行を生むウォールライトは、照明デザイナー・岡安泉氏の作品。ユリさんがクロスステッチ(刺繍)で作製した、ゴッホの『星月夜』(左)。多肉植物が置かれたベンチは亮さんが作った。奥のドアからは屋根に出ることができ、屋根掃除の際に使用。DIYで仕上げた“みんなの家”「できるだけコストを抑えるために、壁や天井は石膏ボードで引き渡してもらい、自分たちで塗りました」とはユリさん。まずは人目につきにくい天井からスタートしたそう。高所恐怖症の亮さんも「そんなことを言ってられず、必死に取り組みました」と話す。今回設計を依頼したフジワラテッペイアーキテクツラボの皆さんや友人たちにも手伝ってもらい、丸1か月かけて仕上げたという。「仲の良い大道具の友人が2週間くらい通い続け、根気強く塗ってくれました。プロの意地からか、クオリティに妥協ができなくなったようで(笑)。最も目に入る部分の壁をきれいに仕上げてくれました」(ユリさん)。カーテンレールも自分たちで買って取り付け、暮らしているうちに必要になった家具は亮さんが破材で作製。バスルームから見える坪庭は設計事務所のランドスケープ担当の方や造園家の方と一緒に作り上げていった。「DIYはこの家で初めて体験しました。新鮮で、楽しかったですね。この家は自分の家というよりも“みんなの家”という感じ。管理人みたいな気持ちなんです。みんなが来るからきれいに使おうと思いますから」と笑う亮さん。料理好きのユリさんと最近料理に凝り始めたという亮さんのお2人がもてなしてくれる、通称『アマカスハウス』は、仲間が気軽に立ち寄れるサロンのような雰囲気がある。コロナ禍が落ち着いたときには、ますます賑やかになりそうだ。手前の作業台は友人と一緒に作製。キャスターを付け、移動自在にした。ガラスのショーケースに飾られているユニークな小物たちはユリさんの作品。造作の棚。調味料のこだわりから料理好きがうかがえる。カラフルなカゴたちは、造作のカウンターにぴったり収まるようサイズを測り、ユリさんが作製した。軽やかな蛍光色のカーテンが甘糟邸のアクセントに。トイレ内のくぼんだスペースにも、亮さんが余った角材で棚を作製した。ダイニングテーブルとして使用しているペケ台は、ユリさんの作業台としても重宝。知人の装飾会社で大量に収穫してきたオリーブの渋を抜くのが最近の日課。
2021年11月15日SNSで話題!迫り来る得体のしれない不気味な気配に、あなたは耐えられますか…?「@palulu_diary」さんの「どういうこと…?非常階段からとっさに2階へ出たはずのM子。でもそこは3階で…?!【怖い話。背後にいるのは誰…】<17話>」を紹介します。自身の身に起こる不可解な現象、そして目の前で変わり果てていく親しい友人…。前回、何者かにカバンを掴まれ、思わずパニックになるM子さん…。パニックになりつつも、フロアにでる扉を見つけたM子は…!一旦2階に避難することにしかしそこは2階ではなく…不可解な現象ふたたび!突如現れた3階何者かの気配にパニックになりつつも、やっと2階フロアへ続く扉を見つけたM子。しかしそこには、3階フロアが広がっていて…!今回は「どういうこと…?非常階段からとっさに2階へ出たはずのM子。でもそこは3階で…?!【怖い話。背後にいるのは誰…】<17話>」をご紹介いたしました!次回、翌朝ぱるるさんと現場を見に行くことに…そこで何か見つけることはできるのか!?毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(恋愛jp編集部)(イラスト/@palulu_diary)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2021年11月07日大手町駅直結、39階建ての〈Otemachi Oneタワー〉の34階から39階までを占める〈フォーシーズンズホテル東京大手町〉。今年も新作のクリスマスケーキや、フェスティブ気分に浸る限定アフタヌーンティーが登場予定です。気になるクリスマスメニューを一足先にいただいてきましたので、ご紹介します。テイクアウト限定!ピスタチオをメインにした、重奏的なクリスマスケーキ。「クリスマスケーキ」(12センチ6,500円、15センチ7,200円)。昨年は3色のクリスマスカラーで彩られたクリスマスケーキが登場しましたが、今年はピスタチオグリーンが美しいケーキが新たにお目見えです。(昨年の記事はこちら)イタリア・ブロンテ産のピスタチオムースで全体をコーティングし、トップにはガナッシュベースに生クリームを加えホイップクリームのように仕上げた白いガナッシュモンテと、真っ赤なラズベリーでクリスマスカラーの赤と白を添えています。さらにケーキの立体感を出すためにホールケーキの円周をふんわり優しいピスタチオのスポンジと、チョコレートで包んでいます。ピスタチオのクリームや真っ赤なチェリーなど、この構造美は青木シェフならでは。断面を見てみると、上から順に滑らかな口どけのピスタチオのムース、チェリージュレ、ピスタチオのクリーム、トンカ豆を使ったチョコレートクリーム、ヘーゼルナッツのスポンジ、ピスタチオのムース、自家製プラリネを混ぜ込んだザクザクのピスタチオシュトロイゼルと多層的な造りになっていることがわかります。〈フォーシーズンズ リゾート バリ アット ジンバラン ベイ〉でエグゼクティブパティシエを務めるなど華々しい経歴を持つ、エグゼクティブペストリーシェフの青木裕介氏。「フランスで修業していたこともあり、ふんわり甘いケーキではなく、しっかり食感もあって酸味や苦味も感じられる食べ応えのあるケーキが好き」とエグゼクティブペストリーシェフの青木裕介シェフが言う通り、濃厚なピスタチオの味わいや、ザクザクとしたシュトロイゼルの食感、苦味と甘さが共存するチェリージュレなど、複雑な味わいが魅力的です。お酒もアクセントに入っており、甘いものが苦手な方でも飽きずに食べ進められるような、大人な味わいのクリスマスケーキに仕上がっていました。シュトーレンやクリスマス限定の美しすぎるチョコレートも!「シュトーレン」4,300円。アルコールとも相性の良い大人のシュトーレン。クリスマスケーキと合わせて、クリスマス定番の焼き菓子・シュトーレンも登場。しっかりとした密度の高いスポンジの中には、レーズン、ピスタチオ、イチジク、クランベリー、オレンジ、パイナップルがたっぷり。果物はキルシュやラム酒に数月間かけてじっくりと付け込み熟成させているので、味に深みが感じられます。こちらのシュトーレンを少しずつ切りながら食べて、クリスマスの訪れを待ちたいところです。【クリスマスケーキとシュトーレン】予約期間:2021年10月29日(金)〜12月23日(木)引渡期間:2021年11月1日(月)〜12月26日(日)予約は受け取り希望日の3日前まで、電話(03-6810-0655)もしくは予約サイトより可能。「クリスマスチョコレートバー」(4,500円)は、ベイリーズ(オレンジ)、ヘーゼルナッツプラリネ(グリーン)、ベリーとロゼシャンパン(レッド)の3種。さらに、美しいビジュアルときらめきに見惚れてしまうのが、フォーシーズンズの箱に丁寧に詰め込まれた「クリスマスチョコレートバー」。フェスティブ期間だけに作られた、宝石のような3色のチョコレートバーです。深いコクと濃厚な味わいのベイリーズ、香ばしいヘーゼルナッツを使ったプラリネ、そして大人な味わいのロゼシャンパンに甘酸っぱいベリーの爽やかさが広がる3種のチョコレートバーは、フェスティブシーズンの贈り物などにも喜ばれそうです。引渡期間:2021年12月1日(水)〜12月23日(木)予約は受け取り希望日の3日前まで、電話(03-6810-0655)もしくはホテル公式サイトより可能。シェフの技が一品一品につまった、フェスティブシーズンならではのアフタヌーンティーも!(12月限定)「アフタヌーンティー」(一人9,800円、ウェルカムドリンク付き、写真は一人分)。プラス1,000円で厳選されたプレミアム日本茶とのペアリングも可能。またホテル39階〈THE LOUNGE(ザ ラウンジ)〉では、フェスティブシーズンを彩る限定アフタヌーンティーも登場。ちなみに〈フォーシーズンズホテル東京大手町〉のアフタヌーンティーは、一人一台ティースタンドが提供されるので、取り分ける手間などもなく、一人でもゆったりと味わうことができます。真っ白な「ホワイトクリスマスツリー」はグレープルーツのムースを包み込んだクリームチーズで仕上げられていて、コクのある甘さの中に爽やかさとほろ苦さを感じる一品。