くらし情報『日本の難民認定は5年待ち!? ヨーロッパだけじゃない難民問題』

2015年12月14日 22:00

日本の難民認定は5年待ち!? ヨーロッパだけじゃない難民問題

多くはヨーロッパに向かい、ドイツが積極的に受け入れをしていたのですが、あまりの数の多さに制限をかけなければいけなくなってしまいました。

では日本の難民受け入れは?というと、’70~’80年代にアジアの難民を多く受け入れていたこともあるんですが、現在は残念ながら積極的とは言えません。実は日本の難民認定の審査はとても厳しくて、審査が終了するまで5年以上かかることもあるんです。昨年、難民認定申請をした5000人のうち、認定が下りたのは11人のみ。公式に難民と認められるかどうかで待遇に雲泥の差が出てしまうんですね。難民と認められれば住居の支援が受けられ、日本語を教えてもらい、職を探してもらえます。難民パスポートで海外に出ることも可能。ところが、審査待機中の人はパスポートがないので国外に出られないし、アパートの入居も家主に断られることが多い。
言葉の問題もあって職を得るのは困難で、生活は苦しく、宙ぶらりんな状態に。元国連難民弁務官の緒方貞子さんは「難民受け入れは積極的平和主義の一部」とおっしゃっています。ユニセフや赤十字、難民支援のNPOに寄付をするなど、私たちにもできる援助をしたいですね。

◇ジャーナリスト。

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