「焦っている時ほどゆっくり話そう」と真地勇志さん。
普段何気なく使ってるけどもっと上手に日本語を操るにはどうしたらよい?言葉のプロたちがそれぞれ、経験から培ってきた手法を実践的にアドバイス。
声を聞かない日はないほど、多くの番組でナレーションを手がける真地勇志さん。表現力豊かなその語り口は、番組をいっそう盛り上げる役割を果たしている。
「ナレーターの仕事は、いかにイメージを伝えるかが大切。原稿を読む時も、正確さを求められるアナウンサーが滑舌を意識するのに対し、ナレーターが意識するのは“間”。適度に間をとり、聞く人が想像する余地を作るんです」
では、具体的にどのような方法が有効なのでしょうか。
◆声に出して文章を読んでみる。
普段文章を音読する機会はほとんどないのでは?ましてやそこに感情を込めるのはかなりレア。実際に声に出すと、その難しさに驚くはず。
「情報を伝える文章ではなく、天声人語やananのエッセイなど、感情が込められた文章を読むのがポイント」
また、話し方が上手な人の物真似をしてみるのも有効。
「僕も諸先輩方のナレーションを書き起こして、真似しながら読む練習をしていました。