2022年3月20日 21:10
まるでジオラマ…でも現実世界!? 写真家・本城直季、初の大規模個展
大判カメラの「アオリ」と呼ばれる機構を駆使して、都市をジオラマのように撮影する写真家・本城直季さん。まるでミニチュアセットのように見える写真だが、実はすべて現実世界を撮影したもの。彼のマジックに魅了されたファンも多いだろう。
まるでジオラマ?広がる不思議な風景。写真家・本城直季初の大規模個展。
「大学の写真学部4年生の時、学校の備品だった大判カメラを自由に借用できるようになって。スタジオマンとして働いた経験などもなかったので、固定観念なく自由な撮影にトライできた。それがこの撮影法を習得したきっかけかもしれません」
東京に生まれながらも高層ビルが乱立する都市に違和感を覚えていたという本城さん。
この世界を知りたい、俯瞰したい。そんな想いが彼の創作の原動力となった。
「実際にヘリコプターから空撮すると驚かされるのは人の痕跡。例えば、広大なサバンナにも車の轍は残っているし、東京のビルや人が密集する様には衝撃を受ける。地球上で人間がいない場所はないと感じるし、そこにあるのは美しさだけじゃなく、リアルな人の営みだと実感します」
今回、彼が2年かけて準備をした初の大規模個展では、代表作「small planet」