その強さの理由を鈴木さんに伺った。
「以前は、とにかく背が高くてフィジカルが強い、ゴール下を制するセンターの選手が最も重要でしたが、NBAでも近年強いチームは、大きい選手がゴール下で勝負するだけでなく、外に出ていって3Pシュートを打つんですね。相手のセンターが大きいだけで俊敏でないと、追いつけません。そうするといつでもフリーで打てる。3Pで得点を重ねて、攻め勝つのが今のトレンド。日本代表の戦い方もそれと同じなんです。もう一つのキーワードはスピードです。守備から攻撃への切り替えを早くして、速攻で相手を置き去りにする。
独走からのレイアップは止められても、後に続く2人目3人目の3Pは防げません。日本は全員速くて走れる。そして全員打てる。今はどのポジションでも3Pを打てないと代表に入れないといわれています。トム・ホーバスが3年かけて、選手を発掘し、シューターを育て、この攻撃スタイルを築きました。また、ディフェンスでも身長や身体能力の差に、ダブルチームを駆使するなど組織力を磨いて対抗してきました」
日本はリオ五輪では準々決勝で世界最強のアメリカに敗れベスト8だったが、東京では開催国なのでシードの上位になれるはず。