くらし情報『土井善晴「体を傷つけるようなものは食べてはいけない」 若き日に受けた衝撃を語る』

2022年11月4日 21:00

土井善晴「体を傷つけるようなものは食べてはいけない」 若き日に受けた衝撃を語る

って(笑)。12月になれば小さなたけのこは出てくる、缶詰もあるけど、それでは意味がないのです。この映画で描きたいのは、掘りたての旬のたけのこの美しさですから。それを撮るのが、この映画の一番大事なところですから、誤魔化しが利かない。途中「この撮影終わるんかな」って思いましたが(笑)。

「一体何をしたいのか」。スタートはまるで哲学問答。
――どういった経緯で、映画の料理をご担当することに?

土井:監督から、「映画の中の料理をやってほしい」というお話をいただいたんです。
でも私は、先ほども言いましたが映画は経験したことがない。一方で、テレビでできなかったことが、映画でできるのかなと、期待もしますし。ただ依頼があった時点では、監督がこの映画で、どれほどの料理を撮りたいのか、料理の何を見せたいのかがわからなかった。だから最初は、「何をしたいんですか?」という問いかけから始まりました。

――難しいですね。哲学問答みたいです。

土井:料理って、全て意味があるものです。どういう人がどんな場所で、何を作るのか。
季節、素材、時間、食べる相手、そして気持ち。さらに今回は、映画の中の調理時間や調理道具…。

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