2021年3月28日 19:40
田口トモロヲ「普通の人であることが一番パンク」 そのワケは?
彼自身は、パンクを開拓した俺が金持ちになってないのに、他のやつらがうまくやって大金持ちになっているのはおかしいじゃないかって自嘲的に言っていたりもするんですけれど、そこもかっこいいなと」
そんな田口さんの考える“パンク”な姿勢、生き方とは。
「普通の人であることが一番パンクだと思っています。人によっていろんな価値観や解釈があっていいと思うんです、僕はこういう虚と実を行き来するような仕事をしているからこそ、虚の部分にとらわれずに普通にいることがパンクだし、前衛的だと思っていて。だから普通に電車に乗って、街を歩いて、飲み屋にも入るし、普通の日常を送るようにしています。それが素敵だと思うので」
ミュージシャンや映画監督など、その他の分野でも才能を発揮しているが、俳優として大事にしていることはあるのだろうか。
「自分の身の丈を知るっていうことでしょうか。僕の場合は。それをキチンとわきまえて、その境界線を破ってさまざまなチャレンジをしていく。
それがこの仕事の醍醐味だと思っています」
たぐち・ともろを1957年生まれ、東京都出身。映画『色即ぜねれいしょん』などの監督や『プロジェクトX』ナレーターでも知られる。