写真手前左が「ベリーとバニラ、マルサラワインのグラスデザート」、右が「オペラケーキ」、中央は「シュトーレン」。エンジェルの羽が添えられているのは、濃厚で深い甘味が特徴のフランス産のマロンと香ばしいヘーゼルナッツのスポンジにカシスジュレを何層にも重ねた「オペラケーキ」。隣の「ベリーとバニラ、マルサラワインのグラスデザート」は、マルサラワインがしっかりきいたババロアやストロベリーシロップのサヴァランが層になっていて、大人な味わいです。(左奥から右へ)「レッドベリーのタルト」「プラリネスパイスドキャラメルのクリスマスボール」「ピスタチオとチェリーのフェスティブケーキ」。ストロベリークランブルにラズベリーコンフィチュール、ホワイトチョコレートのシャンティーなどで仕上げる「レッドベリーのタルト」も、ヒイラギの葉型のホワイトチョコレートと銀箔をあしらってクリスマスムードをプラス。オーナメントのような「プラリネスパイスドキャラメルのクリスマスボール」は、ヘーゼルナッツプラリネクリームやスパイシーなキャラメルの味わいがジンジャークッキーを思わせます。さらにテイクアウト専用のフェスティブケーキをギュッと小さくした「ピスタチオのケーキ」や「シュトーレン」もあり、クリスマス気分が盛り上がりました。「スコーン2種」。アフタヌーンティーには、イチジクとジンジャーブレッドという2種類のスコーンも付いてきます。イチジクの赤い色合いに、トッピングのピスタチオのグリーンがこれまたクリスマスらしくていいですね。ズワイ蟹やキャビア、トリュフ、フォアグラなどセイボリーも祝祭感満載!「チキンショーフロアトリュフと玉子のサンドイッチ」。セイボリーはバンケットシェフの平野覚シェフが担当しており、フェスティブシーズンらしく高級食材を使った華やかなメニューが目白押し。「チキンショーフロアトリュフと玉子のサンドイッチ」は鶏のフリカッセをイメージした料理だといい、あらめのスクランブルエッグをパン生地で挟み、上部に鶏肉をブイヨンとクリームとマスタードバターで仕上げるチキンショーフロアをあしらっています。ちなみにチキンショーフロアにはトリュフがたっぷり!(左から)「江戸味噌フォアグラのコンフィ林檎とハニークリーム」「ズワイ蟹とマッシュルームのブッシュ トリュフとほうれん草のクーリー」。他にも江戸味噌フォアグラのコンフィとりんごとハニークリームを合わせた「江戸味噌フォアグラのコンフィ林檎とハニークリーム」や、蟹グラタンの組み合わせをブッシュ・ド・ノエルのような形で表現した「ズワイ蟹とマッシュルームのブッシュ トリュフとほうれん草のクーリー」など、贅沢な食材を使いながらクリスマスらしさを表現しています。「サーモンと胡瓜のタルタルキャビアと金箔ハーブのリース」。「プラリネクリームチーズタルトレットスイートポテト ミモレットクランベリー」。「お酒に合うメニューに仕上げました」と平野シェフが言う通り、どれもシャンパンやワインなどと一緒に味わいたくなりました。天井から床までの窓一面に緑豊かな皇居の森、そして晴れた日には富士山まで見渡せるホテル39階〈THE LOUNGE〉で、フェスティブシーズンを華やかに楽しんでみてはいかがでしょうか?〈フォーシーズンズホテル東京大手町〉のフェスティブアフタヌーンティー東京都千代田区大手町1-2-1フォーシーズンズホテル東京大手町39F THE LOUNGE(ザ ラウンジ)03-6810-0655(レストラン予約)2021年12月1日(水)〜2022年1月5日(水)の期間提供11:00〜13:00、13:30〜15:30、16:00〜18:00無休公式サイト
2021年11月02日解体しながら設計を進める多くの文豪を輩出し、大小の出版社が軒を連ねる東京・文京区。建築家の間田真矢さんが夫の央(あきら)さんとともに2度目の家づくりに選んだのは、古くから印刷・製本業が盛んなこの地に建つ、築33年、地上3階、地下1階の鉄筋コンクリート造の元印刷工場。今回は、既存の造りを活かしたリノベーションに挑戦した。「10年ほど前に新築した最初の家は、子育てをするには居住スペースが狭かったため、子どもが生まれたことを機に転居を考えました。自然豊かで子どもの教育にも適した場所を探し、出会ったのがこの物件です。最初は暗くて住みづらそうかなと思いましたが、アレンジ次第で面白いものになるのではないかと思ったのです」。仕事でリノベーションを手掛けていた経験から、解体してみなければわからない点が多いことを知っていた真矢さん。「まずは壊してから考えようと思いました」と。ラーメン構造だったため、間仕切り壁を取りはらい、天井板や壁紙などをはがし、解体を進めながら、設計を行っていったという。3階のLDKは、壁を撤去してワンルームにした明るい空間。大きな開口部(正面)の下には鏡を設置し、より広く見える仕掛けも。出窓を活かした造作のソファに合わせて、ダイニングテーブルをオーダー。天井のコンクリートを一部カットし、トップライトを設置。アンティークのハシゴを上って屋上へ。キッチンには、パーテイションの役割も兼ねたオープンな食器棚を造作。外壁のシルバーのタイルとグリーンのコントラストが美しい。「既存の左官仕上げを取ってみると、新築当初の光沢のあるタイルが現れて、これは使えると思い、磨いて使用しています」と真矢さん。主に模型づくりなど作業場として使用する1階のアトリエ。躯体現しの天井は、配管を整理した“見せる配管”がアクセント。RC階段の鉄筋を活かした“緑の階段”間田邸は、地階と1階が真矢さんと央さんが主宰する設計事務所のアトリエ、2階、3階が住居スペースとなっている。住宅密集地に建つため、向かい側の住人と視線が合わないよう、家族が集まるLDKは3階に配置。現在は、光に包まれた明るい空間に仕上がっているが、当初は、隣家が迫っているため、どこから光を取り入れるかが大きなテーマだったという。「採光のために、階段室を解体して吹き抜けを造ることが効率的と考えました。はじめは、RCの階段をすべて撤去する予定でしたが、解体している途中で階段内部の鉄筋だけが残っている状態を偶然に見たのです。こんなにきれいに残っているなら、これを活かさない手はないと思いました。緑を取り入れたかったので、もともと興味のあった遺跡をイメージして鉄筋に植物を絡ませていき、“緑の階段”を作り上げました」。偶然の遭遇と斬新な発想から生まれた“緑の階段”。光をもたらすだけでなく、オブジェのような存在感も放っている。地階から塔屋までの5層を貫く吹き抜けの上部に、新たにトップライトを設置。たっぷりの陽光が入り、空気も循環するため、植物もよく育つという。「どんどん伸びる植物を見るのは楽しいですね。家の中で季節を感じられるのがよいです」。3階のキッチン。“緑の階段”を間近で見られる特等席。塔屋の上部につけたトップライトからたっぷりの日差しが入り、とても明るい。コンクリートの躯体を現しにしたLDK。木製の窓枠や家具、グリーンが程よく温かみをプラスしている。元は階段室だった場所を取り壊し、鉄筋のみ残した。「昔の建物の痕跡を残したかったこともあります」と真矢さん。塔屋までの吹き抜けを地下1階から見上げる。上部にトップライトを設置。キッチンに置かれたアイランドカウンターは、使い勝手を考えて真矢さんが設計したもの。キャスターを付けて移動自在にしたため重宝。コンパクトですっきりとしたキッチンは『SieMatic』。洗濯機(右奥)も一緒に設置し、水回りを集中させた。2階は寝室とサニタリールーム。『DURAVIT』の洗面の奥にトイレ、バスルームを配置。上部はロフトになっていて、娘さん(6歳)の遊び場としても活用。子ども部屋から“緑の階段”を見る。窓の奥に外が広がっているような錯覚も。新設した階段を3階から見下ろす。間田邸には、ケニアや北欧などを旅した際に購入した動物のオブジェがアクセントに使われている。木製のキリンは望月勤氏の作品。ワンルームを素材でゾーニングコンクリートの躯体を現しにした天井や壁、開口が印象的な間田邸。「あえてコンクリートのギザギザしたところを残し、きれいにしすぎないようにしました」と真矢さん。現場に通いつめ、職人さんに細かく指示を出して削っていったと話す。“緑の階段”に加え、コンクリートの天井をカットして造ったトップライトからもたっぷりの光が降り注ぐ。下に置かれたエバーフレッシュの葉が青々と育ち、まるで屋外のよう。新設した階段側の壁には漆喰を塗り、床にはレンガタイルを採用して屋外の雰囲気を盛り上げている。