2022年11月28日 20:00
謎めいたバーに夜な夜な訪れるイケオジたち…オトナ女子も夢中になる『王様の耳』
知る人ぞ知るバー『王様の耳』では、これまで誰にも話したことのなかった自身の「秘密」を買い取ってくれるという。〈ガイダロス〉というカクテルを注文すると奥の小部屋へ通され、ミステリアスなオーナーの鳳麟太郎(おおとり・りんたろう)がその話の価値を査定。噂を聞きつけて、夜な夜な、さまざまな悩みや過去を持つ客が訪れる。
そそる設定、魅力的なオーナーとバーテンダーのシバケン、ゾクゾクする内緒話の数々。オトナ女子の気持ちを鷲掴みするコミックが、えすとえむさんの『王様の耳』だ。
「ワルな男たちを描きたい、というところから企画がスタートしたんです。その舞台として、バーは秘密めいた話や打ち明け話をするのにちょうどいい場所だなと。バーテンダーさんのような後腐れのない相手に、お酒が入った勢いで、知り合いには言えないような、普段ならしないような、特別な話をついしたくなるというか。
個人的には、ああいうオーセンティックなバーでしっとりもいいけれど、みんなでワイワイビール飲んでいるのが性に合います(笑)」
本作では、各章のタイトルがカクテルの名前になっていたりする遊び心も。ヤクザの組長や50代の刑事、秘密を売りに来る男性客ら、続々登場するイケオジたちもステキで、随所に読者サービスが詰まっている。