2022年4月17日 21:10
現代サーカス×アニメーションがコラボ!? 日仏共同製作の舞台『もつれる水滴』
そこをコロナ禍が襲い、クリエイションも約2年近く日本とフランス間でのリモートに。
「昨年9月にようやく渡仏できたんですが、そこで彼と合わせてみたら、それまで想定して作ってきたものが何も機能しなかったんです。ただ、実際に一緒にやり始めると、全然違う展開というのも生まれて、これまで作ったものを全部捨てても、ここで今生まれているものを活かしていったほうがずっと価値があると感じて、約1年かけたアニメーションを全部捨ててリスタートしました」
そして生まれた新作は、ヨルグさんのディレクションによる第1章、束芋さんによる第2章、そしてその世界が融合した第3章で構成。
「一個人に焦点を当てる作品になりました。ある個人の内外で起こっていることが、さまざまに影響し、ひとりの人間の見え方が変化していきます。舞台作品を手がけるようになって感じるのは、携わる人たちの出し惜しみのない姿勢。それに見合うものをと自分に命じて作ってきました。鑑賞できる人の数に限りがある舞台作品だからこそ、少しでも多くの方にこの作品を体験していただけたらと思っています」
日仏共同製作 束芋×ヨルグ・ミュラー『もつれる水滴』構成・演出/束芋、ヨルグ・ミュラー出演/ヨルグ・ミュラー、間宮千晴美術/束芋富山公演/4月28日(木)