くらし情報『木野花「荒海に舟を漕ぎ出す思いでした」 教職を経て“演劇”の道に進んだ理由』

2022年2月12日 18:40

木野花「荒海に舟を漕ぎ出す思いでした」 教職を経て“演劇”の道に進んだ理由

人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。2月のお客様は、俳優の木野花さん。第2回は、大学を出て演劇界へ進むまでのお話です。実は俳優になる前、美術教師をしていたことがあるそうなんです。

“差別しない心”に出合い、未来が開けた。
木野花「荒海に舟を漕ぎ出す思いでした」 教職を経て“演劇”の道に進んだ理由


勉強が好きでも得意でもなかった私ですが、なんとか県立の女子校に進学。でも成績は相変わらず。高2になって、政治経済の先生が赴任。
独身の男性教師でしたが、実に真っすぐ誠実に政治経済の授業を始めたのです。まさに“男女平等”を授業で実践してくれました。当時は女は結婚していい奥さんになるのが幸せだという時代。女子校は花嫁修業の場で、旧態依然とした女性観を押し付けられることに違和感があった私には、まさに救世主が出現したような衝撃でした。そこからは心機一転。授業が、勉強が楽しくてしょうがない。政治経済だけは一番になりたいという野心まで抱くようになり、情け容赦のない授業に夢中で食らい付いていきました。他の教科も少しずつ興味が湧き、気がつくと成績が50位、20位と急上昇(笑)。
結果、国立大学に滑り込みセーフで入学できたというおまけまで。先生の“差別しない心”に出合ったことで、私の未来が力強く開かれていった気がします。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.