くらし情報『土井善晴「体を傷つけるようなものは食べてはいけない」 若き日に受けた衝撃を語る』

2022年11月4日 21:00

土井善晴「体を傷つけるようなものは食べてはいけない」 若き日に受けた衝撃を語る

そのためには、料理はやらされるのではなく自分がやるべきことだと自覚をする。料理をしきちんと整え、そうして、食べることです。手をかけるんじゃなくて、シンプルに料理して、きれいに整えることを繰り返し、自分でできることを続けることで、何もかも良くなります。

――11月11日公開の映画『土を喰らう十二ヵ月』で、撮影での料理を担当されました。映画に関わるのは初めてですか?

土井:はい。すごく楽しかったです。なので終わるのが寂しかったし、終わったあとしばらくはロス感がありました。いま振り返っても、いい時間だったと思います。
一つのことを、妥協せず、みんなでやり遂げるという映画の仕事は充実感がありました。

――山暮らしをする初老のツトムの12か月を描いているわけですが、実際の撮影はどのくらいの時間がかかったのでしょう?

土井:最初にここ(土井先生の事務所)に監督が来てから、出来上がるまで2年以上かな。

――2年以上!!長い…。

土井:準備に半年、撮影に1年半。新型コロナ禍での撮影でしたから、長引いたところもあるんですが…。例えば、たけのこを料理するシーンがあるんですが、コロナで撮影が止まっていた間に旬が終わってしまって、「仕方ない、来年ですね」

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