一方、LDKや寝室が配置された側は、フローリングの床に、ヒノキ合板を使用した壁など木をふんだんに使い、ゆったりとくつろげることを意識した。床材と同素材の大きなプランターに植えたグリーンもゾーニングに一役買っている。住まいながら、光の加減を見て、隅々まで光が入るよう床を削ったり、最近では、地下のアトリエから1階に上がる階段を作製したりと、今もなお続くリノベーション。「必要なものをその都度手を加えられる自由さが楽しいですね」とリノベーションの魅力を語る真矢さん。荒々しさと繊細さが同居した家は、真矢さんの自由な発想でまだまだ進化しそうだ。階段側はレンガタイルの床、リビング側はフローリングにし、ゆるやかにゾーニング。現在は、屋上に続く階段を考え中とのこと。2階の床も素材を替えることで、室内と半屋外空間との異なる雰囲気を演出。ヒノキ合板の壁でぬくもり感を演出。各階のベランダにもグリーンを添えて。設計を中心に行う地下のアトリエ。印刷物の搬出入用の穴を利用して設置した階段は、真矢さんが研究中の“デジタルファブリケーション”技術を用いて作製した。右奥にも階段があり、1階と地階の行き来には回遊性ができ、便利になったとのこと。地階から3階まで吹き抜けでつながっているため、声がよく通り、安心感もある。1階と2階をつなぐ既設の階段は、黒いモルタルを流し込んだ。ここで靴を脱ぎ、2階、3階の住居スペースへ。間田邸設計MAMM DESIGN一級建築士事務所所在地東京都文京区構造RC造規模地上3階、地下1階延床面積143.15㎡
2021年10月18日ハロウィン仕様になったロンドンバス(イメージ)人目を気にせず楽しむことができるハロウィンクルージングハロウィン仕様になったロンドンバスの入り口では、狼がゲストを出迎えてくれます。車内は、蜘蛛の巣が張り巡らされていたり、いたるところに、ガイコツやジャックオランタンが置いてあり、ハロウィンムードを盛り上げます。同社では、「バスに乗る際は、好きなお菓子を持って、ぜひ仮装をして搭乗しましょう」とハロウィンクルージングの楽しみ方を紹介しています。コロナ対策について・通常の乗車定員の50%以下となる上限14名様まで。・運行開始前には、バス車内の除菌・清掃を徹底。・ゲストは乗車前に、検温、マスク着用、アルコール消毒の徹底。・バス内には消毒液を常備。・スタッフをはじめ、乗務員全員のマスク着用を遵守。・走行中は全ての窓を開放し空気の入れ替えを図る。ハロウィンバスクルージングアップスター(マイナビ子育て編集部)
2021年10月07日大看板から花形、若手まで賑やかな顔ぶれが揃い妍を競う10月の歌舞伎座。演目も、洒落た歌舞伎舞踊に時代狂言、抱腹絶倒の世話狂言と、バランスよく贅沢な狂言建てとなっている。第一部一、天竺徳兵衛新噺小平次外伝御家追放となった小平次は女房のおとわと故郷の小幡で暮らしていた。ところが小平次が留守の間におとわは馬士の多九郎と不義密通を。ある日、多九郎は邪魔になった小平次を殺そうと毒薬を手に入れる。三代猿之助四十八撰の内の一つで、実在の人物天竺徳兵衛を描いた物語に四世鶴屋南北『彩入御伽草子』の小平次の怪談を取り入れた歌舞伎らしい荒唐無稽さ溢れる一本だ。今回は小平次の物語に焦点をあて、早替り、幽霊の仕掛けを盛り込んでスピーディーに展開していく。二、俄獅子多くの人々で賑わう江戸の吉原の様子を描いた長唄舞踊だ。洒落た歌詞に合わせ、粋でいなせな鳶頭に華やかな芸者が登場。芸者や太鼓持ちが仮装をし踊りながら練り歩いた、吉原の三大行事のひとつ「吉原俄」を思わせる。江戸の廓の風情と獅子物の面白さを味わいたい。第二部一、時平の七笑平安時代。左大臣の藤原時平は謀反の疑いをかけられた右大臣の菅原道真をかばうが、ついに道真謀反の証拠が。道真は時平に天皇の守護を頼み去っていくが、ひとりになった途端時平は、こらえきれずに笑い出し……。『菅原伝授手習鑑』でも敵役として描かれる藤原時平が、ここでは前半いかにも善人といった様子で登場する。ひとり肩をふるわせてさまざまな笑いを見せる場面がみどころのひとつとなる。二、太刀盗人田舎者の万兵衛から、黄金造りの太刀を盗むすっぱの九郎兵衛。万兵衛が騒ぎ立てるが、太刀は自分のものだと言い合う。本当の持ち主を見極めるため問答に。九郎兵衛は先に問に答える万兵衛の様子をこっそり盗み聞きするのだが……。「松羽目物」のひとつで、田舎者の万兵衛とスリの九郎兵衛のふたりが一拍ずつ遅れて踊る趣向にワクワクさせられる。第三部一、松竹梅湯島掛額本郷駒込の吉祥院へ、「紅長(べんちょう)」の名で知られる紅屋長兵衛たちが木曽の軍勢から逃れてくる。一方八百屋お七は小姓吉三郎との叶わぬ恋を嘆いている。紅長はお七をつけ狙う源範頼の家来からお七を匿うため欄間へ隠してやる。だが雪の夜、吉三郎に会いたい一心で、お七は火の見櫓へ上り木戸を開けさせるために鐘を叩く。紅長は、かけると身体がぐにゃぐにゃになる“お土砂”を使ってお七の恋を助ける。この「吉祥院お土砂の場」に抱腹絶倒だ。「火の見櫓の場」ではお七が「人形振り」で吉三郎への思いの丈を表現する。二、喜撰桜満開の京都へ現れた喜撰法師。法師は茶汲み女お梶に見とれ二人のクドキに。ほろ酔い気分の喜撰は迎えにやってきた大勢の所化たちと賑やかに踊り庵に帰っていく。『六歌仙容彩』は天保2(1831)年初演の変化舞踊。なかでも「喜撰」は、桜の枝を錫杖に見立ててのチョボクレや住吉踊りなど、洒脱で軽やかさが人気の舞踊だ。文:五十川晶子『十月大歌舞伎』2021年10月2日(土)~2021年10月27日(水)会場:東京・歌舞伎座
2021年10月02日土地に出会う前から仮の図面を作成バイクや釣り、キャンプ、サーフィン…と多彩な趣味を持つ、デザインユニット『トネリコ』の君塚賢さん。都内有数の広さを持つ公園を有した住宅街でありながら、幹線道路や高速道路のインターチェンジも近い利便性に富んだ世田谷の地に、昨年自邸を建てた。「十数年前からこの近くの中古マンションに住んでいました。そのときどきの生活スタイルに合わせて3回リノベーションして暮らしていましたが、子どもが大きくなったこともあり移ることに。僕は外遊びが好きなので、山や川、海へと車で出かけるのに便利なこの辺りから離れたくなかったのです。最初はマンションを探していましたが、高騰していてなかなか良い物件がなくて。むしろ土地のほうがそれほど上がっていなかったため、戸建てを考え始めたんです。希望の条件を盛り込んで戸建てを建てたらどのくらいの敷地面積が必要か、“仮の図面”を描いてみることで、30坪はないと住みたい家は厳しいということがわかりました」。偶然出会ったというこの土地は、準防火地域の角地。通常この辺りは、建蔽率50%、容積率100%だが、耐火建築物を建てることで準防火地域と角地の緩和措置を併用して建蔽率は20%プラスされた。「ここの敷地面積は25坪ほどですが、建蔽率が70%建てられることがわかり、仮の図面で考えていたことが実現できるのではないかと思ったのです。勝手に現調したもので再度図面を引いてみて、“これははまる”と確信し、購入を決めました」。東南の角地に建つ。出入口を2方向使用できることも購入の決め手に。「玄関とガレージの場所を分けられなければ、マンションのほうが良いと思っていました」(賢さん)。板塀の内側には、四季を意識できるジューンベリーの木を中心に考えられた前庭が広がる。賢さんの愛車『ゲレンデヴァーゲン』の車高に合わせてガレージを設計。ダイニング・キッチンの下に位置する。ガレージの奥は賢さんの“秘密基地”。趣味のバイクやサーフボードのお手入れ、キャンプの準備など休日はここで過ごすことが多いそう。室内から続く浮造り仕上げの天井が贅沢。空間を立体的に。巧みなフロア構成限られた敷地を有効活用するため、スキップフロアを採用。エントランスを入るとまず200mm下がり、寝室はさらに400mm下がっている。この合計600mmの段差は、寝室の上に位置する2階のリビングの天井高2800mmをキープするため。また、ガレージの上に位置するダイニングがリビングより800mm高いのは、賢さんの愛車が収まるガレージの高さから導かれたものだ。さらに、子ども部屋は、ダイニングから続く廊下から400mm下がる。下に位置する1階の洗面室やバスルームに高い天井は不要のため、その分コンパクトな子ども部屋の天井高を確保している。「空間を立体的にとらえ、面積ではなく体積で考えていきました。それぞれの空間が心地よく感じられるよう天井高や広さを設定。さらに、リビングやダイニング、子ども部屋など各部屋での行動や目線の動きを想像し、光の入り方や風の抜け、借景を取り込んでいます」。