「横浜流星は本当に純粋な人」盟友の藤井道人監督と後輩の奥平大兼が語る魅力
や「能」といったいくつかのお題を出されたことだそうですが、最初にお話があったときはどのように思われましたか?
監督いきなりバーッと言われてしまったので、いつも通り何を言っているのかわかりませんでした(笑)。
奥平さんそうなんですか!?
監督というのも、河村さんは頭の回転が早すぎて口が追いついていないような方ですからね。でも、そのときから「今回の映画は村社会を描きたい」「若い人の話にしないと意味がない」ということは特に言われていました。
―そこからすぐに物語のイメージは湧いたのでしょうか?
監督いや、まったくです…。こんなにも脚本の決定稿までに時間がかかったことはありませんでした。衣装合わせのときにもまだできあがっていなくて、みなさんにも「これから作るので少々お待ちください」と伝えていたほどです。
自分とかけ離れた人物を演じるのは楽しい
―キャストの方々には、監督から一人ずつキャラクターシートが渡されていたそうですが、それを踏まえて奥平さんはどのように役作りしましたか?
奥平さんなかでもよく覚えているのは、劇中に匂わせるシーンもないのに「ヒップホップグループの『舐達麻(なめだるま)