くらし情報『衝撃事実! 男性だけの行事に女性が乱入して…根強い「男女平等の壁」』

2021年5月21日 19:30

衝撃事実! 男性だけの行事に女性が乱入して…根強い「男女平等の壁」

そのときに、こういったことに対して若い世代の向き合い方が素晴らしいと感じることが多かったので、いまは希望を抱いています。昔に比べると彼らは非常にオープンな考え方を持っているので、その様子はとても美しかったですね。

―監督も過去には、つらい経験を味わったこともあったのでしょうか?

監督私が17年前に初めて長編映画を作ったときは、まだユーゴスラビアの一部だったので、北マケドニアの映画業界は成熟していませんでした。スタッフも数が限られていましたし、私以外は50歳以上の男性スタッフしかいない状況。最初の3本はそういう環境で映画を作らなければいけなかったので、とにかく男っぽく振る舞う必要がありました。

でも、あるときに「私は映画を作るのと同じくらいエネルギーを使って、自分ではない誰かの振りをしようとしているのではないか?」ということにふと気がついたんです。そんな状況にいるなかで、「女性である自分が監督として現場にいることは普通なんだ」と自分を受け入れて、自分を解放するのは大変なことでした。

実際、居心地のいい環境にすることと、自分を問い詰めることをやめるまでには何年もかかりましたね。
特に、男性社会にいる女性というのは、どうしても周りに合わせようとしてしまうので、それを乗り越えることはなかなか難しいことだと思います。

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