黒島結菜「セリフを何度も何度も口に出すうち、役の人物像が見えてくる」 6年ぶりに舞台出演
「なかには解釈するのが難しい作品もあったけれど、そもそもそこで正解を出すことを求められていない気がするんです。観ながらこの登場人物が好きだったとか、このシーンに共感できたとか、何か面白さを見つけられたらいいんじゃないかって」
今回6年ぶりに出演する舞台『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』は、黒島さん演じるイズミと井之脇海さん演じるアキオの兄妹が、かつての父の愛人(松雪泰子)と対峙することで動き出す物語。
「イズミは話す相手によって全然態度が変わる人なんです。岩松さんからは『芝居っぽく芝居して』と言われて、芝居がかった大袈裟な演技をしているので、全部が嘘っぽくも感じて、私自身まだイズミの本性がわからないまま。でも、相対する人によって見せる顔が違うって誰にでもあるし、普段も自分を演じている、人間らしいといえばすごく人間らしい役なのかもしれないです。ただ前回の稽古場は、どこか緊張感が漂っていてストイックな雰囲気があったんですけれど、今回は全員が楽しんで演じている感じがします。それを見ている岩松さんもずっとニコニコしていて、私はそんな岩松さんの顔ばっかり見ちゃっています(笑)」
この6年、連続テレビ小説『ちむどんどん』をはじめ映像作品で活躍の場を広げてきたが、「舞台も定期的にやっていきたい」