くらし情報『インド映画は歌舞伎に通じるものがある!? 映画の変遷と基礎知識、観るべき5作品を解説』

インド映画は歌舞伎に通じるものがある!? 映画の変遷と基礎知識、観るべき5作品を解説

もちろん笑いが多めなど、バリエーションは様々あります」(アジア映画研究者・松岡環さん)

松岡さんがインド映画を観始めた1970年代は、1本の中に歌とダンスが8~9か所入っていたそう。

「上映時間は3時間と決められていましたが、そんなに長いのは、歌やダンスのシーンが多いからです。そして、途中で必ずインターバル(休憩)が入ります」

まさに『RRR』にも言えること!上映時間が約3時間。日本では実際に休憩時間を取らないものの、スクリーンに「INTERVAL」の文字を見た時、「映画の途中で休憩!?」と衝撃を受けた人もいるのでは。これは『RRR』が特殊なのではなく、インド映画のキホンだったのだ。

「ただその決まり事も、1991年を境に崩れました。インドが外国資本を受け入れるように経済政策を転換し、経済発展が急速に進むのです。この時、シネコンが上陸。
それまでインドでは、3時間の映画を1日4回、決まった時間に上映していましたが、シネコンは上映時間がフレキシブル。そうなると、映画はもう少し短くてもいいのではと、2時間半以下の映画が増えていきました。ちなみに、インド映画のアクションに欠かせないCGやVFXの技術が飛躍的に進化したのも、この頃アメリカのIT企業の下請けを大量に行っていたからだと思います」

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