くらし情報『古市憲寿「小説だからこそ“本当のこと”が書ける」 最新作の中身は?』

2020年8月26日 20:20

古市憲寿「小説だからこそ“本当のこと”が書ける」 最新作の中身は?

社会学者で、情報番組のコメンテーターとしても活躍する古市憲寿さんは、小説家でもある。芥川賞に2期連続ノミネートされ一躍注目を集めた。第4作『アスク・ミー・ホワイ』はオランダのアムステルダムを舞台にした長編だ。マガジンハウスから刊行される。
古市憲寿「小説だからこそ“本当のこと”が書ける」 最新作の中身は?


「これまで書いた3冊の小説とは、明らかに違うものができたと思ったんです。だったら、純文学からは一番遠い出版社に出してもらうのがいいかな、と(笑)」

主人公のヤマトは、恋人のサクラに誘われてアムステルダムへ移住してきた青年だ。サクラに捨てられた今、とどまる理由も飛び出す理由も持てないまま、日本料理店で働き続けている。鬱屈した日々の中で出会ったのが、日本で国民的知名度を誇っていた芸能人の港くんだった。
アムステルダムやオランダ郊外の街デルフト、ヨーロッパの様々な風景の中で、ふたりは共に時間を過ごし――。

「オランダはエスケープルーム(脱出ゲーム)の聖地で、3年前に初めて足を運んで以来何度も旅行しています」

作中の港くんという存在は、実際に海外へ移住した噂もある元有名俳優を想起させる。

「『港くん』というキャラクターを書くにあたって、性格や佇まいなど特定のモデルがいたわけではないんです。

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