2017年7月31日 19:30
巨匠 “アラーキー” が展覧会で生解説!「思った通りアタシは天才!」
生と死が行ったり来たりして混ざり合っている。結局ひとりなんだという、そんな感じのものが写っている写真がアタシは好き。
陽子さんの死
「冬の旅」と題された展示室では、陽子さんの闘病生活から死、そして葬儀後までの写真が紹介されています。
荒木さん
これは死を宣言された時の写真だね。チロちゃんがいて、テレビなんか見ていて…。案外こんなもんなんだよね、幸せって。
荒木さん
これはこぶしの花。つぼみだったのが、(妻が)死んだときに花が咲いたんだ…。
妻亡きあと
陽子さんの死後、空を多く撮るようになったという荒木さん。次の部屋では、自宅のバルコニーで撮り続けた空の写真などが展示されていました。
最後の部屋には、愛猫チロのポラロイド写真200点も展示。陽子さんの生前から2010年まで、22年もの長きにわたり荒木さんと一緒に暮らしたそうです。
取材を終えて…
「アタシの写真はどんなふうに解釈してもいいから」と言いながら、写真の解説をしてくださった荒木さん。時おり下ネタやユーモアを交えながら陽子さんとの思い出や写真愛を語る姿は、77歳とは思えないエネルギーに満ちていました。写真界の巨匠なのに飾らないお人柄でサービス精神も旺盛。