動線の先には窓を設け、目線が抜けるように設計した。また、床のフローリングに使用した浮造り仕上げの栗の木を壁や天井(1階)にも採用し、連続性をもたせた。ボリュームの異なる高低差で変化をつけ、段差を利用した開口で奥行を出すなど、細部まで計算され尽くした空間は、体感的な広さを実現している。天井高を確保するため、リビングはダイニングより低めに設定。ダイニングの下がガレージ。元気に育っている“バキラ”は、賢さんが独身時代に小さなポットで購入したもの。「人が集まるところが好きみたいなので(笑)、リビングに置いています」。板塀に囲まれた前庭に面した寝室は、玄関から600mm掘り下げた。緑に癒される落ち着いた空間に。「街と一拍置きたかった」と、板塀内に前庭やベンチを設けた。ベンチは、玄関の外部から内部へとつながり、視線も通す。寝室を掘り下げたことで生まれた上部の段差を開口にし、光と視線の抜けを取り入れた。奥のガレージに続く部分はガラスにし、奥行を演出。足触りのよい浮造り仕上げの栗の木を床だけでなく、壁や天井にも採用。経年変化が楽しめるのも魅力。前庭へと抜けを造ったバスルーム。趣のある檜の風呂蓋はふるさと納税の返礼品で、オーダーメイドしたもの。バスルームを使用していても洗面台が使えるように、トイレ側(奥)と、バスルーム側(手前)に2か所設けた。「外出時に着ていたものを一時的にかけられるオープンなクロークが欲しかった」と、玄関近くに設置。コロナ禍になり、手洗い場が重宝。人を招くことを前提に「人を招くことが好き」という君塚さん夫妻。コロナ禍による自粛生活前は、毎週末のように友人たちが集まっていたこともあり、新しい家もそれを前提に設計した。「キッチンは誰でも入りやすいよう開かれたものにしたくて、対面式を希望しました。レンジフードもあえて真ん中につけました」とは、妻の奈々子さん。キッチン側は200mm堀り下げ、カウンターに座る人と目線を合わせ、コミュニケーションを取りやすくした。また、「ビアガーデンをしたいという構想もありました」とは、賢さん。3階に広いテラスを造ることは戸建てを建てるうえで必須だったという。「この辺りは、歩いてくると家に囲まれていますが、3階のレベルになると奥の森の木へと視線が抜け、富士山も眺めることができます。この抜けの良さもこの土地を決めたポイントですね」(賢さん)。グリーンに囲まれた広々としたテラスには、飲食をする際の使い勝手を考えてシンクをつけた。板張りの塀で視線を遮っているため、周囲を気にせず楽しむことができる。「住み始めたのが昨年の4月で、最初の緊急事態宣言が出たときでした。そのため、なかなか人を呼べず、まだ本領発揮していません。楽しみは取っておこうと思います(笑)」(奈々子さん)。造作のキッチンカウンターは円形のダイニングテーブルと同様の人工大理石。「キッチンに立っていると全体が見渡せて気持ちいいです」と奈々子さん。目線の高さも合い、会話も弾む。『アルヴァ・アアルト』のスツールは奈々子さんのお気に入り。「これを置くことを前提にカウンターを造作しました」。シンクは下げて手元を隠した。『無印良品』のバスケットを入れることを想定してデザインした収納。普段は見せたくない電子レンジなどは引き戸で隠すことができる。3階へと続く、キャンチレバーのミニマルな階段。階段を昇っているとトップライトから空に視線が抜け、まるで空に向かっているよう。トップライトからたっぷりの光が降り注ぐ3階。グラフィックデザイナーの奈々子さんの仕事場所でもある。全開できる扉の奥が広々としたテラス。板塀に囲まれた、緑豊富な心地よいテラス。「ビアガーデンをする日が待ち遠しいです」と賢さん。「家族でコミュニケーションを取る場」というリビングにはテレビはなく、エタノールの暖炉がさりげなく置かれている。バックの白い壁にプロジェクターで映画を映し出し、家族で鑑賞することもある。大らかに暮らせる自在空間造作のソファが置かれたリビングから数段上がった子ども部屋の前の廊下は、通常の廊下よりも広めにとった多目的なスペース。「子ども部屋をミニマムにしているため、子どもたちにとってはここが第2の部屋です。机代わりにして本を広げたり、腰掛けて読書したり。壁にプロジェクターで映し出した映画を観る時には、ソファのクッションを取り外してゴロンと寝転がったりも。自由に過ごしていますね」(賢さん)ダイニングに置かれたアームチェアは、『トネリコ』がアーティゾン美術館(東京都中央区)のためにデザインしたもの。賢さんの師であるデザイナーの内田繁氏の椅子をオマージュしたものであり、座り心地も抜群である。ここに座って見上げると、吹き抜けを介して3階フロアのトップライトから空へと視線が抜け、開放感に包まれる。「一度、スタッフの方たちがいらしたとき、ソファや椅子だけでなく、階段や段差などいろいろなところに座っていたのが面白かったですね」と奈々子さん。思い思いに過ごせる場所がそこここにあり、それぞれ見える景色も変わる君塚邸は、自由度が高く、暮らしの楽しみを運んでくれる。「また数年経つと状況が変わるかもしれませんが、僕ら家族の今の生活では、戸建てのこの状態がベストです。今ではマンションは考えられませんね。素材の経年変化とともに生活の変化を楽しみ、そのときどきのベストを考えながら暮らしていきたいですね」(賢さん)。3階から2階を見下ろす。スキップフロアの楽しい構成がよくわかる。階段の手すりとアームチェアの脚とは同じ太さにし、統一感をもたらしている。リビングの窓からは、前庭から伸びたジューンベリーの樹が楽しめる。ユニークな掛け時計は、イタリアの巨匠・ガエタノ・ペッシェの作品。丸太のテーブルは『トネリコ』の米谷ひろし氏から譲り受けたもの。廊下より400mm下げた子ども部屋。左側が中2の娘さん、右側が小5の息子さんの部屋。それぞれ好きな色でベッドをペインティングした。真ん中の壁は簡単に外せるため、いずれは一部屋にすることも可能。『トネリコ』の代表作、フロアランプ『MEMENTO』。光を灯すと、空間全体に光のアートが拡散される。コンセントは表に出ないよう工夫して設計。ここでは造作ソファの中に設置し、右側のスピーカーともつないでいる。スマホ立ても『トネリコ』のオリジナル。調光スイッチも隠して設置。子どもたちがよく見るという給食メニューや学校行事等の書類は扉の中に貼り、表は常にすっきり。
2021年08月23日街全体を暮らしの一部に建築家の西川日満里さん、坂爪佑丞さん、琴ちゃんが暮らす家は、西川日満里さんが共同主催するツバメアーキテクツと、設計事務所に勤務する坂爪佑丞さんの共同設計だ。琴ちゃんの誕生をきっかけに、2019年に竣工。「自邸を設計し、実際に住んでみて気づくことがたくさんありました。たとえば大きく開いたトップライトは、1年を通して暮らしてみることでその良さと難しさの両方を知ることができます」家は阿佐ヶ谷の賑やかな通りに面して建つ。「都市に住むと、徒歩圏内に暮らしに必要な場所を持つことができます。週末は銭湯に行って広々としたお風呂を楽しんだり、図書館を利用したり、遊びに来た友人とすぐ近くの料理店へ足を運びます。家の外で生業が広がっているので、それらを利用し、共存しながら暮らしたいと思いました」リビングから見上げる窓の外に、テラスに植栽した緑が広がる。吹き抜けの最上階の天窓から差し込む時間とともに変化する光が、様々な表情を加える。リビングの床は明るい色のタイルカーペット。床暖房で冬は暖かく、床に座って過ごすことが多いそう。「小さな子どもがいる家で白のカーペットはメンテナンスが心配でしたが、部分的に剥がして洗濯ができるため問題なく使えています」ダイニングテーブルの上のアートの作家さんは……、なんと、家の壁を塗った左官屋さん。「目地をパテで塗りつぶしてから仕上げの塗装をするのですが、下地の段階で止めてもらいました」「床に置いたエチオピアのコーヒーテーブルは把手がついていて移動させるのも簡単なので重宝しています」。天井と壁は同じ素材だが、天井だけツヤのある塗料を使い、光の反射を楽しんでいる。「なにか楽器を弾けるようになりたいと思い立ち、最近ピアノを始めました」と佑丞さん。両サイドにお気に入りのアートを飾る。「ラワン材の壁は、ビスが効くため好きな場所に絵を飾ることができます」モロッコのテーブル、李朝時代の脚付きテーブル、アフリカの民芸家具と、様々な国、違った時代の家具をチョイス。家のあちこちに居場所を作る「都市部の狭小地ですが家に“庭をつくりたい”と考えて、まずその庭の場所をどこに作るか考えました。