2015年6月25日 21:00
イラッとしてもゆっくり喋る “日本語美人”になるコツ
「いい本を読むことがとにかく大切です。特に明治時代の文豪の作品など、夏休みの課題図書で読んだような小説をもう一度ひもといてみて」(吉元さん)
古き良き時代の映画を観て、質の高い言葉遣いに耳を慣れさせるのも効果的な勉強法。
「なかでも小津安二郎作品など、昭和の名作をお薦めします。あの時代の人たちは話し方がとてもていねい。家族の間でも“ですます調”で会話する、そんな世界観に最初は驚くかもしれません。でもその映画の世界にひととき身を置くと、観終わった頃には自分の中に正しい日本語を話すモードが生まれているはずです」(吉元さん)
■「ありがとう」の言葉から始めてみる。
美しい日本語を身に付けたい。その気持ちが芽生えたら、まずは普段何気なく使っている「ありがとう」の一言を見直してみよう。
「毎日記号のように口にしている言葉ですが、シンプルなだけに実はとても深い。せっかくだから一歩進んで『有り難い』という気持ちを味わいながら口にしてみてください」(吉元さん)
お茶を一杯いただくことも、友達に会えることも決して当たり前ではない。その“有り難さ”に思いをはせれば、心からの「ありがとう」を口にできる。