2015年6月28日 12:00
あえて相手を怒らせる!? 本音を聞き出すプロの極意
「相手に合わせて手法を変えましょう」と速水健朗さん。
誰かと仲良くなりたいとき、まずは会話で相手との距離を縮めようとしますよね。でも相手の話を引き出すのって、なかなか難しいもの。書く、聞く、話す。ライターやコメンテーターなどさまざまな顔を持つ速水健朗さんは、あらゆる角度から日本語に向き合う。
なかでも重要になるのが“聞く”作業。文章やコメントに落とし込む材料は、相手から話を聞くことで初めて得ることができる。
だからこそインタビューに対するこだわりは強く、そこには自分流の方法も。
「話を聞く前段階に、テクニックがあるんです。以前占い師をしていた時に得た手法で、最初に相手と距離を近づけるというもの。警戒されない程度につめることで、心を開きやすくなります」
そんな速水さんが活用しているテクニックのひとつが、丁寧に話を聞くモード&やや乱暴に聞き出すモードの使い分け。なかでも時間が限られている時や、なかなか相手の本音が出てこない時には、少々手荒なタッチが効果的。「私、○○が好きなんです」など、相手が嫌いなものをあえてぶつけることで「○○はナシでしょう~」と、一歩近づいた反応が返ってくるはず。
「否定的なスタンスから入った方がスムーズな人もいれば、肯定的な方が話しやすい人もいるので、会話の様子をみながら使い分けを」