くらし情報『中国じゃない フォーチュンクッキーは元々日本の正月菓子』

2015年6月19日 12:00

中国じゃない フォーチュンクッキーは元々日本の正月菓子

中華料理でお馴染みのフォーチュンクッキー。

中華料理でお馴染みのフォーチュンクッキー。

AKB48の曲名に使用されたこともあり、ご存じの人も多いフォーチュンクッキー。アメリカのチャイナタウンなどで愛されているこのお菓子、実は日本の“辻占”という占いが起源だという説があるというのです!

著書『辻占の文化史』を持つ神奈川大学研究員・中町泰子さんに聞きました。

「奈良時代、“意中の彼は、今晩私の元に来るかしら?”と、女性が夕方に四辻(四つ角)に立ち、通行人の言葉を聞き占う、“夕占(ゆうけ)”という占いが始まりました。その“偶然聞いた言葉から未来を占う”というスタイルが徐々に簡略化され、江戸時代末期に、言葉を記した紙をおみくじのように楽しむ“辻占”が大流行。煎餅に辻占の紙を入れた“辻占煎餅”というものも登場し、人気は昭和まで続いたそうです。

一方、米国に移住した日本人の中で、サンフランシスコで日本庭園の管理をしていた萩原眞さんが1910年前後に、アメリカ人の客のために、日本から持ち込んだ鋳物の型で生地を手焼きし、占い英文の紙を挟み、英文版辻占紙片入り煎餅を製作しました。
それがフォーチュンクッキーの始まりといわれています。

他の会社も作るようになった’20年代頃から、日系中華料理店でサービスで出され、そのことで、現在の“フォーチュンクッキー=中華料理店”という印象になったのではないかと思います」

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