くらし情報『壮絶記録、兄は障害者…「誰も私をかまってくれない」妹の孤独 #7』

2018年3月18日 16:00

壮絶記録、兄は障害者…「誰も私をかまってくれない」妹の孤独 #7

“私の兄は、障害者”。見て見ぬ振りして、直視できない現実を避けるように生きてきた、妹目線の連載です。 兄のサポートに必死な両親を横目に、私は少しずつ家族と距離を置くようになっていきました。

文・心音(ここね)

【兄は障害者】vol. 7

自分が悪いくせに、なぜそんなに……?

目次

・自分が悪いくせに、なぜそんなに……?
・家に帰らない日が続くようになった
・ある時、腕を掴まれて呼び止められる
・世間体を気にするのか? それとも…。
壮絶記録、兄は障害者…「誰も私をかまってくれない」妹の孤独 #7


前回のお話はこちらをどうぞ。

https://ananweb.jp/anan/162099/

今こうして振り返ってみると、将来がある兄のことを「なんとか更正させたかった」という親心がわかります。しかし、当時の私からすると、兄を一生懸命サポートする意味がまったくわかりませんでした。自分で人間関係を崩し、自分で学校で悪さをして、自分で崩壊させ、高校退学になった。「知り合いに会いたくない」と言い張り、自分の部屋から出ない。


「そんなの、完全に自業自得でしょ?」と冷たく兄を見ていた私は、成長するにつれてさらにその想いは強くなっていくばかりでした。兄だけいろいろなところに連れて行ってもらって、好きなものも買ってもらえる。ちょっとワガママを言えば、両親は兄をそこに連れて行く。それをして何の得になるのか? 兄は調子に乗るだけじゃないの? と、なんだかバカらしいな〜なんて、子どもながらに思っていたことを記憶しています。

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