「少年ジャンプ+」の勢いが止まらない!? 無限まやかしが“次に来るアニメ”を大予測
制作会社自ら宣伝予算を出してるってことは、回収の目算がついてるはず。いい原作をとんでもないクオリティで作ればヒットするっていう、めちゃくちゃ健全な成功の方程式ができちゃったかも。
大島:「ジャンプ+」がすごいのは、過去のエピソードが1話ずつ1回だけ無料で読めること。作品が気になったらすぐに全話読める。目先の利益じゃなく、まずファンになってもらうことが大事だってわかってる。ドラマの見逃し配信とも似てるしくみだよね。間口を広げたほうがコンテンツの視聴熱は高まる。
高野:紙は休載したらそのページを埋めないといけないけど、ウェブはその必要がない。
ページ数の制約もないから、好きなだけ描ける。第2部から「ジャンプ+」で連載再開した『チェンソーマン』も1週休んで50ページくらい描いてますから。
大島:『タコピーの原罪』みたいな、ダークな作品も載せるしね。
高野:そう!物語を受け取るフォーマットの幅が広い。緩いもの、ハードなもの、王道の少年マンガまで、ばんばん人気作を連発してる。
大島:そういえば『東京卍リベンジャーズ』もまたやるんでしょう?
高野:そうなんですよ。『東リベ』は2021年のアニメ放送のあとで実写映画が公開されて爆発的にヒットしましたけど、2023年も同じ波が来るんです。