“いまどき男子”とは、どんな男子なのか。エンターテインメントの世界からスポーツやファッションに至るまで、これまでの流れとは違う新しい価値観、生き方で脚光を浴びている“いまどき男子”たちを、エンタメやカルチャーの有識者が分析します。
子どもの頃からカルチャーと身近に接し、引き出しが豊富。
「Z世代はネットを介して多様なカルチャーに気軽にアクセスするのが当たり前。文芸の世界では、血肉化してきたカルチャーを全部盛りにした“現代エンタメ”の機運が高まっています。たとえば波木銅(なみきどう)さんの『万事快調(オール・グリーンズ)』は、ヒロイン3人に音楽(ラップ)・映画・文学への愛と知識を振り分けた青春群像劇。出来上がった作品も音楽的で映画的で、なおかつきっちり文学的なんです」(ライター・吉田大助さん)
また、YouTuberの中からユニークな書き手も現れているという。
「YouTuberの動画は基本的にドキュメンタリーですが、『kouichitv』のコウイチさんはフィクション=短編コメディ動画をアップしている。
初の著書『最悪な一日』でもショートショート=超短編小説を執筆。面白かったです」(吉田さん)