『キングダム』W主演! 三浦宏規×高野洸が語る“生の舞台でしか伝えられないもの”
――『キングダム』の広大な戦場や何万もの兵を、舞台上でどう表現するのかも気になるところです。
高野:舞台上に何万もの兵を出すことはできないですけれど、代わりに生の舞台でしか伝えられないものっていうのがあって。それこそ、俺らが発する気迫だったり熱だったり、エネルギーの強さだったりを、目の前で体感していただくことで伝わるものがあるんじゃないかということは、山田さんもおっしゃっていて…。
三浦:そう。だから意外に、跳ぶにしても戦うにしても、派手な舞台機構を駆使して見せていくっていうより、ほぼ全部俳優が持てる肉体の力で表現しているんだよね。
高野:そうそう。
三浦:もちろんド派手なセットも感動するけれど、この作品は最終的に人が人を動かしていく物語。だから場面を盛り上げるだけの音楽やSEはほぼなくて、刀が当たる音とか、俳優の息遣いとかしか聞こえてこない場面っていうのもあって。
そこは逆に戦場のリアルさを感じさせてくれる気がしてて。
高野:蹴るシーンではちゃんと蹴っているし、ちゃんとぶつかり合うんで、泥くさいアクションシーンになると思うけど、そのぶんリアルな迫力を感じられる気がする。
三浦:体への負担はもちろん大きいですけど、この作品は信の熱量が物語を引っ張っていくわけで、その感情が動けば動くほどお客さんに伝わるし共感してもらえると思うんです。