コミック『大丈夫倶楽部』、「大丈夫にならなくても大丈夫」のメッセージに共感の声続々!
「話し手と聞き手の両方がいた方がストーリーを動かしやすいというのはあるのですが、『自分にも芦川さんみたいな人がいたら、もう少し気楽だったかも』という気持ちもあったのかも。見た目に関しては、試行錯誤した末に、いまの丸っこいフォルムになりました」
3巻に入ると、もねが偶然知り合ったアキラと再会したり、芦川さんと謎の探偵事務所との縁が見えてきたり、作中作を含め宇宙というモチーフが作品全体とつながってきたりと、物語はさらに波乱の展開に。本作の裏テーマでもある〈ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)〉=いまいる場所を大丈夫な場所にする大切さが、いっそう色濃くなる。
「失敗したくないと思ったところで失敗してしまう時はしてしまうもの。ただ、失敗していま大丈夫じゃなくても仕方ないことだと受け止められるようになれたらいいね、というメッセージは伝えたいです」
本作は、上から下へ縦にスクロールして読む形式で連載が始まったのだが、ふつうの横開きのマンガ形式にも対応している。
「画面を作る上で考えなくてはいけない条件がまったく違うので、最初は挑戦でした。スクロール形式は自分のテンポで読むアニメみたいな印象なんです。