2015年12月22日 12:00
『君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ』展って?
フランスを中心に活躍するピエール・ラ・ポリスの作品。日本の特撮や漫画にも影響されたという同氏ならではのインパクトのある作風が人気で、仏紙『リベラシオン』、雑誌『GQ』などにもイラストを提供している。ピエール・ラ・ポリス『夜に光る君の巨大なステッカー』2007年40.0×62.5cmcourtesy Itemeditions,Paris
フランスの版画技術リトグラフの展覧会『君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ』が12月5日より開催中です。
一見、美術展とは思えないこの長いタイトルは、小説『ロマンシエ』に出てくる言葉。本展は、小説の作者の原田マハ、物語の舞台であり実在するパリのリトグラフ(版画)工房のidem、そして東京ステーションギャラリーによる共同企画。小説中に登場する展覧会を、東京で実現しようというユニークな試み。
ひと口に版画といっても、作り手が変わればその表情もまったく違うものに。個性的な作風が持ち味の現代アーティストのリトグラフ約130点が展示される本展は、小説を読んだ人もそうでない人も楽しめること間違いなし!
ちなみに、idemはかつてムルロー工房という名前で、ピカソやシャガールが版画制作を行ったことでも知られる歴史あるリトグラフ工房。