2017年12月4日 22:00
斎藤工に城田優も…『テニミュ』現象の秘密を中井美穂が分析!
ライブなど、卒業キャストを観客が見送れる場が用意されているのも心憎い。
「初めて観た時、他の舞台作品にはない、お客さんの熱量の高さにまず驚きました。幕が開いてからはステージに釘付け。セットも簡素だし、キャストの歌もダンスもけっして上手いとは言えなかったけれど、それを補って余りある圧倒的な情熱とパワーがそこにあったんです」(フリーアナウンサー・中井美穂さん)
とくに惹きつけたのは、「俺様の美技にブギウギ」などの「思わず口ずさんでしまう」キャッチーな歌と、試合シーンの臨場感だ。
「ボールをピンスポットの明かりと音で表現する演出は発明と言ってもいいレベル。そして若い俳優たちが必死の形相でラケットを振る姿は、舞台で激しい殺陣を見た時のカタルシスに近いものがあるのではないかと思います」
後追いする形で原作漫画を読み、「ビジュアルの再現度の高さに驚いた」そう。「テニミュの一番の魅力は、制作側のスタッフ、キャストが誰ひとり原作を疎かにしていないこと。それが舞台の細部から伝わってくる」。
ともすれば原作ファンに批判されがちな世界だが、最大限に原作を尊重する姿勢が受け入れられたのではないかと分析。そして、キャストが入れ替わるシステムが、テニミュがここまで長く続いた理由だろうと語る。