2021年5月21日 19:30
衝撃事実! 男性だけの行事に女性が乱入して…根強い「男女平等の壁」
―実際、作品を観た人たちの感想はどのようなものだったのでしょうか?
監督いろいろな反応がありましたが、前提として、そもそもこの映画自体が北マケドニアの観客にとっては、難しいところがある作品であると言えると思います。
なぜかというと、「自分たちは何者なのか」「自分たちの物事のやり方は正しいのか」といったあまり向き合いたくない現実をはっきりと描いている作品だからです。みなさんも、自分を鏡で見て、「自分のここは間違っている」と指を差すのは簡単なことではないですよね?この作品は、北マケドニアの人たちにとってそういう意味合いのある映画でもあるのです。
いままさに変化のときを迎えていると感じる
―なるほど。ちなみに、女性と男性では受け取り方もかなり違いがありましたか?
監督さまざまな感想がありましたが、多くの女性たちは自分のつらい経験を話してくれたうえで、「これからは自分らしく生きます」とか「勇気をもらいました」と言ってくれました。
男性のなかには「自分たちの国をこんなふうに描くなんて」と罵る方もいれば、心から支えて応援してくれる方もいたので、本当にいろいろなリアクションがありましたね。