くらし情報『グーグルやアマゾンで新たな「労働組合」結成の動き? その理由とは』

2022年3月5日 20:40

グーグルやアマゾンで新たな「労働組合」結成の動き? その理由とは

成長を重視する新自由主義的な考えが広がり、会社側も労働組合離れが始まっていたんですね。

そんななか、昨年1月、グーグルと親会社のアルファベットでは初めて労働組合が結成されました。また、アマゾンでも組合を作ろうと交渉が続けられています。格差の問題が深刻になり、先進的なIT業界でも、雇用主に対する交渉が求められるようになったのは大きな変化です。非正規社員の割合も増えて、正社員と非正規社員をまとめて交渉するのが難しかったので、労働者たちが連携して交渉する必要が出てきたんですね。

また企業側にも、SDGsの観点から、従業員を大切にする取り組みのひとつとして、労働組合を再評価する動きが出てきました。

かつての労働組合は、政治的なメッセージの色合いも濃く、敬遠されたところがありました。しかし、いまはイデオロギーではなく、働き方改革や人権保障という側面から、純粋に交渉力を持つ組織が求められています。


グーグルやアマゾンで新たな「労働組合」結成の動き? その理由とは
堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。

※『anan』2022年3月9日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子

(by anan編集部)

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