2021年9月9日 20:10
あいみょん、米津玄師のMVも 山田智和、「嘘がない世界」を描く理由
あいみょん、米津玄師、KIDFRESINO、藤井風といった時代のアイコンから、Charaや矢野顕子といったレジェンドミュージシャンのMVを数多く手掛ける映像作家・山田智和さん。刻々と変化する時代を映像の中に記録してきた彼にとって、2020年は立ち止まって考えるシフトがあったという。
名だたるアーティストの映像表現を担うMV界のフロントランナー。
「プライベートがないほど全力で駆け抜けるようにクリエイションしてきたけれど、コロナ禍で強制的に立ち止まる時間ができた。自分は何をしているときが楽しいんだろうと考えたり、知識をインプットしたり。自分を大事にすることが新鮮で喜びがあって、プライベートが充実しているからこそ、そのパワーを作品づくりにひっぱれるというか。今までとはマインドやつくり方は変わったと思います。シンプルに映像をつくることがより好きになりましたね」
純粋に楽しむことを追い求めた結果、自身でカメラを回す機会が増えてきた。
最近のMVはカメラマンを兼任したものが多いとか。
「もちろん、広告のように規模が大きなものも好きで性にも合っているんですが、規模の大小ではなく、自分自身の手触りやプリミティブさを感じられる現場が今はすごく楽しい。