『メタルギア』で世界中から反響! 小島秀夫監督「ゲームを創ることが仕事ではなく使命」
昨年2月に発売されたananのゲーム特集号で、「物創りの過程でいろんな人に出会い、繋がることをクリエイティブの原動力にしていた。そういう世界を取り戻したい」と話していた小島秀夫監督。社会の状況は徐々に変わり、今、監督のSNSには、海外で仕事をする姿や、名だたるクリエイター、俳優たちとの写真がたくさんアップされている。
「昨年12月からほぼ毎月のように撮影と出張で海外に行っています。だいたいの撮影(パフォーマンスキャプチャー)をロスでしていますが、ADR(アフレコ)のために俳優さんがいるヨーロッパへ行くことも。同じ現場にいると、進み方がまるで違います。映画と同様、セットを組んで撮影しますが、リモートの場合、俳優さんを一人ずつ呼んでiPadの画面越しに話していましたけど、なかなか指示が伝わらない。それが、今は直接伝えられてクオリティが上がるので、やっぱり現場は一緒に集まってやるほうがいいですね。
リモートやメタバースの限界が立証されたというか、人と人を繋ぐのは回線だけではいけないなと実感しました。こうした生活になるのが3年ぶりくらいなので、海外にいる時は毎日、あらゆる映画関係やミュージシャンやクリエイターの人たちと食事をして、ハグをして…という。