『世界の終わりから』主役! 現役高校生・伊東蒼「絶望にもこんなに種類があるんだと学んだ」
それから、ベテランの方々との共演も貴重な経験でした。夏木(マリ)さんは、現場にいらっしゃるだけで自然と背筋が伸びるような方ですが、お菓子をくださったり、気さくに話しかけていただいて。北村(一輝)さんとは、ファンだというTWICEのダンスを撮影の合間に一緒に踊ったりもしました(笑)。お二人の、監督の演出通りにすぐに演じられる姿と、『こうしたほうがいいと思う』と、演出に対してしっかり意見する姿の両方がカッコよくて、すごく勉強になりました」
ファンタジックな世界観と壮大なCG映像もまた、作品の大きな魅力。
「仕上がりが想像できないまま演じていたので、完成作を観て腑に落ちたシーンはたくさんありました。同時に、撮影中のいろんな感情を思い出したし、泣くシーンが本当に多かったな、とか。今は、反響が楽しみでワクワクしています」
もしこの世界があと2週間で終わるなら、と聞くと頬を緩めて答えた。
「回らないお寿司屋に毎日行って、大好きなサーモンを食べたい。
あと、毎日ディズニーランドに行って、1日1個だけアトラクションに乗るとか、贅沢に過ごしたいです(笑)」
『世界の終わりから』高校生のハナは、事故で親を亡くし学校でも居場所がなく、生きる希望を見出せずにいた。