2022年11月28日 20:00
謎めいたバーに夜な夜な訪れるイケオジたち…オトナ女子も夢中になる『王様の耳』
「つるっとした卵のような若いイケメンよりも、年配の男性の方が骨感というか筋感というか、そういうのが出せて、作画的にはすごく楽しいんです。私の場合、実はいちばん筆が進むのがおじいちゃんなんですね。どう描いても、シワとして味が出るので」
1巻では不倫話やTVキャスターのスキャンダルなどゴシップめいた話が中心だったが、2巻に入ってからは、俄然、犯罪がらみのアブナイ話題があちこちで絡まり始めて…。
ホストに入れあげて借金まみれになった会社員や、過去の少年事件をめぐり後悔を抱え続けている刑事、夫殺しの告白を繰り返す認知症の女性など、人物や事件の輪がつながり、先が気になってしかたがない。
そして、最大のミステリーは、オーナーやシバケンは何者なのか、だ。
「オーナーの正体はちゃんとはまだ明かしてませんが、人外であることは示しています。オーナーに〈君からは秘密の匂いがしない〉と言われたシバケンですが、過去に何かありそう。人に言えない究極の秘密とはなんだろうと考えながら、伏線を回収しつつ、そこに向かってラストまで走りたいなと思っています」
3巻は来年2月に発売予定とのこと。
待ちきれなくて、バックナンバーを読み漁ってしまいそう…。