くらし情報『ふくよか過ぎる「モナ・リザ」も!? 南米が生んだ人気画家『ボテロ展』開催』

2022年5月15日 21:40

ふくよか過ぎる「モナ・リザ」も!? 南米が生んだ人気画家『ボテロ展』開催

おなじみ“謎の微笑み”をうかべる膨らんだ風船みたいにふくよかな「モナ・リザ」。日本で26年ぶりの開催となるフェルナンド・ボテロの展覧会『ボテロ展 ふくよかな魔法』で世界に先駆けて公開される最新作《モナ・リザの横顔》だ。

今、最も愛される画家の一人であるボテロの名を知らしめたのは1963年のNYで起きたある事件。メトロポリタン美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》が展示されたとき、ニューヨーク近代美術館ではボテロの《12歳のモナ・リザ》(※今回の出品はなし)を展示。新たなモナ・リザ像の登場は大きなインパクトを与え、以来、西洋美術史上の名画を独自の様式でデフォルメする作品は彼のライフワークに。

〈芸術を通して伝えることができるふくよかさ、包容力、官能性が好きだ。現実はドライだから〉

という自身の言葉が物語るように、ボテロの描くモチーフは人物も花も動物もはち切れそうに膨らんでいる。まるで世界のすべてが「ふくよかであること」を自らに許したかのように。
故郷のラテンアメリカ、信仰、サーカスなどをテーマにした作品は、おおらかでユーモラスながら“ふくよかではない”実際の世界への風刺としても響いてくる。

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