生まれ育った家や、1つ前に住んでいた賃貸のアパートにも植栽を楽しめるテラスがあり、そこで過ごす時間がとても気持ちがよかったので、新しい家にも季節を感じられる庭があるといいなと思いました」決まったのがリビングからも寝室からも庭の緑を楽しめる場所。リビングからは樹々を見上げて木漏れ日を楽しみ、すぐ横の小部屋は樹々の成長を間近で見守ることができる。寝室の横の本に囲まれた小さな空間は、階下の家族の存在を感じながら、ひとりだけの時間を作れるとっておきのスペース。ピアノを弾いたり、テラスの緑の手入れをしたりと、様々なことをしながら過ごせる場所があることで、小さいながらも豊かな時間を過ごすことができる。「簡単に動かせて多目的に使える家具を多く使い、住みながら生活スタイルを整えることを楽しんでいます。動物の巣作りの感覚です。まず大きなストラクチャーを作り、その後に小さな居場所を作っていきました」テラスの横の部屋は、将来的に琴ちゃんのお部屋になるかも。窓の外の緑をすぐ近くで楽しめる特等席。本を読みながら、ゆったりとした時間を過ごす。リビングと耐力壁に隙間を開けることで、広がりを感じられる。本は一箇所に集めるのではなく、家のそこここで手に取れるようにしている。階段の吹き抜けを通して、一階まで光が落ちる。夏はトップライトに簾をかけ、木漏れ日のような光を楽しんでいる。階段はグレーにグリーンを混ぜ、自然界にある色に近づけた。寝室の横の小さなスペースは、周囲を本に囲まれたお籠もり感抜群の場所。椅子に座って視線を上げると、寝室の窓から空が見えて気持ちいい。それぞれの窓に機能と役割を分担開口は、いろいろな風景を楽しみ、様々な役割を持たせて作られている。「レマン湖のほとりに立つコルビュジエが母親に贈った小さな家は、フレーミングした窓を作り風景を切り取ることで湖の美しさを際立たせていました。この家は雑居ビルと住宅が入り混じる雑多な地域に建っていることもあり、慎重に開口部の位置を調整し、それぞれから見える風景を考えました」リビングの棚下に開いた窓からは、吹き抜ける風と共に、通りの緑や行き交う人を眺めることができる。テラスに面した窓は庭を楽しみ、道路に面した窓は高い位置に作ることで視線を遮り、流れる雲を眺めることができる。「模型で検討しても、実際の空間とはずれが必ずあります。現場に入ってからも窓の位置を微調整していました」リビングから50cm下げた位置にあるキッチンは、にじり口から中に入っていくような感覚。天井が低く、籠もる感じが心地よい。タイルは光を反射するものを選び、横の窓は住宅地の奥まで見通せる場所を狙って開けている。リビングの棚の下に開けた小窓から、賑やかな通りを眺める。階段の踊り場には、写真家の中村絵さんの台南で撮った作品を。「ガラスのように艶感のある仕上げにしていただき、台南の街に開いた窓のように楽しんでいます」「寝室の窓から外を見ると、偶然なのか赤い瓦屋根やピンクの壁の家が多く立ち並んでいました。その色に合わせて、透け感のある淡いピンクのカーテンを選びました」右の絵は住宅全体を使って個展を開いた奥誠之さんの作品。「1階をアトリエとして設え1ヶ月ほど滞在しながら実際に絵を描いていただき、展示期間中は作品を部屋に飾って、ご近所の方含めたくさんの方に見ていただきました。この作品はこどもたちが囲むテーブルのようにも、池のようにも、様々な風景に見えるところが好きです」1階にはコミュニティを育むスペースを1階の通りに面した部屋は街の一部となり、ギャラリーとして使ったり、喫茶店を開いたり、いろいろな住み方を楽しめるよう考えられている。同時に夫婦それぞれの仕事場の延長として使ったり、将来的にはこどものための部屋として活用することも想定している。「阿佐ヶ谷は外から訪れる街というよりも、そこに住む人が日常的に街で過ごす比率が高い街だと思います。地域の人が協力して街の雰囲気をつくっていこうとする意識があり、1Fをオープンにすることでこの家もその輪の中に参加できるとよいですね」通りに面した1階の部屋で今年3月に開催された奥誠之さんの個展「小さな部屋に絵具を渡す」。琴ちゃんも一緒に絵を描いた。©Yurika Kono住宅の中に奥誠之さんの絵を飾り鑑賞する試み。©Naohiro Tsutsuguchi1階の通りに面した部屋では、イベントを開いたり、打ち合わせをしたりと多目的に使っている。1階は玄関とバスルームが、同じ素材で連続する。大理石のモザイクタイルを使ったバスルーム。「エストニアで宿泊した古民家の石に囲まれた水回りがとても気に入って、そこをイメージして造りました」。琴ちゃんがお風呂で遊んでいる間、洗面台の横のスペースで仕事をすることもあるそう。通りに面した1階の窓はショーウィンドウのような役割を持たせている。季節の花を飾り、道行く人の目を楽しませている。外壁材は経年変化する素材を採用。1階から3階までのスキップフロア。2.5階に設けたテラスの緑がリビングと寝室の3層に心地よい視覚効果をもたらす。窓に当たった風が家の中を周るシカケになっている。テラスの下が回廊式のキッチン。その下の1階が洗面バスルーム。画像提供/ツバメアーキテクツ・坂爪佑丞坂爪邸設計ツバメアーキテクツ+坂爪佑丞 所在地東京都杉並区構造木造規模地上3階 延床面積73㎡
2021年08月09日初夏の訪れを目前に、古典歌舞伎から新たに上演される作品、時代ものから世話物、舞踊劇と、色とりどりの狂言建ての歌舞伎座。今月も三部制となっている。第一部の一幕目は『御摂勧進帳』。兄頼朝と不和になり、都を落ち行く源義経は、武蔵坊弁慶らとともに山伏に姿を変えて奥州平泉を目指す。一行は安宅の関で関守の富樫左衛門と斎藤次祐家らの詮議を受けるが、弁慶の忠義心に心打たれた富樫は義経一行と見破りながらも通過を許す。だが斎藤次の疑いは晴れないままだ。さて一行はどうなるのか。弁慶が番卒の首を次々と天水桶に投げ込み、金剛杖で芋を洗うような演技から、通称「芋洗い勧進帳」とも呼ばれる。江戸歌舞伎の気分にあふれた一幕。もう一幕は『夕顔棚』。田舎の百姓家。旧盆の夕暮れ、軒先には美しい夕顔の花が咲いている。湯上がりの夕涼みを楽しむ爺と婆とふたりで酒を酌み交わしていると、盆踊りの唄が聞こえてくる。実は盆踊りが催されるのは久しぶりのこと。その唄に耳を傾けるうち、ふたりは昔を思い出す。昭和26(1951)年に歌舞伎座で初演された清元の舞踊。厳しい状況を生きる現代の私たちに優しく語りかける一幕。第二部は『桜姫東文章』下の巻。36年ぶりとなる人気の配役で大きな話題となった4月の「上の巻」に続き、「下の巻」が上演される。『東海道四谷怪談』でおなじみの四世鶴屋南北が得意とする、退廃的で残酷な美の世界を堪能したい。桜姫の悪婆とお姫様の言葉が入り混じった台詞も聞きどころだ。桜姫への執念を抱き続ける清玄は、元弟子だった残月と、元は桜姫の局の長浦に殺されてしまう。後始末をしたのは墓穴掘りの権助。ひょんなことから女郎として売りに出された桜姫と再会するが……。運命と愛欲に翻弄される3人の運命は?第三部の一幕目は『京人形』。日光東照宮の眠り猫の作者として有名な左甚五郎を主人公にした舞踊劇だ。京の都で見初めた小車太夫のことが忘れられない彫工の名人・左甚五郎は、太夫に生き写しの人形を彫る。出来上がった人形相手に酒宴を始めると不思議なことに人形が動き出す。だがその仕草は男性そのもので……。前半は人形の精が男性の仕草と色っぽい傾城を踊り分け、後半は甚五郎が大工道具を用いたユニークな立廻りを見せる。二幕目は『日蓮』。戦乱と天災が相次いだ鎌倉時代。夜更けの比叡山では、古いお堂の前に修行僧たちが集まっている。蓮長は飲まず食わずで十日間こもり続け、ついに読経の声も途絶えてしまった。成弁がその身を案じてお堂の中へと踏み込んでみると……。強い信念によって蓮長から名を改めた日蓮。これまでも日蓮を描いた歌舞伎作品はあったが、今回日蓮聖人降誕八百年を記念して作られ新たに上演される。文:五十川晶子『六月大歌舞伎』演目【第一部】11:00開演一、『御摂勧進帳 加賀国安宅の関の場』二、『夕顔棚』【第二部】14:10開演『桜姫東文章 下の巻』【第三部】18:00開演一、『銘作左小刀 京人形』二、日蓮聖人降誕八百年記念『日蓮─愛を知る鬼(ひと)─』※『日蓮-愛を知る鬼(ひと)-』の鬼の正式表記は角なし2021年6月3日(木)~2021年6月28日(月)会場:東京・歌舞伎座
