沖縄出身・與那城奨、米軍基地問題ドラマ化に「JO1ファンが関心を持つきっかけになれば」
劇中、松岡茉優さん演じるライターの“キー”が東京から沖縄にやってきて、その上空を轟音を響かせながらオスプレイが飛んでいくシーンがあるんですけど、僕が子供の頃はヘリコプターが飛んでいました。10年程前にオスプレイが導入されましたが、オスプレイになったからといって騒音や危険性がないわけではない。基地も同じで、颯太みたいに基地で働く人もいれば、反対する人もいる。基地のおかげで生まれる需要がある一方で、不利益もある。立場が違えばものの見え方も違いますし、一概には言えないんですよね」
與那城さんが演じた颯太も、基地に反対する家族と、基地で働いて得たお金で家族を養わなくてはいけないという現実との板挟みに苦しむ。
「沖縄というバックグラウンドを持つ僕にとって、颯太が抱える問題はある程度理解できることでもあるし、彼がどういう葛藤を抱えているのかという理解は早かったかもしれないですね。僕にも妹と弟がいるので、妹を大事にしたい気持ちは颯太と同じだなと思いました。ただ、僕自身、颯太を演じる以前は基地問題について知ってはいたけど、身の回りのこととして考えたことはなかったんですよ。
颯太を演じたことで、そんなに簡単な問題ではないと再認識しました」