「横浜流星は本当に純粋な人」盟友の藤井道人監督と後輩の奥平大兼が語る魅力
劇中では、主人公が人生を逆転させたことで生きている実感を得ていく様子も描かれていますが、おふたりにもそういう瞬間はありましたか?
奥平さんすごい前のことですが、空手の大会で優勝したときです。強い人たちがたくさんいましたが、会場のなかで一番自分が強いんだと思えました。といっても、いろんな部門があるので本当はそんなことないのですが…。でも、それまでちゃんと努力していたので、報われてよかったなと感じられた瞬間です。
監督僕は、いま思えば昨年亡くなってしまった河村さんに引っ張ってもらって、一緒に映画を作るようになってから気が楽になったように思います。それまでは自分がはみ出し者のように感じていましたが、自分よりもはみ出している大人がいることを知ったので(笑)。「この人がオッケーなら自分も大丈夫だな」と考えるようになってから、余裕が出るようになりました。
誰もが壁を乗り越えようとしていると知ってほしい
―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いいたします。
奥平さんこの映画はいろんな人の目線から見てほしいなと思いますが、その理由は、誰にでもそれぞれ壁があって、それを乗り越えようとしているということがわかるからです。