2021年06月03日※写真はイメージです年金は少ないし、コロナだし、先が見えなくて不安……。そんな思いを見透かされ、すすめられるまま外貨建て保険につぎ込み、なけなしの老後資産を失ってしまうシニアが後を絶たない。苦情とセールストークの中身を掘り下げると、意外な落とし穴が見えてきた!「5年前、うちの母が、銀行のすすめでオーストラリアドル建ての生命保険の契約をしたんです。“あの銀行員にすすめられて損をしたことがないから”って。ところが為替相場は下がり続け、1000万円預けたのに現在の価値は約半分に。契約時、母は65歳だったんですが、高齢者にそんなリスキーな商品をすすめるなんてありえませんよね!?」そう憤慨するのは週刊女性編集部のA。このようにリスクをきちんと説明しないまま外貨建ての生命保険を販売する金融機関のやり方に、多くの怒りの声が上がっている。■相談件数が600件以上も国民生活センターによると、外貨建て生命保険に関して全国から寄せられる相談・苦情は、2014年は年間144件だったが、’19年は668件と、わずか5年で4倍以上に膨れ上がった。この事態を金融庁も問題視。昨年2月には主要銀行に対し、「適切な(顧客の)募集が行えないのであれば、外貨建保険の販売を行うべきでない」と、厳しい見解を文書で公表した。金融庁の指摘を受けた業界の自主規制などで’20年の相談件数は422件に減ったが、今なおこうしたトラブルが後を絶たない。■預貯金感覚は禁物!実際の相談例としては次のようなものがある。「定期預金として自分のお金1000万円と、妻のお金600万円を預けたつもりだった。最近になって書類をよく見たら、外貨建て生命保険に加入していることになっていた。気づけば夫婦で200万円の損失に」(80代男性)「80代の父が契約者となっている1000万円一括払いの外貨建て生命保険の証券が届いた。父は“保険に入ったつもりはない”と言うが、保険会社は“契約は成立している”として解約に応じない」特に目立つのが、なじみの銀行員にすすめられて外貨建て生命保険に大金をつぎ込んでしまうケース。国民生活センター相談情報部の神辺寛之さんが指摘する。「定期預金が満期になった、退職金を受け取ったなどのタイミングで担当者に外貨建て生命保険をすすめられると、長く付き合っている相手なので信頼し、安心して契約してしまうようです」預貯金感覚で契約してしまい、あとで資産価値が目減りしていることに気づいてあわてる……というわけだ。「相談件数の半分近くが70代以上の高齢者で、しかも平均契約金額が1000万円前後と高額です。高齢者に十分な説明のないまま額面割れリスクのある商品を売るなど、消費者のニーズに合った提案がなされていないケースもみられます」(神辺さん)■高齢者が狙われる理由高齢者が狙われやすい理由について、かつては保険の営業マンとして活躍し、現在は『オフィス・バトン保険相談室』で消費者の相談に応じる後田亨さんは、こう話す。「若い人より高齢者のほうがお金を持っているし、セールストークを聞くだけの時間もあります。また、金融商品の中身を調べず、担当者の好感度で契約を決めてしまう人が多いからでしょうね」そもそも外貨建て生命保険とは、米ドルなど、外国の通貨で保険料の支払いや保険金の受け取りを行う生命保険のこと。現在、日本円の普通預金金利は0・001%。銀行に100万円を1年預けても利息(税引き前)はたったの10円。年金も少ないし、これからの生活を考えると、不安でたまらない。なんとか有利にお金を増やす方法はないものか……。そんな高齢者の心理をつく形で外貨建て生命保険が販売されているのだ。■セールスマンは嘘をつかない!外貨建て生命保険をすすめる際のセールストークとその裏事情について、後田さんに解説してもらった。「営業マンは、嘘はつかないんです。ただ、正しい知識を持っていない人もいるし、お客さまが聞きたいことだけ話すほうが成約に至りやすい」例えば─。“日本の預貯金より高い利率の外国債券で運用されます。インフレに備えられますよ”。→実は、債券の利率が高いということは、投資対象の信用度が低いということ。ハイリターンをうたうものはハイリスクで、将来価値が大きく目減りする可能性がある。“外貨ベースで元本保証します”。→為替相場でその通貨に対して円高になれば、円に換算すると損することに。「こうした為替リスクなどをきちんと理解したうえで海外の金融商品に投資するならかまいません。ただ、どうせ海外の金融商品に投資するなら、保険ではなく投資信託を選んだほうがいい」(後田さん)というのも、外貨建て保険の場合、手数料(保険会社や販売員の取り分)があまりにも大きいから。後田さんによれば、販売手数料だけで一時払い契約では3~7%、月払いだと初年度は年間保険料の数10%もかかるという。「手数料率7%の一時払いだと、保険料を1000万円払ったら930万円からの運用です。20年間の積み立てで初年度の手数料率が50%の場合、それだけで毎年2・5%の費用が引かれる計算です。すると2・5%の利率でも成果はゼロ。有利なはずがありません。投資信託なら手数料が0・5%未満のものがたくさんありますよ」業界では苦情の増加を踏まえ、外貨建て保険を販売する金融機関の職員向けの販売資格を創設、資格取得を義務づける方針だが、「根本的な解決につながるか疑わしい」と後田さんは否定的にみる。■保険や投資で後悔しない魔法のキーワード外貨建て生保をはじめ貯蓄型の保険をすすめられたとき後悔しないため、営業マンや窓口の担当者にするべき質問があるという。「まず“1年目の解約返戻率はいくらですか”と聞く。低いほど手数料が取られているということです。ダメ押しで“会社とあなたの取り分はいくらですか”と聞いてみてもいいですね」(後田さん)国民生活センターの神辺さんは、トラブルを防ぐため、ひとりで契約を決めないようにすることをすすめる。「説明をしっかり聞いて、さらに“家族に相談します”といったんクールダウンする時間を設けてください。家族に相談しづらい場合は、契約前に相談を。電話で消費者ホットライン“188(いやや)番”にかければ、最寄りの消費生活センターにつながり、相談することができます」すでに親や自分が外貨建て生命保険に加入してしまい、後悔している場合は、どうしたらいいのだろう。■すぐに“188番”へ相談!「すぐに188に電話して、相談してください。外貨建て生命保険のほとんどは、契約して8日間はクーリングオフ(無条件契約解除)でき、契約成立後も勧誘方法に問題があれば、契約取り消しの検討もできます。ADR(裁判外紛争解決手続)などの検討も可能です」(神辺さん)後田さんは「クーリングオフができない場合、よほど悪質なケースでない限り、お金を取り戻すのは困難です」とバッサリ。「豪ドル相場で激減した母の資産、どうしよう……」と肩を落とす編集Aに、消費生活センターなどに相談しても解決できない場合はどうすればいいのか教えてもらった。「運用成績がよさそうならそのまま持っていてもいいでしょうが、もともとお金が増えにくい契約の場合、解約するほうがいいと思います。そして、そんな商品をすすめてきた営業マンとは縁を切り、自分で理解できない商品には手を出さないことです」〈取材・文/鷺島鈴香〉
2021年05月16日現在、6歳と3歳のやんちゃな男の子2人を育てています。先日、3階建ての戸建を建て、引っ越しました。3階建てに住むのは私も夫も初めてです。子どもたちと快適に住むことを考え、ハウスメーカーさんにいろいろ調整していただきました。お願いしてよかった!と思った施工の体験談をご紹介します。 とにかく転落防止!3階建ての家を建てるにあたり、一番心配だったのは子どもの窓からの転落です。特にわが家は言っても聞かない男の子2人……。お友だちも元気な子が多いので、ふざけて3階の窓から転落事故なんていう事態は絶対に避けたいです。言い聞かせるだけではなく、物理的にも身を乗り出せないように窓の高さは110cmほどにしてもらいました。 「あんまり位置が高いと違和感があるかな」とも思いましたが、完成するとかえって陽の光が上から差し込むのでよかったです。また、ベランダに設置するエアコンの室外機の位置も子どもが乗って落ちないように、フェンス側から室内側に変えてもらいました。 電気は自動点灯のものを電気はできるだけ自動点灯・消灯のものを設置することにしました。特に3階建ては階段も多くなるので、転落も怖いと思い階段はすべて自動点灯に。また、何度言っても消し忘れの多いトイレも自動点灯にしました。 引っ越し前はトイレから出てくるたびに「ちゃんと消した?」と確認していましたが、そのストレスからも解放されました。ただ、お友だちのお家に行ったときに、きちんと電気を消すように子どもたちに言い聞かせなければいけないと感じました。 