2016年7月17日 14:00
制度の見直しが必要!? ふるさと納税の問題点を堀潤が解説
ですから、たとえタックスヘイブンになったとしても、地方にお金が回るのは良いことなんじゃないかと思います。
最近では被災地にふるさと納税する人も増えていますね。熊本への寄付金も増えて、復興に役立っています。
問題は、寄付をする側の姿勢ですね。ただの節税対策や、返礼品目当てのショッピングモールになってしまうのは残念。集まった寄付金の使い道は各自治体で公開していますので、寄付をしたら、ぜひチェックしてください。また、一度その土地に足を運んで、実際に見てきてほしいですね。
都市部はどうしても消費が中心。
地方が生産を支えています。農業、林業、水産業の「生産者を守る」という意識で地方を応援していきたいですね。実際に生産の現場の大変さを知ると、無駄な消費をしなくなります。日本はレストランでもコンビニでもたくさん食品を捨てていて、食品ロスが多いんです。過剰な消費から生まれる社会問題は少なくありません。生産と消費、都市と地方のいいバランスを目指していきたいですね。
◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。
2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。