2022年11月4日 21:00
土井善晴「体を傷つけるようなものは食べてはいけない」 若き日に受けた衝撃を語る
和食の素晴らしさを長きにわたって伝え続けている、料理研究家の土井善晴さん。大御所ゆえの厳しい雰囲気が漂っていたら…ドキドキしながら職場にお邪魔をすると、待っていたのはこの笑顔!
――LINEスタンプを出されたりアプリでレシピを発信したり、新しい形での活動が増えていらっしゃる印象が。失礼な言い方かもしれないのですが、“おもしろいおじさん”と思っている若い世代も多い気がします。
土井善晴:あ、そう?でもそれはそれで嬉しいです。昔は笑わないし物言わないし、それこそNHKの『きょうの料理』に出ても、じっとしゃべらないのがええ料理人、みたいな印象がありましたよね。でも、今の人たちに何かを伝えようと思ったら、それではいけないと思うんですよ。私は若い人たちのために、未来が少しでも良くなるために、いろいろなことを伝えていきたいと思っているので。
――伝えたいと思っていることとは、どんなことですか?
土井:まず、「料理することの意味」それに「料理は楽しいことが一番大事」ということかな。
料理って大変と思ってほしくない。プロの料理人にとって料理は厳しいものだけど、家庭料理は毎日のことだから楽しくないと続けられないでしょう。