家具・家電はそのままに新居を建てるにあたり、今まで使っていた家具・家電はどうしようか悩みましたが、すべて持っていくことにしました。子どもたちが生まれたときから使っているもので思い入れもあったのと、そのまま新居でも使ったほうが子どもたちも新しい環境に慣れるのが早いと思ったからです。 家具・家電のサイズをあらかじめ測り、ぴったり入るように家を設計してもらいました。そのため、デッドスペースも少なくなり、結果的に新しい家具・家電を買うこともなかったので、節約になってよかったです。 トイレの位置を失敗…唯一、失敗したと感じたのはトイレの設置位置です。わが家は1階に水回り。2階にリビング、3階は各部屋の間取りです。帰宅後にすぐに行けるように1階と、子どもが夜に行きやすい3階の2カ所に設置しました。 3歳の次男のトイトレも引っ越し前に済ませていたので、問題ないと思っていたのですが、次男はトイレが近いうえに怖がりで「ひとりで行きたくない!」とリビングから何度も各階へ行き来することに……。考えたら子どもたちも寝る前は1回だけトイレに行けばよかったので、3階ではなく滞在時間の長いリビングに設置すればよかったです。 「家は3回建てないと満足しない」と聞きますが、わが家の場合は今のところ快適に過ごすことができています。最初の数日間は階段の上り下りに慣れず筋肉痛になっていましたが、今ではすっかり慣れました。子どもたちも3階建てのおかげで体力が付きそうです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:竹内優実6歳と3歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2021年01月17日「より快適な毎日を、より多くの方々に」をビジョンとするスウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー イケアの日本法人イケア・ジャパン株式会社は、IKEA渋谷を2020年11月30日に開業します。IKEA渋谷は、6月に開業したIKEA原宿に続く、都心型店舗の2店舗目となります。イケアでは日本初の7階建て店舗にて、より多くのお客さまにお楽しみいただけるように、さらに充実した売場展開が特徴です。フロアごとに異なる豊富な都心暮らしのソリューションを発見しながら、従来のイケアストアのようなワクワク感をご体験いただける空間をデザインしました。また、IKEA渋谷では、シティショップ(都心型店舗)では初めて、おもちゃ&遊具売場も展開予定ですので、ご家族連れのお客さまにも、今まで以上にお楽しみいただけます。1階から6階の売り場は11月30日にオープン予定、7階のレストランフロアは、2021年春にオープン予定です。なお、お客さまには安心してお買い物を楽しんでいただけるように、政府のガイドラインに沿って新型コロナウイルスの感染予防対策を徹底して営業します。オープンを記念し、IKEA Familyメンバー限定で、11月27日、28日に、いち早くお買い物を楽しんでいただけるプレオープンを開催します。2日間限定のメンバー特別価格商品もご用意しております。プレオープンは事前予約された方のみご参加いただけます。IKEA Familyメンバー限定プレオープンの事前予約について11月10日までにお近くの店舗を「IKEA渋谷」と選択して入会されたIKEA Familyの皆さまに、後日プレオープン予約方法に関する情報をメールでお届けします(お近くの店舗を「IKEA渋谷」に登録変更された既存のIKEA Familyメンバーも対象)。IKEA Familyは入会費・年会費無料のイケアのメンバーシップクラブです。メンバー限定価格でお得にお買い物ができたり、入会時や誕生月にクーポンがもらえたりと、イケアをもっとお得に楽しめる特典がいっぱい。詳しくは、下記サイトをご覧ください。イケアは、デモクラティックデザインという考えに基づき、デザイン、機能性、サステナビリティ、高品質、低価格をすべて兼ね備えた製品を開発しています。この製品を用いたソリューションを通して、イケアは引き続き人と社会にポジティブな影響を与えたいと考えています。IKEA渋谷は、より多くの皆さまにとって身近な存在となり、より快適でサステナブルな暮らしへのインスピレーションを発信する新たなスポットとして、便利さとお求めやすさをお届けしていきます。*開業日やプレオープン日は、新型コロナウイルス等の状況により変更の可能性もございますのでご了承下さい。【IKEA渋谷の概略】名称 : IKEA渋谷所在地 : 東京都渋谷区宇田川町24-1高木ビルディング1階~7階交通 : JR山手線 渋谷駅 徒歩5分/京王井の頭線 神泉駅 徒歩11 分面積 : 地上1階~7階 計約4,800平方メートルマーケットマネジャー : ゼラ・バラン開業予定日 : 2020 年 11月30日企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月30日ぐるぐると回れる家があこがれ300㎡と広い敷地に立つ安達邸。もともとは奥さんの千紘さんの実家が立っていたこの土地で千紘さんのお父さんとの2世帯住宅を建てることになったのが4年前だった。家づくりに際し夫妻の間には「人が集まれる家」「古くなっていくのが面白い家」「かくれんぼができる家」などのイメージがあったという。設計を担当した建築家の岸本さんには、それらに加えて「子ども部屋を閉じた空間にしたくない」「敷地を生かした家にしたい」などの希望も伝えた。「トトロに出てくるサツキとメイの家みたいにぐるぐると回れる家があこがれだった」とも話す千紘さん。安達邸は階段を中心にしてぐるりとめぐるつくりになっている。トップライトから光の落ちるこの階段室の1階部分には階段を囲むようにお父さんの部屋と浴室などの水回り、そしてお父さんからのリクエストだった書庫がつくられている。そしてこの書庫は階段室の1階部分の壁ともなっている。2階から見る。3階に開けられた小窓を通して階段室の様子をうかがうことができる。階段室の1階部分の2つの壁が本棚になっている。書庫と子ども部屋「父からは最初にとにかく書庫をつくってほしいと。本が多いので最初は図書室のようなイメージだったんですが、本を中心として居場所をつくる提案をしていただいたのが面白かったですね」(千紘さん)。そして2階には、この書庫と同じように階段室に対して開かれた、いずれ子ども部屋となるスペースがつくられた。「2世帯住宅でよくやるんですが、この安達邸でも親世帯と子世帯をつなぐつなぎ目のところに子ども(孫)の居場所をつくりました」と岸本さん。またこの2階は「1階の延長であってほしかった」ともいう。「“2階に上がった”という感じにしないことを考え始めたときから階段の仕上げや造形、プロポーションを徹底的にスタディして、2階に至るまでは大地がそのまま延長・連続していくような、地形あるいは彫塑的な造形として扱っています」3階部分の壁に開けられた窓から見下ろす。将来子ども部屋になる2階部分はL型につくられている。2つにわけられるようスイッチも2カ所に付けられている。壁がなくオープンなつくりの子ども部屋から階段室を見る。2階から階段室を見る。3階に上がって扉を開けるとキッチンが正面に見える。キッチンと「こもり部屋」3階にあるキッチンは「はじめは“こもれるような感じにしたい”ってお願いしました」と千紘さん。キッチンに隣接して「こもり部屋」がつくられてこの“こもれる願望”がかなったため、実現したキッチンは完全にクローズな空間にはしなかったけれども、ひとりで集中して作業のできるスペースになったという。「完全に仕切られているわけではないので家族と話したりしながらでも料理をつくれるけれども、床が一段下がっていて白い鉄筋の棒と吊り棚で区切られた感覚もあるので集中して作業をすることができます」キッチンとダイニングスペース。キッチンでは冷蔵庫の収めどころがいつも問題になるが、安達邸では千紘さんの「こもり部屋」との仕切りとして機能しかつキッチンと隣りあわせにもかかわらずぐるりと迂回するために心理的な距離もつくっている。丸テーブルのところからキッチンを見る。天井は家形になりかつ壁との境目が柔らかくあいまいにされている。ベンチは丸テーブルのところからぐるりと手前側へとつくられている。テーブルを中心に多くの人が集まれるつくりだ。千紘さんのお気に入りの2畳ほどの「こもり部屋」からキッチンを見る。