2018年4月24日 07:00
宇多田ヒカルが「手助けしなきゃ」という男、小袋成彬がデビュー
音楽レーベル「Tokyo Recordings」を主宰し、水曜日のカンパネラへの歌詞提供のほか、様々なアーティストのプロデュースを手掛けてきた小袋成彬さんが、自身が表に出て、デビューする。
「音楽を研究対象としていくことがすごく好きだったんです。その一方で、自分の表現方法としてずっと歌いたいことを探していたんですが、なかなか見つからなかったんですね。探している間は、研究成果という形で、誰かの作品を編曲したり、楽曲提供に関わったりしていました」
プロデュースワークをしながら、緩やかに自分自身を表現する方向にシフトしていったそう。そんな折、宇多田ヒカルさんの8年ぶりの復帰アルバム『Fantome』に、ゲストボーカルとして参加することに。
「意外なことでしたが、驚きはなかったですね。でも“天啓”というか、ああ、やっばり自分は歌うべきだったのか、という心境になりました」
小袋さんのデビューアルバム『分離派の夏』は、その宇多田さんのプロデュース作品。彼女に「この人の声を世に送り出す手助けをしなきゃいけない」とまで言わしめた才能の持ち主が小袋さんなのだ。
「僕の表現方法は、例えば、好きな人に気持ちを歌で伝えようとか、そういう心境に近いのかな。