2021年9月3日 21:10
Creepy Nuts「過去の曲に対してアンサーを返したかった」 新アルバムで示す現在地
それはその時の俺が必死で言っていたことだし、やっぱり否定できるほど自分は変わっていないんですよね。良くも悪くも。そういう過去の自分の加害性みたいなものも理解したうえで、新しい表現をしていくしかないなと。そんな変化が「デジタルタトゥー」とか、いろんな収録曲に表れていると思います。
――今作には、バラエティ番組のテーマソングや映画の主題歌など、タイアップ曲も多数収録されている。
R:タイアップ曲って“縛られる”みたいな見方もあると思いますが、俺の場合は、一個お題があるうえで自分のことを書けるから、新たな引き出しを開けてもらえるような感覚です。それがどんぴしゃで自分の変化と重なったのが、「Bad Orangez」(ゲーム「A.I.M.$」のキャラクターテーマソング)かな。
松永:俺は既発のタイアップ曲以降、このアルバム用に新たに作った曲で、引き出しが開いた気がします。
R:覚醒期がありましたもんね。
松永:3か月ぐらい前に曲を作るのが楽しくてしょうがない、みたいな病気にかかって、仕事中も早く家に帰って曲作りたいとか、曲を作りたくて寝たくないって思っちゃったんですよね。自分の“かっこいい”の価値観の幅が広がるのが楽しくて。