キッチンは周囲の床から13㎝下がっている。キッチン部分に立てられた白い鉄筋棒が透過性をもちつつ吊り棚とともに通路とキッチンとを仕切っている。居場所がいろいろある引っ越してきてから4カ月ほど。安達さんは3階のキッチン横から寝室のほうにまでL形にぐるりとめぐるようにつくられたベンチにいることが多いという。「日当たりに合わせてベンチの位置を移動してクッションがあれば寝転がれるというのもいいですね」。さらに「このベンチのほかにもこの家には座れる場所がすごくたくさんある。階段もそうですが居場所が厳密に決められているというのではなく、日の当たり具合だけでなく、季節や時間帯などによっても移動して、移動しながら自分のいいところを探していけるような感じになっている」と話す。お子さんが2階で遊んでいるときには階段をイスのようにして座って様子を見たりとかもしているという。千紘さんは安達さんと同様に3階のベンチも好きだが、やはりキッチン横の「こもり部屋」がとても気に入っているという。「2人目がまだ小さいので昼間はまったく自分の時間がない。でも、夜、子どもを2人とも寝かせたあとなどにあそこに座っていると、囲まれていることで安心感がありかつ目の前に窓があって視線も抜けるので、すごく気分がいいですね」玄関側から階段室を介して奥に浴室などの水回りスペースを見る。2階が子ども部屋。彫塑的、あるいは地形的につくられた階段部分。手前のタイルの部分はお子さんと本を読むスペースにもなっている。トップライトから落ちる光が階段室を介して周りのスペースにも光を供給する。浴室側から階段室を介して玄関方向を見る。最後に2世帯住宅にしたことについて話していただいた。「2世帯住宅ということはあまり気にならないです。とはいえ、お父さんがいるかどうかはちゃんとわかるのがいいですね」と安達さん。千紘さんは「2世帯住宅に住むのはわれわれの暮らしにとって大きな変化でした。父の部屋は父の部屋で扉を閉めれば独立して暮らしているようにもなるんですが、階段のところで子どもと一緒に遊んでくれたりするし、庭で遊んでいる時に父の部屋が見えたり声が聞こえたりとかというのもけっこう面白かったので、2世帯でもこうやって暮らすのは悪くないなと思っています」と話す。「3世代で一緒にご飯を食べたりすることもよくある」という安達家。暮らしの変化は、不自然になることなく親世代・子世代ともにすでにしっくりとなじんできているようだった。左の扉を開けると千紘さんのお父さんの部屋。右に玄関の引き戸が見える。玄関の引き戸を閉めた状態。手前の空間は「リビングみたいな使い方にしたいと思っています」と安達さん。玄関の引き戸をすべて外に出した状態。「開けば外でもあり閉じれば中でもありという感じがほしいかった」という。300㎡と広い敷地は旗竿地。奥に竿の部分が見える。敷地に対して斜めに角度を振って四方に庭をつくっているため、誰も足を踏み入れないような「裏」の空間がない。安達邸設計acaa所在地東京都杉並区構造木造規模地上3階延床面積116.4㎡
2020年10月05日小さな白い箱をイメージして幼少期を過ごした実家を建て替え、2年前に都心から引っ越した石澤敬子さん。活気のある商店街を入ったところに、3階建ての白い箱が建つ。「バウハウスのデザインや、ル・コルビジェの“小さな家”が好きだったので、イメージはシンプルな白い箱でした。建築設計会社さんに、必要な間取りと大まかなイメージをお伝えして設計してもらいました」。引っ越してくる前に住んでいた六本木でも、自宅でワークショップやイベントを開いていた石澤さん。1階にはアトリエを設け、2階にLDK、3階にベッドルームと水まわりを設けることを決めていたそう。「もともと服を作るところから始まって、ものづくりが好きだったんです。自分の作品が作れて人を招くこともできる、可能性のあるスペースが欲しかったですね」。アトリエには大きなガラスの引き戸をリクエストした。格子状のガラス戸は、閉じれば緩やかな仕切りとなり、開け放てば玄関からひとつながりの空間に。「ミナ ペルホネン」に勤務する傍ら創作を楽しむ空間は、自ら選んだ世界各地からのインテリアで彩られている。引き戸を開け放てばひとつながりの空間に。アトリエは、服の制作、イベントやワークショップの開催など、石澤さんのブランド「moss*」の活動スペース。引き戸はガラスに、アイアンを格子状にあしらった枠でオーダー。テーブルは「ミナ ペルホネン」に海外から届くコンテナボックスを譲り受け、「マウンテンスタンダードタイム」に依頼して制作したもの。「ワイヤーハンガーの佇まいが好き」という石澤さん。心を惹かれる“華奢で味わいのあるもの”を集めたコーナー。自分らしさをMIX「使うパーツや素材などは、選んだプランの中で何種類か用意されていたのですが、家の顔となる部分など、どうしてもこだわりたかったところはこちらで探したものを使ってもらいました」。3階のテラスのアイアンの手すりはできるだけ細いものにこだわって、「マウンテンスタンダードタイム」にオーダー。2階のLDKにもキッチン収納と、壁付けのシェルフを造作した。「イベントなどを行うときは2階をカフェにしてゲストをおもてなしします。友人がキッチンに立ったりもするので、キッチンには余裕が欲しかったんです」。奥行きの深いステンレスのキッチンの上には、年代を感じさせるペンダントライトが。「古いミシンのオイル差しをアレンジして照明にしてあるんです。照明はすべてリバーサイドファームのものを選びました。古く見せて作っているものはあまり好きではなくて、今は新しかったとしても、年月が経ってやがて味が出てくるものが好きですね」。ダイニングスペースには、「パシフィックファニチャーサービス」のテーブルに、イルマリ・タピオヴァーラのヴィンテージチェア。社員旅行で訪れた北欧のロッピス(蚤の市)で購入したアンティーク雑貨、イギリスのマーケットで見つけたヴィンテージのラグや「サムエルワルツ」で手に入れたものなど、国やジャンルにとらわれずセレクトしたインテリアが、シンプルな空間に味わいを添えている。白とベージュのトーンに、古さを感じさせるインテリアが落ち着く2階のLDK。床は無垢材を選んだ。落ち着いた配色の中に、階段のアイアンの手すりや、キッチンの白いタイルがアクセントに。テレビボードにもなっているオープンシェルフは、「マウンテンスタンダードタイム」にオーダー。グリーンの鉢カバーは7月にアトリエで開催したルヴォンアフリクのイベントで手に入れたもの。アイランドキッチンの背面も「マウンテンスタンダードタイム」に依頼。ヴィンテージ感を感じさせる佇まい。古いオイル差しを使った「リバーサイドファーム」のペンダントライトに、スウェーデンのロッピスで購入した古い天秤をアレンジ。使い込んだ風情の「パシフィックファニチャーサービス」のテーブル。「リバーサイドファーム」の照明は、「サムエルワルツ」で購入。ビーチ材の曲木のトランクは「 Fanerfabrik A.B.」 の1940〜50年代のプロダクト。いつも上には花をあしらって季節のディスプレイを楽しんでいる。「ミナ ペルホネン」皆川明さんが創作した陶板のオブジェを飾る。スウェーデンの小学校で使っていたMOSS=苔の教材。蚤の市で発掘。創作意欲をかきたてる空間パブリックにも利用する1階と2階に対して、3階は完全にプライベートなスペース。ベッドルームとバスルーム、洗面に、広いテラスを設けた。「いずれはテラスでグリーンを育てたり、イスやテーブルを出して寛げるようにしたりしたいと思っているんです。以前は手狭だったけれど、今は余裕をもって生活を楽しむことができますね」。新しい建物に味のあるインテリアが溶け込んだ空間は、竣工後2年経ってより深みを増している。「だんだん自分らしい空間になってきたかな、と思っています。好きなもの、欲しいものを集めて暮らし、創作もできる。テレワークを行う時間もオフタイムも充実していますね」。ベッドルームの奥にはウォークインクローゼットを設けた。右手にベッドルームとほぼ同じ広さのテラスがある。レースのカーテンはパラグアイのもの。ベッドルームの入り口には、イラストレーター寺坂耕一さんの描いた絵を飾って。バスルーム、洗面、トイレはひとつの空間に。シンプルで清潔感に溢れる。リビングで寛ぐ家内製手工業人・石澤敬子さん。赤坂蚤の市で購入したレースのパーツを窓枠にあしらって。糸まきをアレンジした照明、「スタンダードトレード」のソファーテーブル、イギリスのアンティークのイスなど、好きで集めたものが白い空間に溶け込む。
2020年09月21日