観察眼と情熱に感嘆!? 精緻な“版画”の世界に導く展覧会が開催
ネヘミア・グルー『植物解剖学』1682年刊東京大学大学院理学系研究科附属植物園
18~19世紀に進んだ世界の分類。
18世紀には探検家が世界を巡り、各地の動植物を紹介。博物学の基礎が固まった。多色刷りの技法が進歩し、リトグラフが発明された。
フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト『日本動物誌』第1巻1833年刊リトグラフ・手彩色放送大学附属図書館
デザインやファンタジーへとつながる自然。
15~19世紀の西洋では動植物は紙面を彩る装飾モチーフとしての役割も果たした。植物の花や葉の形を生かした「デザイン」、自然をインスピレーション源とする「ファンタジー」といったキーワードから、自然と「美術」の関わりを読み解く試みにも注目。
エレノア・ヴィア・ボイル(画)『終わりのない物語』1868年刊木口木版(多色)町田市立国際版画美術館蔵
オーウェン・ジョーンズ『装飾の文法』1856年刊リトグラフ(多色)文化学園大学図書館
自然という書物 15~19世紀のナチュラルヒストリー&アート町田市立国際版画美術館企画展示室1 、2 東京都町田市原町田4‐28‐1開催中~5月21日(日)